気温や湿度の変化で変形性膝関節症の痛みが悪化する3つの理由は以下の通り
血流の悪化
筋肉の硬直
自律神経の乱れ
気温の変化と痛みの関係
変形性ひざ関節症の人は気温、湿度、気圧の変化によって膝の痛みが悪化することがあります。
気温が下がると、膝の周りの毛細血管が収縮し血流が滞ってしまいます。毛細血管は筋肉に蜘蛛の巣のように張り巡らされています。
膝の周囲の筋肉や靭帯が冷えると、硬くなります。関節を動かす時のこわばりになってしまいます。
硬くなると、膝を曲げ伸ばしする際に、負荷が大きくなってしまい、痛みが悪化しやすくなります。
夏過ぎから注意が必要
夏から秋、冬に季節が移る際に、痛みを訴えることが多くなるのはこのせいです。
寒さが厳しい冬は、膝のまわりにサポーターを着用して、保温することをオススメします。
他、女性の場合は、スカートでなくズボンやタイツを重ねて履くことも保温に役立ちます。
気圧が下がる時にも痛みが出やすい
気圧が低くなると、ヒザ痛がひどくなることが多いです。
天気の悪い日や台風の時に古傷が疼いて、不快な思いをした経験をお持ちかもしれません。
病名がつくこともあり、「気象病」といいます。
気象の変化は病気に関係していることは最近の研究で明らかにされつつあります。
天気予報も昔に比べると随分正確になりましたので、天気の悪くなるタイミングを予測して、体調不良や痛みが悪化しないように注意をすることもある程度は可能です。
関節以外にも影響がある気象病
変形性膝関節症をはじめとする関節痛、頭痛、めまい、気管支喘息なども気象の影響を受けて、発症しやすいと言えます。
気象病が起こる仕組みについてまだ十分に解明されていませんが、気象の変化で自律神経が乱れることが原因とされます。
自律神経が乱れ、交感神経が優位な状態だと、一種の興奮状態が続き、痛みに敏感になってしまいます。
交感神経が優位だと血管を過剰に収縮させてしまいますので、関節の周りの血流を悪くしてしまいます。
天気が悪くなると膝関節の動きが悪くなるのは、血流の悪化も影響しています。
まとめ
気象病の予防には、普段からストレッチなど運動の習慣をつけて、体重の増加など余計な負担をかけないようにし、質のよい睡眠を確保することです。