腸内細菌とは?
腸内細菌は、数百種類に分かれ、約100兆個いるといわれています。
種類ごとに集団になって腸内に住み着いています。
棒のような形状、球状、枝分かれした形など形も様々です。
住んでいるのは小腸から大腸まで、存在しやすい場所にいます。
腸内細菌はどこにいる?
胃や十二指腸では消化液がたくさんあるため菌が少なくて1グラムあたり1万個以下ですが、小腸(空腸~回腸)では、1グラムあたり1000万個以上の菌が存在します。
個人によってその分布が全く異なります。食事の適性も全く違うので何を食べるか?も違ってきます😁
腸内フローラの決定
腸内細菌は生まれてすぐの赤ちゃんの腸内にも住み着いています。
生まれる際に産道でもらう菌や、授乳でもらう菌もあります。
成長していく過程で、さまざまな周りの環境から腸内細菌をもらいます。
乳児はビフィズス菌が最も多く存在しますが、離乳食になると、その割合が少なくなっていきます。
9歳頃までに腸内フローラのパターンが決まると言われています。
なぜ細菌が腸内に?
細菌は腸内でなにをやってるのか?
腸内環境は、細菌にとって存在しやすい場所です。
なぜなら、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などが、豊富にある環境だから。
大腸では、酸素が少なく、酸素を嫌う多くの細菌にとっても好ましい環境です。
腸内フローラとは?
腸内フローラとは腸内細菌の種類によって分布が異なりますので、その分布の偏りを指します。腸内フローラを構成する細菌は、大きく3つのタイプに分類されます。
善玉菌:体にいい有用な細菌
悪玉菌:悪い影響を与える有害な細菌
日和見菌:どちらにも属さない
腸内細菌で働きが確認できているものは、3~4割だと言われています。とくに日和見菌の多くはその働きが確認されていません。
最近の研究では、菌の中には、いい働きもよくない働きもする菌がいることもわかっています。
善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスと、色々な種類の細菌がいるという多様性も体にとっては重要ということです。
体の健康は腸の健康から!
加齢とともに腸内細菌のバランスは徐々に変化します。
40代以降は善玉菌であるビフィズス菌が減り、悪玉菌が増えてしまう傾向があります。
さらに、偏った食事やストレス、お薬の長期間・持続的な使用などによっても腸内フローラのバランスが崩れてしまいます。
腸内フローラが乱れると、、
腸内フローラのバランスが崩れると、便秘や下痢などおなかの不調の原因になってしまいます。
さらに、悪玉菌の毒素は、腸を障害したり、吸収されて体全体に影響を与えることもあります。
腸内フローラのバランスは、免疫機能の保持や病気の予防に役立っていますので、バランスが、乱れると病気にかかりやすくなってしまいます。
まとめ
体の健康は腸内環境から作られます。
腸内細菌の分布のバランスと種類の多様性を適切な状態に保つことが健康増進に役立ちます。
腸内環境を整えるには食事や生活習慣に気を付けることが第一です。