エガセラ
美魔女菌 日和見菌
エガセラ(Eggerthella)属:Eggerthella
この菌は、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用をするエクオールという物質を産生する菌のひとつです。
エクオール産生菌は、エガセラ属、スラキア属、ラクトコッカス属に分類されます。
大豆に含まれる「大豆イソフラボン」というポリフェノールが、これらの菌によって、よりパワーのある「エクオール」に代謝されます。
更年期障害の症状緩和に効果があるということで注目されています。
エクオールとは?
イソフラボンの一種であるダイゼインは、腸内細菌により他のイソフラボンに比べて、よりエストロゲン様活性の強いエクオールに代謝されることが明らかにされています。
大豆イソフラボンの生体への影響は、個人の腸内細菌の状態(イソフラボン代謝能)により異なることも分かっています。
なかでも、乳酸菌 Lactococcus garvieae(ラクトコッカス 20-92 株)は、ヨーロッパの伝統的なチーズに含まれています。
この乳酸菌の一種は、エクオール産生能の高さと食歴から唯一、食品への応用が期待されている菌です。
注意点 エストロゲン過剰に分泌すると
エストロゲン過剰
子宮筋腫
子宮内膜症
卵巣チョコレート嚢胞(別名 子宮内膜症性嚢胞)
乳がん
子宮体部がん
子宮筋腫とは子宮のさまざまな箇所で、筋肉が増殖してできる良性の腫瘍です。
子宮内膜症とは月経時にはがれ落ちる子宮内膜(子宮の内側の粘膜)や子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所(卵巣・骨盤内など)にできてしまう病気です。
チョコレート嚢腫(別名 子宮内膜症性嚢胞)は、卵巣にできるチョコレート様の嚢腫はがん化することもあり、早期の診断、治療を受けることが大切です。
子宮筋腫や子宮内膜症は、過多月経や出血による貧血、ひどい月経痛、不妊症などを引き起こします。
これらの症状は、エストロゲンの過剰状態が続くと症状が悪化する可能性があります。
これらの婦人病の症状はエストロゲンの分泌量が減少する閉経期まで続くといわれています。
日本人女性のがんの中で乳がんの割合は最も高く、ここ数年増加し続けていて、現在12人に1人といわれています。