アメリカのストレス学会(American Psychological Association) 、通称APAというのがあります。ここでは、ちゃんとした方法でストレスが身体や精神に与える影響を研究しています。そこで得られた結果を健康促進に役立てています。
日本ではそこまで、ストレスに関しての研究は進んでませんし、研究の成果の恩恵を一般市民が受けることはかなり難しいです。「痛みの原因がストレスだから、解消するためにマッサージとかしたほうがいいよ」なんて日本の病院で言われる日が来るのでしょうか?
患者にとって何が一番良い選択肢なのかは医師に聞いても出てきません。ベストな選択肢は自分で探さないといけません。
この記事は、あなたの選択がより良いものになるようにアメリカストレス学会の記事を整体師として翻訳しました。
ストレスが『筋骨格系』に及ぼす影響
身体にストレスがかかると、筋肉が緊張します。筋肉の緊張は、ストレスに対する反射反応です。身体が障害や痛みから身を守る手段の一つです。
ストレスに突然さらされると、筋肉が一気に緊張し、ストレスが解消されると緊張も緩みます。慢性的なストレスは、身体の筋肉を気づかないうちに、身を守ろうとして、一定のレベルで緊張状態にさせる。
筋肉が長期間、緊張している場合、身体の他の反応を誘発します。ストレスが原因で身体的障害を促進してしまう可能性があります。
例えば、緊張型頭痛および片頭痛はどちらも、肩、首、頭の部分に慢性的な筋肉の緊張が原因として関与しています。腰部、腕の筋骨格系の痛みは、特に仕事ストレスにも関連しています。
何百万人もの人々が、筋骨格系に発生する慢性の疼痛に苦しんでいます。必ずしもそうではないが、怪我をした人が、慢性的な痛みを感じてしまうことがままある。
怪我をした人が慢性的な痛みに苦しんでいるかどうかを決定するのは、怪我に対してどのように向き合っているかである。
痛みや怪我の再発を恐れ、身体的な原因だけを求めて、怪我の治療をする人は、中等度の医師が指導する運動や活動を取り入れる人よりも回復が遅い。
筋緊張、そして体を使わないこと(運動不足)による筋の萎縮はすべて、慢性のストレス下で緊張状態にある筋骨格の痛みを促進する。
リラクゼーションやその他のストレスを解消するような手技療法は、筋肉の緊張を効果的に軽減し、頭痛などの特定のストレス関連障害の発生率を減少させる。結果的に、健康を促進することが示されている。
慢性に痛みを訴える人々にとって、ストレス解消する施術や運動は、気分だけでなく身体の機能を改善する。