「学校へいきたいのに、行けない」
子供の心と体はいつも一致していません。
朝起きれなくなって、学校に間に合わない、遅れていく、行けなくなった。
でも、夕方には元気にしている。夜遅くまで起きている。
お子さんの様子が、こんな時に注意して欲しいことがあります。
小・中学性の不登校の原因について
こどもの「うつ」の原因はいじめであったり、学校自体が嫌になったり、学習へのストレスなどあげられやすいです。しかし、海外の研究で「学生の間のうつと栄養状態」には因果関係があるということが示唆されています。1)
この研究ではうつの傾向がある学生は、健常な状態の学生に比べて1.9倍の量の砂糖を摂取していました。砂糖の摂取量が多すぎると、うつにかかりやすいということを表しています。
うつは大人だけの病気ではありません。小学生でも中学生でも起こる可能性がありますので、些細なことも見逃さないように見守ってあげてください。
こどもにもうつは起こります。
子供の不登校の原因も「うつ」状態かもしれません。
小・中学生のうつってどういうこと?
小・中学生といえど、うつの症状は大人のそれと変わりません。物事に対して、悲観的な思考をしたり、ネガティブな言葉使いが多くなったります。
それまで、大好きな趣味や友達と遊んでいても、楽しくなくなったり、関心がなくなったりしてしまいます。学校や塾での勉強にも集中できなくなってしまいます。学校にも行けなくなってしまいます。
いつもと違う様子がみられて、続くようなら、うつかもしれません。
中学生女子に多い「起立性調節障害」の原因も
「起立性調節障害」の原因も自律神経のバランスの乱れです。その根本的な原因は「うつ」と同じです。ストレスや不規則な生活習慣、肥満などがあげられます。
うつの原因と同じで、脳内の伝達物質が不足することで、「意欲」が削がれてしまいます。ここで問題なのは、うつとは違い、朝起きれないけれども、昼頃になると元気に過ごせるということ。学校へも遅刻してしまうけれども、登校できる。だから、初期症状では「なまけ」と勘違いされることが多い。
夜更かしして、朝起きることが億劫うになっているのでは?と勘違いしたまま、家族との関係が悪くなるケースもあります。
自律神経の乱れが原因ですので、体がだるくなり、午前中ずっと布団から出れなかったり、登校できない状態になります。特に、入学や進学して環境が変わって、しばらく経ったころに起こりやすい傾向にあります。だからなおさら「5月病」や「なまけ」と見なされて、改善への行動が遅れてしまいます。
うつ状態と症状は似ていますので、小児科の専門医にて適切な診断を受けるようになさってください。
起立性調節障害だとうつ病の治療をしてしまうと悪化してしまうこともありますので、まずは専門医にご相談ください。
まとめ
不登校の原因は病気でないものもたくさんあります。まずはお母さんが異常に気づいてあげてください。学校へいきたくないからと「なまけ」と決めつけないで、様子を見守ることも大事です。
不登校の原因となりう病気にはうつや起立性調節障害の可能性がありますので、小児科などの専門医に相談なさってください。
もし、診断されて治療が始まっても、医師の処置のみに依存せずに、食事、運動、睡眠の改善をなさってください。
参考文献
1)Rachel A. Wattick,Rebecca L. Hagedorn, and Melissa D. Olfert
Relationship between Diet and Mental Health in a Young Adult Appalachian College Population
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6115820/