この記事を読んでいただくとわかることは次のことです。
ヘルニアと診断されても、手術しなくても治っている人が100人中95人いるよ
ということです。それでも、あなたは放置して、手術を受けますか?
治すと決意しているのであれば、ぜひゆっくり読んでください。
ヘルニアって一体なにもの?
腰痛で整形外科を受診するとレントゲンの検査が当たり前の手順として行われます。画像診断では、割と高い確率でヘルニアと診断される場合が多いです。
そのせいでヘルニアがあって腰が痛いと思い込んでいる人がとても多いというのも事実。
ではこのヘルニアが起こっている椎間板とはどう言うものなのでしょうか?
椎間板とは
人の背骨は、 頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個から構成され、一個ずつ積み重ねるようにできています。その土台として仙骨がありその周りにいわゆる骨盤があります。椎間板はこの一個一個の骨の間にあってクッションの役割をしています。人が飛んだり、跳ねたり、歩いたり、物を持ち上げたり、ひねったりしても大丈夫なのは、椎間板が外部からの衝撃を吸収して、骨や関節を守っているからです。
椎間板の構造
椎間板は大きく分けて二つのパーツに分けられます。一つは髄核という椎間板の中心にあるもの。もう一つは髄核を取り囲む線維輪と呼ばれる 強靭な部分です。
事故やスポーツによる衝撃や老化による脆弱化によって「髄核」が「線維輪」を押し出したり、突き破ったりすることがあります。結果として痛みや違和感などの症状として現れてしまいます。
この「髄核」の移動によって飛び出した部分が、背骨の近くにある神経を圧迫します。すると、腰から太ももの裏、ふくらはぎ、足先のしびれの原因になってしまいます。
重症の場合は、手術をしてこの飛び出した部分を取り除かないといけなくなってしまいます。この飛び出した状態をギリシャ語の語源から「 ヘルニア」と呼びます。
ヘルニアの症状とは?
頚椎、胸椎、腰椎のどの部分でもこのヘルニアは怒ってしまいますが、腰椎の下位の部分で最も起こりやすいです。 背骨には神経や動脈や静脈が張り巡らされていて、その要所になっています。そのような重要な場所に「ヘルニア」があれば神経や血管、筋肉や靭帯2余計な圧を加えてしまいます。
ヘルニアの症状として考えられるもの
- 腰椎の場合、お尻から太ももふくらはぎにかけての痛みや痺れ
- 頚椎ヘルニアの場合、腕や手指への痛みや痺れ
- 夜に痛みが強くなる
- 特定の動きで痛みが強くなる
- 長時間立ちっぱなしもしくはすわりっぱなしの際に痛みが強くなる
- 長く歩いていないのに痛みがきつくなる
- 膝に力が入らない、握力が弱くなるなどの筋力の低下
- 疼痛、痺れ、感覚鈍麻、感覚異常などが限られた範囲でみられる
痛みや痺れの出方には個人差があるので、痺れや感覚の異常があって筋力が低下したり、大便の際に踏ん張れなかったり、尿の失敗が見られればすぐに専門のドクターに相談なさってください。
ヘルニアの原因とは?
「線維輪」が弱くなったり、何かの原因で裂けたりすると「髄核」が飛び出して「ヘルニア」が起こってしまいます。これは加齢とともに起こりやすくなってしまいます。
「ヘルニア」は、物を持ち上げる姿勢で腰をひねったり曲げたりした時に起こりやすいとされています。
意外と知られていない「ヘルニア」の原因としては、「肥満」があります。体重が増えすぎると単純に椎間板が支える負担が大きくなりすぎて「ヘルニア」を起こしてしまいます。
だから手術を受けた人でも、術後の経過が思わしくない人がいる原因の一つとして、肥満を解消しないまま過ごしているということもあります。
高齢になるとヘルニアの罹患率が高くなります。加齢とともに「椎間板」に含まれる水分が失われて、ヘルニアが起こりやすくなってしまいます。これは女性よりも男性の方が起こりやすいという統計が出ています。
病院でのヘルニアの診断
まずは徒手検査と呼ばれる。関節を動かした際にどのような痛みやしびれが出るかという検査を行います。その徒手検査である程度、原因を特定したうえで、診断を確実にするために画像診断が行われます。
整形外科では基本的には画像診断が行われます。画像診断とは、レントゲンとMRIです。画像診断で椎間板の突出が見つかれば「ヘルニア」と診断されます。
ヘルニアと合併しやすいもの
ヘルニアのひどいものを放置していると、神経障害が治らなくなってしまいます。とても稀なケースでは、 ヘルニアによって麻痺が起こってしまいます。特に腰では、下半身が動かなくなってしまうということもあります。
さらにひどい場合だと膀胱直腸障害が起こってしまいます。大便ができなくなっており、尿を失敗してしまうと言う状態になってしまいます。
ヘルニアと診断される前に、痛みや痺れが改善したり悪くなったりしているのであれば、できるだけ早急に医師に相談するようにしてください。
ヘルニアの治療法
神経障害や膀胱直腸障害が見られているとかなりの高い確率で手術が適用になります。簡単に言うと「ヘルニア」で突出した部分の摘出をすることになります。
割合で言うと100人のヘルニア患者のうち5人が手術適応という統計があります。なので早めに治療を開始すれば、ほとんどの場合で手術をしなくて済むということになります。
ヘルニアが軽度であったり、ヘルニアがあってもそれが原因でない場合もたくさんありますので、そういった場合にはマッサージやはりきゅう治療、温熱療法、自宅でのストレッチや体操などのケアがとても有効です。症状が軽い場合でも、日本であれば整形科にかかって、薬や意味のないリハビリをすることがあります。
しかし海外では、症状が軽い間に、カイロプラクティックやはりきゅう治療などの代替補完医療受診して改善を試みます。その上で改善が見られない場合に、初めて整形外科での画像診断を受けます。
日本と欧米の腰痛患者の人口割合は日本の方が圧倒的に多いので、どちらが腰痛のケアとして適切かは明らかです。
筋力の低下や膀胱直腸障害などが見られる前に、自宅での適切なケアや資格をきちんと持っている施術者のいる治療院で、マッサージやはりきゅう治療を受けるようにしてください。
触ってももらえない整形外科に通っていませんか?
治療を受けている間にも、痺れや筋力低下が起きている部分は動かすことが難しいのでさらに筋力の低下が起こってしまいます。適切な治療を行うことで無駄な筋力低下を防ぐことができ、結果として治癒までの期間を短くすることができます。
大抵の場合は背骨に直接付着している筋肉「多裂筋」などの深層の筋肉をほぐすことで改善していきます。多くの方は6週間以内に徐々に痛みや違和感が減少していきます。
突出した部分のヘルニアを取り除くことは難しいかもしれませんが、必ずしもヘルニアがあなたの腰痛や痺れの原因になっているとは限りません。以下のようなことがあれば手術適応と診断される前に適切な処置を是非受けてください。
- 常に痛みやしびれがあるわけでなく、特定の動きのときにだけ症状が出る。
- 温めたり軽く揉んだりするだけで症状が軽くなる。
- 痛み止めが全く効かない
- 腰を引っ張っても良くならない
- 日中の活動中はましだが、夜寝る時に痛みがきつくなる
ただし、すべての人に同等に効果があるのではありませんので、病院での診察を優先させてください。
こういった場合には、ほとんどの場合筋肉をほぐす、自宅でのストレッチをすることで「ヘルニア」と診断された腰痛が改善しています。
ヘルニアと診断され、整形外科でよくならなかったけどストレッチだけで改善した例はたくさんあります。
詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。ヘルニアと診断されたけど、意外に早くすっきり痛みが消えた口コミ
腰が痛い・膝が痛い!整体で痛みがすっきりしたお客様の感想・口コミ事例集