天気が悪くなる、気圧の変化が激しい、雨が降る前などに、「頭痛が起きる」という方が多くいらっしゃいます。
このように天候によって症状が悪化する状態を「気象病」と診断されることがあります。
「気象病」による頭痛の原因と対処法を知ることで、お悩みの改善に役立ててください。
気象病の症状
気象病の定義は「気圧や湿度の変化によって起こる症状や病気」とされています。
その中でも痛みをともなうものを「天気痛」といいます。
天気痛の代表的な症状は、頭痛が多いですが、他にも首・肩・関節などの古傷・神経などが痛むこともあります。
この気象病には天気痛の他にも、不快な症状や病気を引き起こします。
・めまい
・耳鳴り
・気管支喘息
・うつや不安症
・吐き気
・血圧の上昇 など
気圧の変化が自律神経に影響するため、季節の変り目には気圧の変化が著しいため、うつ病や精神的な疾患を伴うことがあります。
気象病になる原因
気圧の変化を、耳の中の「内耳」というところで感じとっています。
内耳が気圧の変化を感じた後、交感神経が活発になってアドレナリンという神経物質を分泌します。
その結果血管が収縮し、それが次に拡張するときに周囲にある神経を刺激して、偏頭痛のような痛みを発生します。
気象病は、特に女性に多いです。
気象病を治すセルフケア
耳全体のマッサージをする
頭の血流を改善するために、耳全体を手でつかみ、優しく全体をぐるぐると回しましょう。
痛みがない程度の力でゆっくりと右回りに10回、反対回りに10回です。
ポイントは力を入れて引っ張ったりせず、軽めに掴みましょう。
目を閉じて呼吸を繰り返しながら回してください。
ぬるめのお湯で入浴
自宅にいる時は、ぬるめのお湯(40〜41°)を目安に張ったお風呂にゆっくりと浸かり、リラックスすることがオススメです。
体が内側から温まり、血行も良くなって痛みが軽減します。
適度な運動
その場で足踏みをしたり、エレベーターではなくて階段を使ったり、電車を使わずに歩いてみたり、ちょっとした運動をしてみましょう。
人目を気にせずに済む場所であれば、スクワットなどがオススメです。
全身の血流が良くなり、痛みで溜まったストレスも発散できるようになります。
気象病の予防になる食品
ナッツ類、豆乳、バナナ・・・マグネシウム
アーモンドなどのナッツ類、豆乳などの大豆製品、バナナには、偏頭痛の解消に有効とされるマグネシウムが豊富です。
間食にアーモンドを取り入れたり、朝食に豆乳をベースにしたバナナスジュースを取り入れてみるのも良いです。
ナッツ類は、血行を良くするビタミンEも豊富なので、肩凝りなどの血行不良からくる頭痛に悩んでいる方にもオススメです。
ホウレンソウ・・・鉄分
ホウレンソウは、野菜の中でも抜群の栄養価を誇ります。
特に鉄分・マグネシウムの含有量が多いことが特徴的です。
鉄分が不足すると細胞に酸素が供給されず、細胞がエネルギーを生み出せなくなります。
結果、頭痛が起こったり、疲労感、眠気を感じたりする原因になってしまいます。
ホウレンソウを使ったメニューなら、マグネシウムが豊富な胡麻を使った「ホウレンソウの胡麻和え」がオススメです。
コーヒー・・・カフェイン
コーヒーに含まれるカフェインには、血管を収縮させる効果があります。
そのため、低気圧で膨張した血管を元に戻して頭痛の症状を和らげてくれる効果が期待できます。
ただし、妊娠中などカフェインの摂取が禁止されている場合は避けるようにしましょう。
まとめ
気象病とは、台風や梅雨、雨の前など、気温や気圧・湿度という気候の変化によって引き起こされます。
心あたりがないのに突然体調が悪くなったり、原因不明の不調を感じたりする場合は、気象病の可能性がありますので、早めの対処をして改善するように心がけましょう。