「頭痛薬が手放せない……」
そんな毎日を過ごしていませんか?
朝から頭が重い。
仕事中に痛くなるのが怖くて、早めに薬を飲む。
薬が切れる頃になると、また頭が痛くなる。
以前より薬が効きにくくなった気がする。
頭痛があると、仕事や家事へ集中できません。
予定を休めない日には、薬を飲んで乗り切るしかないと感じますよね。
頭痛薬は、痛みを我慢するための敵ではありません。
片頭痛や緊張型頭痛に対して、適切なタイミングで使うことは必要です。
しかし、使用する日が増え続けている場合は、頭痛の原因だけでなく、薬の使い方そのものも確認する必要があります。
頭痛を抑えるために飲んでいた薬が、頭痛を繰り返しやすくする流れに関係することがあるためです。
この記事では、頭痛薬が手放せなくなる理由、片頭痛と緊張型頭痛の違い、薬剤の使用過多による頭痛、注意したい症状、自宅でできる対策について、八尾市の杉本接骨鍼灸院が分かりやすくお伝えします。
頭痛薬が手放せなくなる原因
頭痛薬を頻繁に使うようになる背景には、単純に我慢が足りないという問題があるわけではありません。
頭痛が起きる日が多く、薬を飲まなければ生活できない状態になっています。
まず考えたいのは、もともとの頭痛がどの種類なのかという点です。
一般的に多いのは、片頭痛と緊張型頭痛です。
両方の特徴が混ざっている方もいます。
片頭痛の特徴
片頭痛では、頭の片側または両側に、ズキズキと脈打つような痛みが出ます。
階段の上り下りや歩行など、身体を動かすことで痛みが強くなることがあります。
吐き気、嘔吐、光や音への過敏を伴う方もいます。
頭痛が始まる前に、視界がチカチカする、見えにくい部分が出るなどの前兆が現れる場合もあります。
片頭痛では、発作の早い段階で薬を使用した方が痛みを抑えやすいことがあります。
ただし、発作の日数が多い場合は、そのたびに薬を使うだけでは服用日数が増えてしまいます。
緊張型頭痛の特徴
緊張型頭痛では、頭全体を締め付けられるような痛みや、後頭部から首にかけての重さを感じます。
長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用、目の疲れ、睡眠不足、精神的な緊張などが重なると出やすくなります。
首や肩を動かすと少し楽になる方もいれば、夕方に向かって痛みが強くなる方もいます。
ただし、首や肩がこっているからといって、頭痛がすべて緊張型頭痛とは限りません。
片頭痛の発作に伴って、首や肩の張りを感じる方もいます。
頭痛薬を飲み続けると起こること
頭痛が起きるたびに薬を使っていると、使用日数が少しずつ増えることがあります。
最初は月に数回だったものが、週に数回になり、気づけばほぼ毎日飲んでいる。
このような状態で頭痛の回数まで増えている場合は、薬剤の使用過多による頭痛を考える必要があります。
薬剤の使用過多による頭痛は、以前から片頭痛や緊張型頭痛がある方に起こりやすい頭痛です。
頭痛への不安から、痛みが出る前に予防的に飲むようになる方もいます。
薬を飲む。
一時的に楽になる。
再び痛む。
また薬を飲む。
この繰り返しによって、頭痛のない日が少なくなっていきます。
ここで大切なのは、薬が悪いと決めつけないことです。
もともとの頭痛が十分に管理されていないため、薬を使わざるを得ない状態になっています。
自己判断で急に中止するのではなく、頭痛の種類と薬の使用状況を医師へ伝え、治療方法を整理する必要があります。
薬剤の使用過多による頭痛を疑う目安
次のような状態がある方は、頭痛薬の使い方を一度見直してください。
- 頭痛が月に15日以上ある
- 頭痛薬を3か月以上、繰り返し使用している
- 薬を飲む日が月10日以上ある
- 以前より薬が効きにくくなった
- 朝から頭痛がある日が増えた
- 薬が切れると再び痛くなる
- 頭痛が起きる前から不安で薬を飲む
- 市販薬を複数種類使い分けている
薬剤の使用過多による頭痛の基準は、使用している薬によって異なります。
複数の成分を含む鎮痛薬やトリプタンなどは月10日以上、単一成分の鎮痛薬では月15日以上の使用が目安になる場合があります。
ただし、回数だけで自己診断することはできません。
薬の名前、飲んだ日数、頭痛の日数を記録して受診時に伝えることが大切です。
頭痛薬が手放せない状態を放置するとどうなる?
頭痛薬を使う日が増え続けると、頭痛のない日が少なくなり、痛みの境目が分からなくなることがあります。
薬を持っていないだけで不安になり、外出や旅行を避ける方もいます。
また、市販の鎮痛薬でも、使い方によっては胃腸、腎臓、肝臓などへ負担がかかります。
配合されている成分が異なる商品を一緒に使うと、同じ成分を重ねて摂取する可能性もあります。
「市販薬だから問題ない」と考えず、パッケージや説明書に記載された用量と回数を確認してください。
頭痛薬を減らしたいからと我慢だけを続けるのも適切ではありません。
頭痛の種類に合った急性期治療や、頭痛の回数を減らすための予防治療を検討できる場合があります。
すぐに医療機関へ相談したい頭痛
頭痛の中には、早急な検査が必要なものがあります。
次のような症状がある場合は、市販薬だけで様子を見ないでください。
- 突然、経験したことのない激しい頭痛が出た
- 今までで最も強い頭痛と感じる
- 手足のしびれや力の入りにくさを伴う
- ろれつが回らない
- 顔の片側が動かしにくい
- 意識がぼんやりする
- 発熱や首の強いこわばりを伴う
- 何度も嘔吐する
- 頭をぶつけたあとから痛みが続く
- 頭痛の回数や性質が急に変化した
- 妊娠中や産後に強い頭痛が出た
これらは、一般的な片頭痛や肩こりだけでは説明できない場合があります。
特に突然の激しい頭痛や、麻痺、言葉の出にくさを伴う場合は、速やかな受診が必要です。
頭痛薬が手放せない方のセルフケア
セルフケア1:頭痛ダイアリーをつける
まず、頭痛が起きた日と薬を飲んだ日を記録してください。
頭痛の強さ、痛む場所、吐き気、光や音への過敏、月経、睡眠、食事、天気なども簡単に残します。
頭痛が月に何日あるかと、薬を月に何日使ったかは別々に数えてください。
一日に2回飲んだ場合でも、薬の使用日は一日として記録します。
記録を続けると、週末に多い、月経前に増える、食事を抜いた日に出るなど、自分の傾向が分かります。
セルフケア2:空腹と水分不足を避ける
片頭痛がある方では、空腹や水分不足が発作のきっかけになることがあります。
朝食や昼食を抜かず、食事の間隔が長くなりすぎないようにしてください。
水分は一度に大量に飲むのではなく、朝、食事中、休憩時などに分けて取ります。
セルフケア3:寝だめを避ける
平日の睡眠不足を補おうとして休日に長時間寝ると、起床時間が大きくずれます。
睡眠不足だけでなく、寝すぎが片頭痛のきっかけになる方もいます。
休日も起床時間を大きく変えず、足りない場合は昼間に短く休んでください。
セルフケア4:頭痛の種類に合わせて温め方を変える
首や肩の重さが中心で、動くと楽になる場合は、肩をゆっくり動かしたり、温めたりすると楽になることがあります。
一方、ズキズキする片頭痛で、光や音がつらい場合は、静かな暗い場所で休み、額やこめかみを冷やす方が合うことがあります。
片頭痛の最中に長時間の入浴や強いマッサージを行うと、痛みが増す方もいます。
すべての頭痛を肩こりと考えて、強く揉まないでください。
当院で大切にしている考え方
杉本接骨鍼灸院では、頭痛薬を飲んでいる方へ、すぐに薬をやめるよう伝えることはありません。
まず確認するのは、頭痛が月に何日あるのか、薬を月に何日飲んでいるのか、どの薬を使っているのかです。
次に、痛む場所、ズキズキするか締め付けられるか、吐き気や光への過敏があるか、身体を動かすと悪化するかを確認します。
頭痛が片頭痛に近いのか、緊張型頭痛に近いのか、両方が混ざっているのかによって対応は変わります。
身体では、首や肩だけでなく、呼吸、背中、肋骨、顎、目の使い方、座り方を見ます。
首の筋肉が緊張しているからといって、そこだけを強く刺激することはありません。
片頭痛の特徴が強い方や、薬の使用日数が多い方には、頭痛専門医や脳神経内科、脳神経外科への相談を勧めます。
鍼灸や整体では、首や肩の緊張、呼吸、姿勢など、身体側から変えられる要素を確認します。
薬を否定するのではなく、薬だけで毎日を乗り切らなくてもよい状態を目指して、医療機関での治療と身体のケアを分けて考えます。
まとめ
頭痛薬が手放せない状態は、我慢が足りないから起きているわけではありません。
片頭痛や緊張型頭痛が十分に管理されず、薬を使わなければ生活できない状態になっています。
ただし、頭痛薬を使う日が増え、頭痛そのものも頻繁になっている場合は、薬剤の使用過多による頭痛を確認する必要があります。
まず一か月、頭痛があった日と薬を飲んだ日を記録してください。
薬の商品名や成分も分かるように、パッケージやお薬手帳を保管します。
薬を急にやめることはせず、使用日数が多い場合は医師や薬剤師へ相談してください。
「頭痛が起きるのが怖くて薬を持ち歩いている」「以前より薬が効きにくい」という方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。頭痛の特徴や身体の状態を確認しながら、医療機関へ相談すべき内容と、身体側から見直せる部分を一緒に整理していきます。
参考資料
- 薬剤の使用過多による頭痛|日本頭痛学会
- 薬剤の使用過多による頭痛の診断基準|国際頭痛分類第3版
- 薬剤の使用過多による頭痛の診断と治療|日本神経学会
- 一般用医薬品の適正使用について|厚生労働省
- 頭痛の種類と特徴|日本頭痛学会
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院情報
杉本接骨鍼灸院
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