冷え症は、一般的に女性に多い現象とされていますが、そのタイプや症状は多岐にわたります。
本記事では、さまざまなタイプの冷え症に焦点を当て、東洋医学の視点からの解決方法をご紹介します。
冷え性をチェックするための10の項目を以下に示します。
もし該当する項目が多ければ、あなたは冷え性の可能性が高いかもしれません。
ただし、これはあくまで一般的なガイドラインであり、正確な診断は専門家に依頼することをおすすめします。
- 手足の冷え: 手や足が他の人よりも冷たく感じることが多い。
- 冬の寒さに弱い: 寒さを感じやすく、特に冬は外出がつらい。
- 疲れやすい: 身体的・精神的な疲れを感じやすい。
- 体温が低い: 通常の体温よりも低く、36.5℃未満のことが多い。
- 夏でも冷房が苦手: 冷房の効いた部屋や風が当たる場所が苦手。
- 生理痛がひどい: 女性の場合、月経時に強い痛みを伴うことがある。
- 肩こりや腰痛: 肩こりや腰痛を感じやすい。
- 夜、寝る時に足が冷える: 寝る時に特に足が冷えることが多い。
- お風呂から上がった後も冷える: 温かいお風呂に入っても、上がった後も体が冷える感じがする。
- むくみやすい: 足や手がむくみやすい。
これらのチェックリストに多く当てはまる場合、生活習慣の見直しや、血行を良くする運動、冷え性対策商品の使用などを検討するとよいでしょう。
タイプとタイプ別改善の方法
タイプⅠ: 全身型冷え症
タイプⅡ: 四肢末端型冷え症
タイプⅢ: 上熱下寒型冷え症
タイプⅣ: ストレス型冷え症
タイプⅠ: 全身型冷え症
ポイント
全身の新陳代謝が低下し、気力や食欲の喪失などが見られることが特徴です。
生活習慣の改善ポイント
- 休息と睡眠の確保
- 有酸素運動の実施
- 体温保持のための衣類
- 消化の良い食物とバランスの良い食事
- 陽性食品(体を温める性質のあるもの)の摂取
東洋医学の視点
- 食欲不振: 「六君子湯(リックンシトウ)」
- 腹部膨満感: 「大建中湯(ダイケンチュウトウ)」など
タイプⅡ: 四肢末端型冷え症
ポイント
血流の悪化により手足の冷えを感じるタイプ。特に若い女性に多く見られます。
生活習慣の改善ポイント
- 筋肉量の増加とリラックスの促進
- 黒い食材や温かい食べ物の摂取
東洋医学の視点
- 足腰の冷え症: 「当帰薬散(トウキシャクヤクサン)」
- 「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)」など
タイプⅢ: 上熱下寒型冷え症
ポイント
上半身がのぼせて下半身が冷えるタイプ。月経トラブルや便秘などが起こることも。
生活習慣の改善ポイント
- 深呼吸による気の流れの改善
- 下半身の温めと筋肉強化
- 食生活の調整
東洋医学の視点
- 月経痛: 「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」など
タイプⅣ: ストレス型冷え症
ポイント
ストレスによる自律神経の影響で感じる冷え。集中力の低下やイライラなどが見られます。
生活習慣の改善ポイント
- ストレスのコントロール
- リラックスの促進
- 香り高い食材の使用
東洋医学の視点
- 冷え症や不眠症: 「加味逍遙散(カミショウヨウサン)」など
タイプⅤ: 症候型冷え症
ポイント
頭痛や肩こりなど具体的な症状に冷えが関与しているタイプ。
生活習慣の改善ポイント
- 体温保持
- 温かい食べ物の摂取
東洋医学の視点
- 頭痛や頭痛に伴う吐き気: 「呉茱萸湯(ゴシュユトウ)」など
本ブログは、冷え症に悩む方々へのガイドとなることを目指しております。お近くの鍼灸院でのカウンセリングを通じて、より個別化された対処法を見つけることもおすすめします。