「ぜんぜん治らない腰痛、背部痛がある」
「内臓がわるいんちゃうの?」って言われたことないですか?
内臓が悪くて腰が痛くなることって実際にあるんです、そんなケースも考えておいて手遅れにならないようにしてください。
この記事を読んでわかることは、
腰がいたくなる前に、食事でできる腎結石の予防法
腎結石の種類
腎臓、尿管、膀胱、尿道で結石はできる場所によって呼び方が変わります。腎臓にできれば腎結石、尿管にあれば尿管結石、膀胱結石、尿道結石となります。腰痛と間違われることも多く、中には無症状のものもありますが、激痛になるものもありますので早めの発見が必要です。
腎結石の原因とは?
2013年にビタミンCの過剰摂取が腎結石の原因になるという研究結果が報告されました。この研究によると、ビタミンCを過剰に摂取すると、体内で結石の主成分であるシュウ酸カルシウムができやすくなるというものでした。(1)
しかし、この研究に参加した人から腎結石ができたということはありませんでした。さらに、ビタミンC以外の食事内容や栄養状態に関する詳細なデータもありませんでした。
2019年現在では、ビタミンCの過剰摂取と腎結石ができやすいということには相関関係が認められないという意見の方が多くなっています。
厚労省関連の報告によっても、ビタミンCと腎結石との関連を認めていません。
ビタミンC の過剰摂取は尿路結石再発を促進するか?
https://minds.jcqhc.or.jp/n/med/4/med0022/G0000634/0066
腎臓結石の種類(腎結石)とは?
腎臓結石には大きく分けて5つの種類あり、以下のように分類されます。再発率がとても高く治療には注意を払う必要があります。
リン酸カルシウム
シュウ酸カルシウム
リン酸マグネシウムアンモニウム
尿酸結石
シスチン結石
腎結石のリスクを減らすには?
ある研究によると腎結石を予防するには以下の植物の摂取が効果的だという結果があります。(2)
さらに、べつの研究では、ビタミンCがシュウ酸カルシウム腎結石の形成を予防する傾向があることも示唆されています。腎臓結石の危険因子には、高血圧、肥満、慢性的な脱水症状、貧弱な食事、およびマグネシウムの不足が含まれると結論づけています。(3)。
腎結石の症状とは?
無症状の場合もあり、健康診断で見つかるまで、わからないこともある。左右、どちらかに限局した背中、腰の痛み。結石のある場所によって、下腹部、鼠径部にもいたみがでることもある。
尿管結石では、小さな結石が尿管に引っかかって激痛になる。
腎結石の診断とは?
診断は問診により、自覚症状を確認します。次に尿検査にて尿中の成分、血尿の有無、細菌、結晶の有無を調べます。
血液検査では、腎機能数値、尿酸値、カルシウム値、リンの値を調べます。
画像診断には、レントゲン検査やCT検査、超音波検査、静脈性腎盂造影法などがあります。
腎結石の処置
薬にて、自然に尿中に排出するように促し、痛みも抑えるようにします。体の外から衝撃波を加えて、結石を砕く方法もあります。負担が少ないですが、排出までに時間がかかってしまうことがあります。
さらに、砕いた結石を内視鏡で取り出す方法もあります。入院の必要もありますが、安全性が高いとされ近年増加傾向にある方法です。
腎結石の防止
結石の種類にもよりますが、リン酸カルシウム結石に対しては、ビタミンC豊富にあると結石ができにくくなります。
さらに、近年ではカルシウム不足が懸念され、食品にカルシウムが添加されることが多くなっています。結果、カルシウムは不足しなくなっても、バランスを保たないといけないマグネシウムが不足しがちです。
マグネシムがあるとカルシウムは体内で溶解したままの状態になります。マグネシウムが足りていると、カルシウムが結晶化しにくくなるというわけです。
カルシウムが過剰にあって、マグネシウムが不足すると、結石だけでなく、筋の痙攣、結合組織炎、アテローム性動脈硬化の原因になってしまいます。
マグネシウムが多く含まれる食品には海藻類、豆類、ナッツなどがあります。サプリでも1日で300mg程度を摂取すれば十分です。酸化マグネシウムは下剤としても使われるので、クエン酸マグネシウムが安くて安全に使用できます。
まとめ
ビタミンCの過剰摂取が腎結石の原因になるというのは間違い。
腰痛がなかなかよくならない場合は腎結石も腰痛や背部痛を伴うことがあるので、考慮して早期発見に繋げる。
再発率がとても高いので、予防の知恵を身につける。
栄養だけでは予防はできないが、一番の予防法でもある。
特に、現代の食品にはカルシウムが添加されているものが豊富にあり、無意識に過剰摂取している場合があるので、その場合は、マグネシウムの不足を疑って、食品やサプリメントで補うようにする。