肉体・精神心理・環境へのアプローチ

整形外科的な検査以外のアプローチ、オステオパシー、栄養療法を主に取り入れています。

1.オステオパシー

オステオパシー医学とは、アメリカでは筋骨格系のストレッチ、マッサージ、薬で人々の全体的な健康を改善することを目的とする認可された医師が行います。

50州すべてで、オステオパシーに関わる医師は、薬の処方、手術の実施、病気や怪我の診断や画像診断が許可されています。
多くは、手作業による手動治療を使用して、痛みを軽減し、身体の可動性を高め、血液とリンパ液の循環を改善します。
アメリカには10万人を超えるオステオパシー医師がいます。日本のように画像診断と薬の処方だけをするという流れとは全く異なります。

オステオパシーの医師は従来の医学的治療を使用しますが、加えて、脊椎のマッサージや操作などの手動治療も使用することです。

整形外科、内科、心療内科など医師によって、別の治療法を受けていて改善しない場合は、オスエオパシーによる治療が適しているかもしれません。

特定の症状や痛みだけを見るものではなく、カラダの全体的な機能のバランスを整えるものです。

オステオパシーは手技療法ですが、筋骨格だけを扱う整骨・整体ではありません。
全身の筋肉や関節の運動系
リンパや血液などの循環器系
呼吸器系
神経系
など

人の体は多くのシステムが同時に機能し合っており、何らかの理由で機能のバランスが崩れてしまい、「病」「症状」として現れてしまうと考えます。医学的、科学的知識に基づき、微細な感覚を研ぎ澄まして「手」によって施術します。

オステオパシーの技法の一部

スティル・テクニック

Dr.スティル博士の技法を復元したもの。
アメリカの医師(バン・バスカーク)が資料とスティル博士が診た患者の体験談から復元した。

直接法(ダイレクト・トリートメント)HVLA

関節や骨格の位置のズレ、歪みを直接、元の位置に戻します。

頭蓋骨調整法(クラニアル・テクニック)

頭蓋骨にやさしく触れ、縫合を整復し、脳脊髄液の流れを促進させ、中枢神経系の働きを高めることにより、様々な効果を期待できる技術です。Dr.ウィリアム・ガナー・サザーランドD.Oの研究によって開発されました。

靭帯性関節ストレイン

関節が障害されると靱帯の緊張が崩れる。治療の目的は、双方の靱帯のバランスをとり、弛緩した靱帯を引き締め、骨を正常な位置に戻すテクニックです。
Dr.サザーランドD.O.が晩年に行っていた頭蓋以外の部位を治療するのに使っていた技法。呼吸や筋肉を使いソフトに治療します。

筋膜リリース

筋肉を覆っている筋膜を緩める治療法です。皮膚へあぷろーちして、筋膜の緊張を緩和するテクニックです。

内臓調整(内臓マニピュレーション(VMT))

肺呼吸による動きと、臓器自体の固有の動きから動きの悪い臓器を判断します。臓器の動きを改善することで全身の悩みの改善をします。

誇張法・間接法(メカニカル・インダイレクト・テクニック)

動きが悪くなっている関節を動かして関節の歪みをとる治療法。日本では誇張法という名称で行われていることが多い。

ストレイン&カウンターストレインR(SCS)

筋肉や関節などに存在する固有受容器という神経の末端への刺激を利用します。痛みの和らぐ姿勢で、ごく微量な刺激を入力する治療法。

ニューロ・マスキュラー・テクニック(NMT)

軟部組織の機能障害、筋筋膜のトリガーポイントを用いて治療する。神経筋テクニックのアプローチ

2.整形外科的以外の検査・施術

整形外科ではレントゲンなどの画像検査を行います。骨や関節の異常を見つけるにはとても有効ですが、筋肉の硬さや関節の動きの悪さまでは把握できません。
当院では徹底して、関節や筋肉の硬さを検査します。

たとえば、検査の段階でも、適切な刺激をあたえれば、腰の曲りや手の上がりやすさに変化が診られます。
そういった、身体の反応を引き出すことで「改善するために、あなたの体に必要なこと」がわかります。

その反応で検査できる項目は筋肉や骨、関節のほか、生体化学(栄養、免疫など)や心理・感情(ストレス、トラウマなど)や脳への情報(神経系、経絡など)など視点が広がります。そしてそれぞれの検査結果に応じての、治療の方法も選択できます。

神経リンパの反射、感情のコントロール、カラーセラピー、チャクラ、アロマ療法、ハーブ療法など。

関節の異常や姿勢の歪みだけで判断することはありません。むしろ、それだけだと症状が悪くなるほうが自然です。

3.栄養療法

最新の栄養科学に基づいた食事指導。ビタミンやミネラルの過不足から慢性痛を起こす炎症の抑制、メンタルの不調(自閉症、うつなど)、疲れやすさ、意欲減退など、糖質オフからDNAのメチル化などを説明いたします。

ビジュアルリフレーミング

ビジュアルリフレーミングは、顕在的、潜在的な感情を引き出して、「気」や「チャクラ」と呼ばれるエネルギーを整えるヒーリングです。

効果としては、対人関係の改善、過去の自分からの脱却、不必要に増悪している痛みを和らげる作用があります。

トラウマから解放されることで、腰痛、PMS、生理痛、更年期障害などにも効果が期待できます。少しの訓練でお自身でも施術が可能になります。

その他の療法

そのほか、はりきゅう治療、ヒーリング、頭蓋調整、内臓調整など様々な技法を取り入れています。たくさんのテクニックを使う必要性は、症状がたった一つでも、その症状の原因となることが多くのことに起因しているからです。
病院へ行き、一方向、一側面でのみ判断していてはよい結果が生まれないことがあります。整形外科的、内科的検査結果と合わせて、一度に多くの領域において原因へアプローチすることで、改善へ一歩踏み出すことが多々あります。