箱灸は、木製の箱にステンレスの網が取り付けられており、その上でもぐさを焚きます。
主に背中や腰、お腹に適用し、腰の痛みや背・肩の張り、お腹の冷えや胃腸の調子の向上が望まれます。 網と皮膚の間には約5㎝の距離が保たれ、皮膚と箱の間にはガーゼが敷かれるため、火傷のリスクは低減されます。
治療時間は約10分~15分で、箱の中でじっくりともぐさを燃やすことにより、熱が逃げにくく、体が穏やかに温まります。
そのため、心地よい暖かさが持続し、リラックスする効果もあるため、中には眠ってしまう方もいらっしゃいます。
箱灸(はこきゅう)は、灸の一種で、特定の方法でモグサを燃やす際に使用される小さな箱を利用する治療法です。
具体的には以下のように行われます:
箱の材質と形状
通常、木製や竹製の小箱を使用します。
この箱には底に複数の穴が開けられており、その上に灸を置いて燃やすことで、熱やモグサの煙を患者の体に伝えます。
治療法の流れ
まず、モグサを灸台の上に置き、それを点火します。次に、箱灸用の箱をその上に置き、煙や熱を箱の中に閉じ込めます。患者の体の特定の部分、特に痛みや不調がある部分の上にこの箱を置き、熱を伝えることで治療効果を得るのです。
特徴
箱を使用することで、直接皮膚に灸を置く方法よりも熱が緩やかに伝わるため、熱さを控えめに感じることができます。これにより、皮膚への刺激が減少し、灸によるやけどのリスクも低くなります。
適応症状
疲労回復、冷え性、筋肉痛、関節痛、生理痛など、多くの症状に対して箱灸は適用されることがあります。
箱灸は、伝統的な灸の方法と比べてやや穏やかな刺激を持つため、灸の熱さを避けたい人や初めて灸治療を受ける人に特におすすめされることが多いです。