2021年 9月
子供の頃から野菜中心の食事を続けた結果
この女性は
50代、151cm、39kg
主訴は
首と腰の痛み
常時、手足がツルということでした。
マッサージしても
整体に行っても
その場限りでよくならない。と。
問診で食事内容を聞き出すと
問診のポイント
野菜が大好き
肉魚はほとんど食べない。
豆腐などの大豆製品は薬だとおもって食べている
食べられるのはシーチキンくらい
体を作っているのは
タンパク質です。
野菜ばかりだと
タンパク質が不足してしまう場合が多い。
この女性の場合、かなりの「痩せ」体質。
体内に新しいタンパク質が入ってこない。
極端に、脂肪も筋肉も不足している状態。
問診の結果
痛みの原因として考えられたのは
①タンパク質不足
②脂質不足
③運動不足
④睡眠不足
筋肉不足の「痩せ」は危険
体内のタンパク質の役割は、とても重要で以下の通り
体内にタンパク質が不足すると、以上の機能が失われてしまいかねません。
痛みの原因① タンパク質不足
タンパク質不足によって、高まるリスクは
筋肉不足
コラーゲン不足
筋肉とコラーゲンが不足することで、筋肉の弾性や柔軟性が欠如してしまいます。
なので、少しの負荷でも痛みやすくなります。
コラーゲンは傷の修復に役立ちますが、不足すると、傷の治りが悪くなってしまいます。
痛みの原因② 脂質不足
肥満になっちゃう脂肪は溜めすぎると体にはよくありませんが、体にいい油もあります。
DHA・EPAに代表されるオメガ3脂肪酸を含む油。
青魚やアマニ油、エゴマ油などがそうです。
このオメガ3脂肪酸には体の炎症を抑える作用があります。
逆に、サラダ油やごま油などオメガ6脂肪酸含む油を多く取りすぎると炎症が起きやすくなってしまいます。
なので、オメガ3とオメガ6の摂取は1:1が良いとされています。
野菜に偏った食事は、油のバランスも崩してしまいますので、筋肉のコリや関節の痛みが起きやすく、治りにくい原因になってしまいます。
痛みの原因③ 運動不足
運動不足と痛みの関係は、筋肉の量と不足と柔軟性。
筋肉に適切な負荷をかけることで、筋肉の量も増えます。
筋肉量が少ないと、同じ負荷がかかっても怪我をしやすくなります。
ストレッチなどを怠ると、当然柔軟性もどんどん低下し、ケガの原因になってしまいます。
痛みの原因④ 睡眠不足
この女性の場合、睡眠の質も悪かったです。
毎晩1時はすぎる。
寝ても、寝付けない。
タンパク質が不足することで、脳内の伝達物質のバランスが乱れてしまいます。
興奮状態が続いたり、リラックスしすぎたり。
最悪、うつの原因にもなりかねません。
睡眠時に体が回復し、痛みも回復しますし、痛みにも耐えやすくなります。
寝不足でいることは、いたみが増幅する、長引く原因になってしまいます。
治療方針・解決策
対症的
くびや腰の痛みを取り除く、整体、鍼灸治療。
根治的
食事療法
タンパク質を食事に取り入れる。
肉類が苦手なので、アミノ酸を摂取してみる
運動療法
首:胸椎部の背骨の柔軟性を取り戻す
腰:大腿四頭筋のストレッチを指導
まとめ
経験則として、食事が野菜に偏りすぎている人は、「聞き分けが悪い」という共通があります。
上記、全てをお伝えしました。
感心していただいていた様子ですが、結局、どこか他人事。
体に悩みがつきない、栄養の不足も分かる。
痛みや、その他不調がある。
ご両親も認知症。
不安がいっぱい。
でも、やれない。
次回、ご予約にまでは至りませんでしたので、今後こられるなら続きをご報告することにします。