・便秘でお腹がはる
・お通じがすっきりしない
・薬を飲まないとでない
・便秘体質を解消したい
下剤やお通じをよくするお薬に頼り続けることに不安がある方には、お茶による便秘解消法がおすすめです。
1.便秘症とは?
便秘とは、腸の機能の低下、食事が合わない、腸内でのトラブルが原因で、何日も便意が起こらなかったり、 便がスッキリとしない状態を指します。
なので、便が固くて出にくい、そのことで体調が悪い状態を便秘症といいます。
毎日お通じがあっても、残便感があるなら便秘症かもしれません。
腸内環境を調べることで、あなたに適した食品が見つかるかもしれません。
2.便秘の原因
便秘の原因は、大きく分けると以下のようになります。
・食事の内容や量
・体温
・ストレス
・筋力不足・運動不足
・ホルモンバランスの変化(服薬、生理周期、妊娠、更年期など)
3.なぜお茶をおすすめするのか?
便秘解消で最も簡単で、重要なことは水分補給。
お茶は他の飲み物と比べて、好き嫌いが少なく、種類も豊富であることが特徴です。
あなたが好きな種類を探しやすく、仕事中や食事のときも気軽に続けやすいこともおすすめする理由です。
お茶の種類によっては、ビタミン類、カテキン、さらには食物繊維も摂取できるものもあるので、便秘解消だけでなく、健康、美容を維持・増進に適した飲み物といえます。
4.コンビニでも手に入る便秘改善効果が期待できるお茶6選
どくだみ茶
マテ茶
コーン茶
はと麦茶
ルイボスティー
プーアル茶
どくだみ茶
「万病に効く薬草」といわれ、漢方では「十薬」ともいいます。
どくだみ茶には筋肉や神経の働きを正常に保つ働きがあるカリウムが含まれるので、腸を活発に動かしてくれる効果があります。
どくだみ茶は便を緩くする作用が強いので、もともとお腹がゆるくなりやすい人や、便秘と下痢を繰り返すタイプの人は飲み過ぎに注意です。
ノンカフェインですので、妊婦さんやカフェインが苦手な方におすすめです。
クエルシトリン、イソクエルシトリン、デカノイルアセトアルデヒド、カリウム塩などが含まれるので、アトピーや胃痛、冷え性、糖尿病の改善、疲労回復、貧血予防、美肌にも効果が期待できます。
マテ茶
マテ茶は南米で、古くから日常的に親しまれてきたお茶で、コーヒー、紅茶と並ぶ世界三大飲料の一つです。モチノキ科のマテチャノキの葉を乾燥させて粉末にしたお茶で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルや、食物繊維がたくさん含まれており『飲むサラダ』とも呼ばれています。
南米では、牛肉の年間消費量は日本人の約5~10倍もあり、野菜はほとんど食べないという食生活でマテ茶が重宝されているのかもしれません。
便秘解消の他に、ポリフェノールが多く含まれるため、血中の悪玉コレステロールを減らす働きもあります。
コーン茶
コーン茶には、食物繊維とカリウムが豊富に含まれています。利尿作用があるので、むくみ解消にも効果的です。
他に、ミネラル、リノール酸、鉄分、リン、糖分、ビタミンB、ビタミンEなども含んでいますので、血糖値を抑える、美肌、冷えの解消、血圧を下げる、疲労回復などの作用が期待できます。
また、カフェインもタンニンも含まないので、妊娠中でも飲むことができます。
はと麦茶
鳩が好んで食べたことから鳩麦と名付けられた由来があります。
漢方でも、殻や種皮を取り除いて乾燥させたものをヨクイニンと呼び、古くから生薬として利用されています。
カリウムや鉄分、ビタミンB1・B2、ナイアシン、カルシウム、食物繊維、たんぱく質、コイクセラノイドなどが含まれていますので、便秘解消だけでなく、代謝アップなどの効果も期待できます。
ルイボスティー
ルイボスはマメ科の植物で南アフリカの先住民の間で「不老長寿のお茶」として飲まれてきました。
特徴的なルビー色で、味はほうじ茶や紅茶に近いです。
ルイボスが育つ南アフリカの地にはミネラルがバランスよく含まれるため、ルイボスティーにも鉄分やマグネシウム、カルシウム、亜鉛、カリウム、銅、マンガン、ナトリウムなどが含まれています。
特に、マグネシウムには便を柔らかくする効果があります。
その他、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)という酵素が含まれるため抗酸化、アンチエイジングも期待できます。
ノンカフェインで飲みやすいので人気です。
プーアル茶
プーアルという名前は中国雲南省南部のプーアル県で採れることから由来しています。
香りと味は独特で、脂肪を分解するリパーゼという消化酵素が含まれ、余分な脂肪分やコレステロールを分解し、排出する効果があるので、揚げ物が好きな方におすすめです。
他には便を緩くするマグネシウム、脂肪吸収の抑制、免疫力を上げる作用のあるカテキンが含まれています。
さらに、プーアル茶は数ヶ月以上発酵させて作られ、体を温める効果があります。
ただし、カフェインも入っているので、下痢気味になってしまったりと注意が必要です。
5.便秘解消のための正しいお茶の飲み方
暖かいものを飲む
体温が低かったり、冷え性は、便秘の原因になります。
温かいものをゆっくり飲むか、常温のものを飲むことで、体を冷やさないのでより効果的です。
冷たいものを一気にたくさん飲まないようにしましょう。
毎日、飲む
お茶で便秘を解消するには、時間がかかることがほとんど。
毎日、少しずつ、こまめな水分補給を続けることが大切です。
食事のときや仕事中でも、こまめに飲むようにしましょう。
睡眠の質とカフェインレス
腸の動きを「蠕動運動(ぜんどううんどう)」といいます。副交感神経が優位になると蠕動運動も活発になり、便を押し出しやすくなります。
副交感神経が優位になるのは、リラックスしている時や睡眠時。
ぐっすりと眠っている間に腸がしっかりと動くことで、翌朝に便が出やすくなるというわけです。
なので、カフェインレスのお茶なら寝る前にも飲めますので、朝スッキリしやすくなります。
6.便秘解消でお茶を選ぶ注意点
妊娠している方
妊娠中は、ホルモンバランスが乱れやすくなり、便秘になりやすい状態。
妊娠中には、カフェインの摂取はできるだけ控えたいので、カフェインレスのものを選ぶのがおすすめです。
カフェインが苦手な方
カフェインが苦手な方はおカフェインレス・ノンカフェインのものを選ぶことをおすすめします。
動悸がする・もともとお腹を下しやすい・胃が弱いなどでお悩みがある方はカフェインが適していないかもしれません。
7.便秘に効く食べ物
便秘解消効果が期待できる食べ物
・発酵食品
・オリーブオイル
・オリゴ糖
8.便秘解消のための運動
・腹筋
・腹式呼吸
9.便秘解消効果が期待できるツボ
・天枢(てんすう)
・合谷(ごうこく)