CBDは、主にオイル、ベイプ、カプセル、グミ、蜂蜜、コーヒー、バームなど、多彩な商品として流通しています。
では、最も効果的な摂取方法は何でしょうか?
大麻は歴史的に長く人々とともにありますが、CBDとしての認識は新しいため、FDA(アメリカ食品医薬品局)の公式ガイドラインはまだ存在しません。
こちらで、ご自身にフィットするCBD製品を選ぶ際の基準として、主要な摂取方法のメリットとデメリットを詳しく説明します。
摂取方法の比較
摂取方法 | 主な製品 | 体内吸収速度 | 体内吸収率 | 体内滞留時間 | 安全性 |
---|---|---|---|---|---|
口から摂取 | 食品、飲物、カプセル | ゆっくり | 低い | 長い | ○ |
舌下から摂取 | チンキ、オイル、ドロップ | 速い | 高い | 長い | ○ |
吸って摂取 | ベイプ、リキッド | とても速い | 高い | 短い | △ |
肌に塗って摂取 | バーム、化粧品 | 吸収されない | 吸収されない | 吸収されない | ○ |
口経由での摂取
CBDグミ・カプセル メリットとデメリット 口から摂取する製品、例えばグミやカプセルは、製品ごとのCBD含有量がはっきりしており、希望の量を摂取しやすいのが特長です。 ただし、1製品ごとの含有量をきちんと確認する必要があり、一定の摂取量を維持するにはカプセルがおすすめです。
デメリットは、体への吸収がゆっくりで、吸収効率も低いことです。 口から摂取すると消化のプロセスを経るため、30分〜2時間の時間が必要です。この間に多くのCBDが損失されることも。例えば、口からの摂取での吸収率は約6%だが、舌下では20〜35%と大きく差が出ます。
舌下での摂取
CBDオイルの舌下摂取 メリットとデメリット 一般的なCBDオイルやチンキは、スポイトやスプレーで口内に直接入れます。 舌を持ち上げ、液体を口の中心に垂らし、約60秒待ってからリンパ経由で血流に取り込みます。
メリットは、CBDの体内吸収が迅速で効率も良い点です。ベイプよりは時間はかかりますが、約15〜45分で血中に達します。吸収率も、口からの6%と比べ、舌下では20〜35%と高いです。
デメリットとしては、スポイトやスプレーの1回分のCBD量を正確に知るのが難しいことが挙げられます。
覚えておくべきポイント
舌下摂取は、効率よくCBDを体に取り込むための人気の方法です。 スプレータイプなら、頬の内側に1回スプレーすることで、更に早い吸収を期待できます。 CBDチンキを食べ物や飲み物に混ぜても良いのですが、その場合は吸収速度や効率が低下しますので、舌下摂取が推奨されます。 CBDはボトルの壁に付着することがあるので、使用前にはよく振ることを忘れずに。
摂取するCBDの量を知るには、スポイトタイプで考えると、1滴の容量は約0.05mlと思われます。 10mlのボトルなら、約200滴分のオイルが入っていることになります。このボトルに1000mgのCBDが含まれている場合、1滴には5mgのCBDが含まれるという計算になります。
吸引による摂取
CBDのベイプ 長所と短所
CBDベイプ、別名リキッドやEジュースは、さまざまなフレーバーで提供されています。 この方法では、CBDオイルを濃縮し加熱して、蒸気を吸引します。 ベイプペンの扱いはシンプルで、蒸気なので、香りも控えめです。
吸引の長所は、他の方法と比べて体内への吸収が迅速な点です。約30秒で血流に配布されます。
一方、短所としては、1回の吸引でのCBD摂取量の不確実性、CBDの滞在時間の短さ、及び健康への影響への懸念が挙げられます。
ベイプのリスク
アメリカでビタミンEアセテートを含むベイプが問題となったことはよく知られています。しかし、CBDベイプに使用される一般的な溶剤や香料の吸引安全性もまだ確定していません。
加熱したプロピレングリコールからは、発がん性のあるホルムアルデヒドやアセトアルデヒドが生成されるリスクが指摘されています。
さらに、ベイプのコイル加熱時にニッケルやクロムをはじめとする有害物質がリキッドに混入する可能性があり、FDAもそのリスクを認識しています。
便利さと喫煙の雰囲気が楽しめる摂取方法ですが、健康リスクの未確定性から、推奨は難しいです。
肌への塗布による摂取:CBDバーム 長所と短所
外用バームタイプのCBD製品は、筋肉や関節といった気になる部位に直接塗布します。大抵はミツロウやココナッツオイルと組み合わせられ、塗布しやすく、CBDの浸透もサポートします。
塗布の長所は、気になる部位だけに特定して定期的に利用できることです。
一方での短所は、1回の塗布での吸収量が少ないため、理想的な効果を求める際に多くのCBDが要る可能性や、それに伴うコスト負担です。
CBD含有量が豊富なバームが望ましいので、購入時のチェックは必須です。 効果の実感は人それぞれで、店頭でのトライアルやマッサージとの併用もおすすめです。
まとめ
摂取の手段には、それぞれ特長と課題が存在し、目的に合わせた最良の方法が異なります。更に、個人の体重や体質、そして当該時点の体調によって、適切なCBDの摂取量は異なることが確認されています。
最初に、目的に合致した摂取方法を選び、個人に適したCBDの量を見極めるため、少ない量からスタートし、必要に応じて量を調整することが望ましいです。
例えば、30mgを一度に摂るのが適していると感じる方もいれば、1日にわたり小量を複数回に分けて摂るのが良いと考える方もおられます。
適正な量を見つけるためには、少なくとも1か月は実験的に摂取してみることを提案いたします。
CBDの許容量(もし副反応が起きたとしても、服用者が受け入れ可能な程度であることを示す)は高いとされていますが、薬物との相互作用についての確固とした情報は、現時点ではまだ不足しています。
CBDが薬物の代謝に影響を及ぼす可能性や、抗凝固薬、免疫抑制薬、抗うつ薬などとの相互作用のリスクが示唆されている研究も存在します。もし、何らかの薬物を服用中であれば、CBDの摂取やその量に関しては医師の意見を伺うことが賢明です。