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鍼灸治療

【気滞】体質かも?「イライラ、不安、のどの違和感」

「最近、何となくイライラすることが多い。不安を感じることが続き、何故かのどに違和感も…。

こんな症状、あなたも経験したことはありませんか?これらは一見関係なさそうですが、実は「気滞」という体質が関連しているかもしれません。

1.気滞の概念:エネルギーの滞りを理解する

気滞とは、体内の「気」の流れが滞ることを指す東洋医学独特の言葉です。「気」とは、私たちが「元気」や「気が晴れる」というときに使うエネルギーや活力を示すもので、体と心の健康を維持するための重要な要素です。

この「気」が不足すると「気虚」といい、流れが滞る状態を「気滞」と呼びます。

2.自分は気滞タイプか?チェックリスト

気滞の兆候に当てはまる項目が多ければ、あなたも気滞タイプかもしれません。

  • イライラ感
  • 情緒の不安定性
  • 眠りの浅さや寝つきの悪さ
  • 胸やお腹などの圧迫感
  • 排尿や排便の不規則性
  • 胃腸の調子の変動
  • 月経周期の不規則さ
  • 生理前の情緒の変動や身体的な不快感

3.気滞の影響とその原因

気滞は、体の血液や水分の流れを妨げたり、他の臓器や組織の機能を低下させることがあります。しかし、実際に気滞を自覚するのは難しく、主に気滞から生じる他の症状によって気づくことが多いです。

そのため、根本の気滞を改善することなく症状のみを対処すると、再発のリスクが高まります。

気滞の原因として最も多いのは、心のストレスです。食生活の乱れや過度な責任感、感受性の高さなども気滞を引き起こす要因となります。

4.ダイエットと気滞:関係を深掘り

気滞は、代謝の低下を招き、体重管理を困難にします。特に、ストレスを食べ物で発散しようとする「ストレス食い」は、気滞の人に多く見られる傾向があります。

このストレス食いを繰り返すと、健康や体型管理に悪影響を及ぼす可能性があります。

5.なぜ私たちはストレス時に食べてしまうのか?

食事によって満腹感を得ると、心がリラックスしやすい副交感神経が活発になります。逆に、ストレスを感じると交感神経が興奮します。

そのため、食事によって副交感神経の活動を促し、心の安定を図ることができるのです。

しかし、この方法を頻繁に取ると、摂取カロリーの過多や不均衡な食生活が招かれ、肥満や糖尿病などのリスクが上がります。

6.東洋医学からの栄養改善アドバイス

気滞を改善するためには、食生活の見直しが必要です。バランスの良い食事を心掛け、過度な摂取を避けることで、体の「気」の流れをスムーズにすることが可能です。

また、食事のタイミングや内容も重要。高カロリーな食品や外食・インスタント食品の過度な摂取を避けることで、気滞の改善が期待できます。

7.ストレス対策と漢方薬:肝気鬱結を解消

ストレス食いを経験したことがあるかもしれません。

罪悪感や自己嫌悪を抱くことなく、自身の体や心のサインをしっかりと受け取りましょう。

「私は本当にストレスを感じているのかもしれない。」

「私の体は限界を感じているのかもしれない。」

そう気づいたら、食べることだけがリラックスの手段ではないことを理解し、新たなリラクゼーション方法を探しましょう。

ストレス対策の方法

深呼吸、散歩、お気に入りの音楽を楽しむ、映画や読書で気分転換を図るなど、日常の小さな習慣を変えるだけで食べる回数を減らすことが可能です。

また、適度な運動も心地よいリラックス効果をもたらします。しかし、体に負担をかける過度な運動や無理なジム通いは、むしろストレスを増やす要因となりかねませんので、自分のペースを守ることが重要です。

日常のストレスとの向き合い方

日常生活でストレス源を完全に取り除くのは困難です。仕事、学校、育児、介護など、状況を変えることは容易ではありません。

しかし、漢方薬を活用することで、気の流れや肝の働きを向上させ、心身のバランスを整えることができるのです。

漢方薬での対策

  • 基本的には、気のめぐりを整える理気薬を中心に考えます。
  • 肝はストレスに弱い臓器とされ、気滞による影響を受けやすい。その状態を「肝気鬱結」と言い、ストレス、イライラ、生理不順、PMSなどの症状と関連が深いです。
  • 漢方薬では、イライラや情緒不安定には柴胡が配合されたものがおすすめ。また、気分の落ち込みやお腹の張りには半夏厚朴湯が有効です。
  • 気滞に加えて貧血の傾向がある場合、補血を行いながら気のめぐりを整えることが必要です。加味逍遥散や三爽茶などが、その対策として効果的です。

まとめ

東洋医学の考え方を取り入れることで、栄養面の改善を行い、より健やかな体を目指すことができます。

気の流れを整えることで、体の調子を整えるだけでなく、食事や生活習慣の見直しにもつながります。

イライラ、不安、のどの違和感。これらの症状は単なる日常のストレスだけでなく、気滞の体質が影響している可能性があります。

気滞とは、体内のエネルギーの流れがスムーズでない状態を指します。日々の生活習慣や食生活の見直し、リラクゼーションやマッサージなどでエネルギーの流れを整えることが重要です。

自分の体と向き合い、自分らしい快適な生活を取り戻しましょう。

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  • この記事を書いた人

杉本敏男

大阪八尾市でダイエットと腰痛を栄養で解消する整体院を経営しています。身体だけでなく精神的な痛みや疲れも栄養を変えれば大抵は改善してしまいます。もしあなたがどこへ行ってもよくならない、痛みを抱えておられるのであれば当院へ一度、お越しください。