骨盤の歪みは生活習慣病です。
いつも同じ方の足ばかり組む、荷物はいつも同じ側の肩にかける、重い物を持つ時に中腰のクセがあるなど、普段の生活の動作の積み重ねで歪みが生じていきます。
全く歪みがなく、左右対称に綺麗にそろっている骨盤なんてみたことありません。
なので、痛みや症状に現れていないとケアをする意識が薄くなるもの当然です。
ただ、骨盤の歪みが問題になるのは、腰痛や姿勢の悪さだけでなく、血流を悪化させたり、子宮の圧迫や膣の緩みにも繋がってしまうことです。
骨盤が歪んでいるデメリット
骨盤が歪んでいるデメリット
- 子宮が正しい位置に戻れない
- 骨盤内の血流が悪化する
- 子宮への血流が悪くなる
- 骨盤の開閉がうまくいかない
1・子宮が正しい位置に戻れない
教科書などでは、子宮は骨盤の真ん中に存在するように描かれていますが、実際は骨盤の真ん中に子宮があることもほとんどありません。
実際は、子宮には腸や膀胱が近接しているため、便秘で直腸が詰まっていたり、膀胱におしっこが溜まっていると子宮が圧迫されたり、傾いたりすることも多い。
子宮と骨盤が靭帯でつながっているため、子宮が傾きすぎることはありません。
靭帯はゴムのように弾力性や柔軟性があり、便秘でパンパンな直腸に圧迫されても柔軟に対応できるようになっています。
骨盤が歪むと靭帯への血流が悪くなったり、靭帯自体も伸ばされて柔軟性を発揮できなくなってしまうので、子宮が元の位置に戻れなくなってしまいます。
2・骨盤内の血流が悪化する
靭帯の柔軟性が失われると、骨盤の歪みが慢性化し、骨盤内にある血管も動けなくなってしまいます。
そうすると、骨盤内の血流が悪くなってしまいます。
骨盤内の筋肉が硬くなったり、腸や膀胱などの臓器の働きも低下してしまいます。
3・子宮への血流が悪くなる
骨盤内の血流が悪くなると当然、子宮や卵巣への血流も悪くなります。
膣は乾燥し、たるみやゆるみが起こってしまいますし、女性ホルモンのバランスも悪くなってしまいます。
4・骨盤の開閉がうまくいかない
通常、生理から排卵に向けて骨盤は閉じ、排卵から生理向けて骨盤は開きます。
骨盤の開閉がうまくいかないと生理前や生理中の腰痛の原因になってしまいます。
骨盤の歪みの改善方法
骨盤の歪みは矯正だけでは不足です。
というのは、生活習慣に原因があるので、生活の中での工夫が必要になります。
日々の体調を確認しながら正しい食事や運動を、継続していくことが基本になります。