「肩を回すと痛い!腕が上がらん!」
ホームページの改善やブログを書いたりと、治療時間以外はほとんどパソコンの前に向かっています。長時間前かがみで座って作業しているとやはり肩が凝ります。
元々方を凝らす方ではないし、休憩時間にはストレッチなど取り入れて伸ばしているもののパソコンに向かっているといつのまにか時間が経って、肩も背中もガチガチになっちゃいます。
そういう時はストレッチポールを出してきて背中をぐいっと伸ばします。
パキパキィ〜!ボキボキッ〜!!
たまにストレッチで、肩を回すと音が鳴るようになってきました。
痛みはないのですが、後学のために原因を調べてみました。
パキパキ鳴るのは肩の周りについている筋肉が硬くなってそれらが擦れ合う音ということ。
肩の周りにはたくさん筋肉がついていて、中でも背中にある僧帽筋、菱形筋、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋などがそれにあたります。
これらの筋肉が硬くなると肩や背中の動きが悪くなり、ストレッチで伸ばすとボキボキと音が鳴る原因になってしまいます。
肩の関節は可動域が全方向にあるので、特に筋肉にかかる負担というのが大きい。パソコンの作業などで長時間じっとしているとすぐに硬くなってしまいます。それでも毎日少しのストレッチをしていれば悪くなるのも防ぐことができますが、ストレッチを毎日の日課にするのもなかなか大変。
とはいえ、こういった肩関節の硬さを放置しておくと、腕が上がらない、重い物が持てない、疼いて寝られない等の症状が出てしまうことがあります。いわゆる五十肩の原因になってしまいます。
忙しかったり時間がなかったりしてストレッチなど習慣にできないと感じるのであれば整体などの施術を受けましょう。
肩を回すとズキズキ痛いときの原因
前日のように五十肩以外にも肩を回すとズキズキ痛い原因はあります。身近なところで言えば、家事や仕事、またはスポーツなどでの「使いすぎ」、加齢による弱化、骨の吸収がうまく行かずに、石灰が筋肉に溜まってしまうなどがあります。
他には筋リウマチ、腱板断裂など様々です。
使いすぎなどであれば作業で動かした後に痛みが悪化することがあります。それ以外に安静にしていても刺すような痛みがあったり、腫れや熱感がある場合には速やかに近所の整形外科を受診することをお勧めします。
肩を回すと突然痛みを感じたら
それまでは何も痛くなかったのに、肩を回した時に突然痛みを感じる場合には「石灰性沈着炎」が考えられます。
石灰性の沈着炎は軽ければ肩こり、少し悪ければ五十肩と誤診されやすい病気です。詳しい発生機序を明らかにはされていませんが、傷ついた筋肉の中に石灰が溜まってしまい、その筋肉が動くたびにズキズキと激痛が走る症状を呈します。
五十肩との違いは安静にしていても痛みを訴えること。五十肩の場合は肩関節の内旋外旋運動が制限されますが、石灰性沈着炎の場合は手をついて体重を支える際にも肩に激しい痛みを訴えます。
腕を上げると肩が痛い時に考えるべきこと
衝突や事故でなく、ただ腕を上げると急に肩が痛くなった時に考えるべきこともあります。腕を前側に上げるための筋肉は上腕二頭筋、三角筋、烏口腕筋、上腕筋、大胸筋などがあります。怪我とかでない限りはこれらの筋肉が硬くなっていることが考えられます。
あまり硬くなりすぎると肩が上がらなくなるので勝手に五十肩と思い込んでいる人もいるくらいです。五十肩なら数ヶ月かかっても治らない場合があるけれども前述の筋肉が硬くなっているだけなら、肩関節のストレッチをするだけで随分と楽になる。
肩関節のストレッチでも内旋外旋運動を少し痛いくらいにやればOK。
肩を回して痛い時に考えられる病気
肩を回して痛い時に考えられる病気には、神経が関与するもの、血管が関与するものがあります。神経が関与するものは主に首の神経が関わっていることが多いです。
肩や腕、手先まで走行している神経は首を通って行きます。肩を回すことで首の筋肉が収縮し、首から走行している神経を圧迫することがあります。その時に痛みや痺れを感じることがあります。病気の名前で言うと、胸郭出口症候群とか頚肩腕症候群と呼ばれるものがあります。
次に血管が関与するものの一つに胸郭出口症候群があります。他にはもやもや血管が見つかる場合があります。簡単に言えば血管の出来損ないが肩の筋肉にできてしまいます。
そのもやもや血管が炎症を起こしてしまい痛みにつながると考えられています。
何をしても良くならない場合には近くの整形外科を受診するようにしてください。
回した時の肩の痛みが取れない
整形外科できちんと検査をしたにも関わらず全く痛みが取れないという場合には、上記のような病気などは考えにくいと思います。となれば原因と考えられるのは、運動不足による筋肉が硬くなっていることがあります。
多くの肩の痛みや腰の痛みの原因は運動不足による機能的な不全による痛みです。運動不足によって筋肉が硬くなり、関節が本来の動きが出来なくなってしまいます。本来の動きができなくなってしまった関節の周りの筋肉はさらに硬くなってしまいます。固くなった筋肉を無理に動かそうとすると痛みに変わってしまいますし、関節にも負荷がかかってしまって痛みが増します。
じっと立っていたり座っていたりすると腰が痛くなるけれども、歩いていたり動いていたりすると腰の痛みがないという方の腰痛はほとんどがこれです。肩の痛みも同じことで、ずっとじっとしているとじわじわ痛みが出るけれども少しストレッチや体操すると痛みがなくなるという場合には筋肉が硬くなってしまうくらい運動不足が考えられます。
肩の関節が痛いときの治し方
怪我や病気の場合は速やかに整形外科を受診することをお勧めしますが、前述の運動不足による肩の痛みに対してはストレッチがとても有効です。
ただし、1回や2回程度やったくらいではよくなりません。理想は毎日1分や2分でもやることです。全身をくまなくストレッチすると軽く1時間ぐらいはかかります。肩のストレッチと言っても肩をぐるぐる回すだけでも十分に効果があるので、電車の待ち時間や休憩時間にコーヒーを飲む前に少し取り入れてもらえれば肩が痛いということも随分なくなると思います。
右肩の痛みと内臓の病気の関係ある?
よく言われるのが肩の痛みと内臓の調子の悪さ。右肩がだるかったり痛かったりするとどこに原因がない場合には肝臓の不調を疑います。肝臓の病気の中には右肩の痛みが症状として含まれるものもたくさんあります。ストレッチや体操、整体を受けてみても改善しない場合には肝臓の病気も違ってみて速やかに血液検査などを受けるようにしてください。
ちなみ左肩は不整脈や狭心症などの心臓の不調を疑うことがあります。
肩を回すと痛い時の対処法まとめ
肩を回すと痛い時には、状況が悪い順番に考えるといいです。骨折や脱臼、病気など、病院で受診して、適切な処置を受けるないと行けないものを調べます。
それで何も見つからなかったり、検査などで異常がなくて痛み止めやシップなどで様子を見ましょうと言われ長い時間経ってしまっている場合には、運動不足や関節の機能を使いこなせていないことによる痛みが考えられます。だから、日課にストレッチを取り入れたり、整体に通ってケアをしましょう。