はじめに パーソナリティ障害は、対人関係や感情のコントロールに特徴的なパターンが慢性的に続く精神疾患群です。境界性パーソナリティ障害(BPD)など代表的なものがあり、感情の不安定さや衝動性、自傷行為を伴うことも多いです。 薬物治療は、主に症状緩和を目的に抗うつ薬、抗精神病薬、気分安定薬、抗不安薬などが処方されますが、薬そのものが根本的な治療法ではありません。特に境界性パーソナリティ障害では心理療法が第一選択とされる一方で、日本と海外では薬の処方事情に大きな違いがあります。 この記事では、まず日本と海外にお ...