
「検査では異常なしと言われるのに、体調が優れない…」
そんなご相談は、当院でも非常に多く寄せられます。
実はその背景にあるのが “自律神経の乱れ” です。
自律神経は、血圧・脈拍・消化・体温・ホルモンバランスなど、生命活動のほとんどを自動で調整する大切なシステムです。
ここが乱れると、特定の臓器だけでなく 全身に多種多様な症状 が現れます。
今回は、自律神経が関わる症状・病気を できる限り網羅して一覧化 しました。
「これも自律神経?」という意外な症状も多く含まれるので、原因がはっきりしない不調に悩む方はぜひ参考にしてください。
■ 自律神経が関わる“全身の症状”
- 慢性的な疲労感
- 倦怠感
- 微熱が続く
- 立ちくらみ
- めまい(ぐるぐる・ふわふわ)
- 頭痛(緊張型頭痛・片頭痛の誘発)
- 手足の冷え
- のぼせ
- 発汗異常(手汗・全身汗)
- 動悸/不整脈様の症状(検査では異常なし)
- 血圧の乱高下
- 低血圧
- 体温調節がうまくいかない
- 睡眠障害(不眠・中途覚醒・早朝覚醒)
■ 消化器系の症状
- 胃もたれ・胃痛(機能性ディスペプシア)
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 胃酸過多
- 逆流性食道炎が悪化しやすい
- 食欲不振
- 吐き気
- 便秘
- 下痢
- お腹の張り・ガスが溜まる
ストレスや自律神経の乱れは、胃腸の動きを直接コントロールします。
「ストレスで胃が痛い」は物理的に正しい反応です。
■ メンタル・心の症状
- 不安感
- パニック発作
- イライラ
- 集中力の低下
- 意欲の低下
- 感情の起伏が激しくなる
- 抑うつ状態
- 不安障害
- 自律神経失調症
自律神経は脳のストレス反応と深くつながっており、
メンタルの不調と身体症状が同時に出やすくなります。
■ 筋肉・関節の痛み
- 肩こり
- 首こり
- 背中の張り
- 緊張型頭痛
- 顎関節症(食いしばり)
- 筋肉のこわばり
- 慢性腰痛
- 手足のしびれ(検査で異常なし)
自律神経の乱れ→筋緊張の増加→こりと痛みに発展する流れが定番です。
■ 呼吸・循環器系
- 息苦しさ
- 過呼吸
- 深く息が吸えない
- 胸の圧迫感
- 心因性の胸痛
- 心拍数が一定せず乱れる
「心臓が悪いのでは?」と心配される方も多いですが、
自律神経が整うとスッと改善するケースが非常に多いです。
■ 耳鼻咽喉領域
- 耳鳴り
- 耳が詰まる感じ
- メニエール病
- ストレス性難聴
- 味覚異常
- 嗅覚の低下
- ドライアイ
特に「耳鳴り・めまい」は自律神経との関与が強い代表例です。
■ 皮膚・免疫系
- じんましん
- アトピー悪化
- 冷え性
- 多汗症
- 乾燥肌
- ニキビ悪化
- 円形脱毛症
自律神経は免疫・ホルモンにも影響し、皮膚トラブルとして現れます。
■ 婦人科系
- 月経不順
- PMSの悪化
- 更年期症状の増悪
- 生理痛が強くなる
- 不妊要因の一部(ホルモン乱れ)
婦人科症状と自律神経は切り離せないほど密接です。
■ 泌尿器・その他
- 頻尿
- 尿が出にくい
- 夜間頻尿
- ストレス性ED
- 食欲の異常(過食・拒食)
下腹部の臓器は自律神経の影響を強く受けるため、日常生活に直結した不調が出やすくなります。
■ 自律神経の乱れで“セットで起こりやすい”組み合わせ
- 頭痛 × 肩こり × 目の疲れ
- 不眠 × 倦怠感 × 集中力低下
- 胃腸の不調 × 不安 × 動悸
- 冷え × のぼせ × 多汗
- めまい × 耳鳴り × 首こり
症状が複数同時に現れるほど、自律神経の関与は強くなります。
【まとめ】
自律神経の不調は、特定の臓器だけでなく 全身に広がる“複合症状” を作り出します。
そのため、検査では異常が出にくく、原因がわからないまま悩む方が多いのが特徴です。
しかし、自律神経は 適切なケアを続ければ必ず整っていく機能 です。
ストレス・姿勢・呼吸・生活リズム・筋緊張など、
日常の小さな積み重ねを整えることで驚くほど改善が期待できます。
「長く続く肩こり・頭痛・めまい・胃腸トラブル」
「病院で異常なしと言われたのにしんどい」
そんな方は、一度ご相談ください。
院情報
杉本接骨鍼灸院
大阪府八尾市恩智中町1-35-1-103
072-943-6521
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