「サプリメントって、本当に飲む意味があるんですか?」
八尾市の杉本接骨鍼灸院でも、患者さんからよく相談される内容です。
テレビやインターネットでは、ビタミン、鉄、マグネシウム、亜鉛、オメガ3、乳酸菌など、さまざまなサプリメントが紹介されています。
一方で、「サプリは全部意味がない」「普通に食事をしていれば必要ない」という意見もあります。
では、実際はどうなのでしょうか。
サプリメントを考えるときに最も大切なのは、身体に足りていないものを補うという視点です。
不足していない栄養素をたくさん摂ったからといって、身体がその分だけ元気になるわけではありません。しかし、食事や生活環境の影響で不足している栄養素がある場合は、それを補うことに意味があります。
サプリメントは薬ではありません
まず知っておきたいのは、サプリメントは基本的に食品であり、病気を治療するための薬ではないということです。
厚生労働省も、健康食品は疾病の予防や治療を目的に使用するものではないと説明しています。
つまり、サプリメントだけで肩こり、腰痛、自律神経の不調、生活習慣病などが治ると考えるのは適切ではありません。
ただし、身体を動かすためには、ビタミンやミネラルなどの栄養素が必要です。
鉄が不足すれば、酸素を運ぶ働きに影響します。ビタミンDが不足すれば、骨や筋肉の働きに影響する可能性があります。ビタミンB群やマグネシウムも、エネルギーを作る反応や神経、筋肉の働きに関係しています。
サプリメントは身体を直接治す特効薬ではなく、身体が本来の働きをするために必要な材料を補うものと考えると分かりやすいでしょう。
栄養不足が起こる主な原因
「毎日食事をしているから、栄養は足りているはず」と思う方も多いでしょう。
しかし、食事をしていることと、必要な栄養素が十分に摂れていることは同じではありません。
栄養不足が起こりやすい背景には、次のようなものがあります。
- 朝食を抜くことが多い
- 麺類、パン、おにぎりなどで食事を済ませる
- 肉、魚、卵、大豆食品をあまり食べない
- 野菜や海藻類が少ない
- 極端な糖質制限や食事制限を続けている
- 少食になっている
- 外食や加工食品が中心になっている
- 妊娠、授乳、月経などで必要量が増えている
- 胃腸の状態によって栄養を吸収しにくい
- 服用している薬の影響を受けている
40代以降は食事量が少なくなっているのに、若い頃と同じ内容を食べ続けている方も少なくありません。
食べる量が減れば、カロリーだけでなく、タンパク質、ビタミン、ミネラルの摂取量も一緒に減ります。
そのため、「食べ過ぎていないのに疲れやすい」「寝ても回復しにくい」「筋肉が落ちてきた」という状態では、食事内容を一度確認する必要があります。
栄養不足で見られることがある症状
栄養素が不足したときに現れる変化は、一つではありません。
- 疲れやすい
- 朝から身体が重い
- 集中しにくい
- 足がつりやすい
- 髪や爪の変化が気になる
- 筋力が落ちた
- 立ちくらみがある
- 気分が安定しにくい
- 傷の回復に時間がかかる
ただし、これらの症状があるからといって、必ず栄養不足が原因とは限りません。
貧血、甲状腺疾患、睡眠障害、感染症、薬の影響などでも似た症状が起こります。体調不良が続く場合は、サプリメントを自己判断で増やす前に、医療機関で原因を確認することが必要です。
不足を放置するとどうなる?
栄養不足は、最初から強い症状として現れるとは限りません。
「最近少し疲れやすい」「以前より回復が遅い」「なんとなく調子が悪い」という状態から始まることがあります。
不足が長く続けば、筋力や骨の状態、血液を作る働き、免疫機能などに影響する可能性があります。
だからこそ大切なのは、体調が悪くなってから大量のサプリメントを飲むことではありません。
日頃の食事を見直し、どの栄養素が足りていない可能性があるのかを考えることです。
セルフケア1 まず3日間の食事を書き出す
最初にしてほしいのは、サプリメントを買うことではありません。
まずは3日間、食べたものと飲んだものを書き出してください。
朝食、昼食、夕食、間食を確認し、肉、魚、卵、大豆食品、野菜、海藻、乳製品などがどれくらい含まれているかを見ます。
「思っていたよりタンパク質を食べていなかった」「昼食が毎日パンだけだった」など、書き出すことで不足しやすい部分が見えてきます。
セルフケア2 食事で補えるものは食事から
栄養は、できるだけ食事から摂ることが基本です。
食品には、目的の栄養素だけでなく、タンパク質、脂質、食物繊維、さまざまなビタミンやミネラルが一緒に含まれています。
例えば魚を食べれば、タンパク質に加えて、魚の種類によってはビタミンDやEPA、DHAも摂れます。納豆にはタンパク質だけでなく、食物繊維やビタミン、ミネラルも含まれます。
一つの成分だけを取り出したサプリメントと、食品そのものは同じではありません。
セルフケア3 量を増やせばよいとは考えない
サプリメントは、多く飲めば効果が高くなるものではありません。
脂溶性ビタミンや一部のミネラルは、過剰摂取によって身体に負担をかけることがあります。
また、鉄は不足している人には必要になることがありますが、不足を確認せずに長期間摂り続けるのは避けるべきです。
薬とサプリメントの組み合わせによって、薬の作用が強くなったり弱くなったりすることもあります。
複数の薬を服用している方、妊娠中や授乳中の方、持病のある方は、医師や薬剤師などに確認してから使用してください。
当院で大切にしている考え方
杉本接骨鍼灸院では、サプリメントを一律に勧めることも、一律に否定することもしていません。
大切なのは、何が足りないのか、なぜ足りなくなったのか、食事で改善できるのかを順番に考えることです。
例えば、マグネシウムが気になるからといって、すぐにマグネシウムのサプリメントを飲めばよいとは限りません。
食事が極端に少ないのか、汗を多くかいているのか、睡眠不足や筋疲労があるのか、薬の影響がないかなど、背景まで見る必要があります。
サプリメントは、足りない部分を埋めるために使うものです。
土台となる食事や睡眠が乱れたまま、サプリメントだけを増やしても、身体全体の状態は整いにくくなります。
まとめ
「サプリメントは意味があるのか」という質問に対しては、不足しているものを適切に補うのであれば意味があります。
反対に、不足しているか分からないまま、広告や口コミだけを見て何種類も飲む方法はおすすめできません。
まずは食事を確認する。
必要であれば検査を受ける。
そのうえで、食事だけでは補いにくい部分にサプリメントを使う。
この順番が基本です。
サプリメントは健康の土台ではなく、土台を支える補助役です。
「何を飲めばよいか分からない」「今飲んでいるサプリメントが自分に合っているのか気になる」という方は、商品を増やす前に、現在の食事や生活習慣を一度整理してみてください。
八尾市や恩智駅周辺で、身体の不調と栄養について気になることがある方は、公式LINEからお気軽にご相談ください。
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参考資料
院情報
杉本接骨鍼灸院
大阪府八尾市恩智中町1-35-1-103
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