前回の記事で触れた患者さんの続報です。
1. 若い女性の現状
20代の女性患者さんが再びご来院されました。彼女は卵巣の年齢が40歳以上との診断を受けております。(詳しいAMHの情報はこちらをご参照ください)
2. 問診からの発見
彼女の問診で気になることが一つ。「夜間尿のために、中途覚醒が2回もあるので、デパスを服用している」とのこと。
3. 東洋医学の視点
この夜間尿は、東洋医学でいう「腎経」のバランスの乱れが原因と見られます。腎経とは、水の代謝やホルモンバランスに関連する経路であり、腎経のバランスが乱れると夜間尿やホルモンバランスの乱れなどの症状が表れることがあります。
4. 対処法としての東洋医学
腎経の乱れを整えることで、以下のような改善が期待できます。
- 夜間尿の減少
- 眠りの質の向上
- ホルモンバランスの安定
- 基礎体温の安定
5. デパスとの関係
しかし、デパスを服用しても、腎経の乱れそのものは治りません。また、長期的な服用は薬剤耐性を引き起こすリスクも。
妊娠を希望する場合、薬の影響についても考慮する必要があります。
6. 鍼灸による治療
鍼灸治療を受けることで腎経のバランスを修復することができます。
その結果、夜間尿の問題が解消し、デパスなしで深い眠りを得ることが可能となります。
7. 栄養の改善について
東洋医学と同様に、食事の改善も体のバランスを整える手助けとなります。特に腎経を強化するためには、黒ゴマやくるみ、枸杞などの食材が推奨されています。これらの食材を日常の食事に取り入れることで、腎経の健康をサポートすることができます。
まとめ
夜間尿の問題は、東洋医学の視点から見ると腎経の乱れが原因となっている可能性が高いです。鍼灸治療や食事の改善を通じて、体のバランスを整え、真の健康を手に入れることを目指しましょう。