
首や肩、腕の痛み(頚肩上肢痛)は、現代人にとって非常に身近な不調のひとつです。
デスクワークやスマートフォンの長時間使用、姿勢の乱れ、運動不足、さらにはストレスまで、さまざまな要因が重なって症状が現れます。
当院にも「肩こりがひどい」「腕にしびれを感じる」「首が回らない」といった症状でご来院される方が多くいらっしゃいます。
鍼灸治療は、血流や神経の働きを整え、筋肉の緊張をやわらげることで症状の改善をサポートします。
しかし、すべてのケースが鍼灸だけで解決できるわけではなく、医師の診断や治療を優先すべき場合もあります。
今回は、頚肩上肢痛に対する鍼灸の考え方と「適応・不適応の見極め」についてご紹介します。
病態を見極めてからの施術が大切
鍼灸治療の大きな特徴は「からだ全体を診る」ことですが、まずは「どこに、どのような異常が、どの程度起きているのか」を確認することが欠かせません。
肩や腕の痛みの多くは筋肉や血流の問題であり、この場合は鍼灸が非常に効果的です。
しかし、中には重大な病気が隠れていることもあります。そのため私たち鍼灸師は、施術を始める前に問診や触診で病態をしっかり確認し、必要であれば整形外科や神経内科など専門医の診察をおすすめします。
医師の受診が優先されるケース
次のような症状がある場合、まずは病院での精密検査が必要です。
- 強い頭痛、痙攣、めまい、耳鳴りを伴うとき
- 頸椎に異常な反射がみられるとき
- 下肢の運動障害や病的反射が出ているとき
- 膀胱や直腸の障害(排尿・排便の異常)があるとき
- リンパ節の腫れ、熱感、発熱など炎症症状があるとき
これらは脳や脊椎の病変、腫瘍、炎症などの可能性があり、鍼灸だけで対応するのは危険です。まずは専門医の診察を受け、必要に応じてその後の補助療法として鍼灸を活用しましょう。
鍼灸が力を発揮する症状
一方で、鍼灸治療が有効に働くのは以下のようなケースです。
- 慢性的な肩こりや首のこわばり
- 長時間のデスクワークや姿勢不良による痛み
- ストレスや自律神経の乱れによる緊張
- 軽度のしびれや違和感(重大な病変が否定された場合)
- 筋膜性疼痛(トリガーポイントによる痛み)
こうした場合、鍼灸は血流を改善し、神経の働きを整えることで、症状の軽減や再発予防に大きく貢献します。
日常生活でのセルフケアも大切
施術と並行して、生活習慣の改善も心がけましょう。
- 姿勢を正しく保つ(特にデスクワーク時)
- 定期的にストレッチや体操を行う
- 睡眠と休養をしっかり取る
- 温めて血流を促す(温灸や蒸しタオルもおすすめ)
- ストレスをため込みすぎない
鍼灸の効果を持続させるためには、こうしたセルフケアが非常に役立ちます。
まとめ ― まずは安心してご相談ください
頚肩上肢痛は「よくある症状」だからと放置してしまうと、思わぬ病気が隠れている場合もあります。
- 重大な病気が疑われるときは医師の診察を優先する
- 筋肉や血流が原因の痛みには鍼灸が効果的
- 鍼灸と生活改善を組み合わせることで再発予防につながる
杉本接骨鍼灸院では、まず症状を丁寧に伺い、必要に応じて医療機関への受診をご案内したうえで、安心して施術を受けていただけるよう努めています。
「病院に行ったけれど異常なしと言われたのに、痛みや不快感が続いている」
「薬に頼らず、自然な方法で改善したい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
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