はじめに 注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、注意力の持続困難、多動性、衝動性などを特徴とする神経発達症の一つであり、子どもから大人まで幅広い年代で診断されています。 世界的には治療の中心は薬物療法と心理社会的療法の併用ですが、日本と海外では処方される薬剤の種類や投与基準、考え方に違いがあります。 本記事では、日本と海外のADHD薬物治療の処方事情の違いを分かりやすく解説し、減薬を希望する患者さんが増えている現状を踏まえ、減薬の際の注意点や、鍼灸師としての補完的な東洋医学的対応策についても紹介します。 1 ...