2019年から4年間感染拡大が続いた「コロナウイルス」が、2023年5月に第5類に格下げされました。
しかし、その後も感染が再流行の兆しを見せています。当院では、「コロナ後遺症」「ワクチン後遺症」を持つ方々の診察を多く行っております。
◆新型コロナウイルス感染症の概要
2019年に中国・武漢市で初確認され、瞬く間に世界中に広がりました。コウモリ由来のコロナウイルスを起源とするとの説が強いですが、詳しい経緯はまだ解明されていません。
感染者数としては、2021年9月時点で全世界で2億2千万人、日本国内で2023年5月までの累計で約33,803,572人となり、死亡者数はそれぞれ455万人、74,694人に上ります。
このウイルスは咳や飛沫を介して他者に感染し、特に密閉・密集・密接の状況での感染リスクが高まるとされています。
◆感染後の主な経過
「陽性判定」→「潜伏期間」約4日~7日(最長14日)→「完治」または「重症化」
※感染力が高まるのは、症状が出る約2日前です。
※無症状の場合、発症から10日後には他者への感染リスクが低下します。
不明な感染経路が報告されるケースも少なくありません。
◆コロナ感染と血液の異常
コロナウイルス感染により、血液の凝固系に変化が起こり、脳梗塞や脳出血のリスクが上がります。
◆コロナの後遺症について
感染後に、以下のような多岐にわたる症状が報告されています: ・微熱が続く ・強い疲労感 ・呼吸の不調 ・食欲低下 ・頭痛 ...など
◆「ブレインフォグ」という状態
この症状は、コロナ感染やワクチン接種後に特に報告されていますが、明確な定義は確立されていません。
しかし、一部の研究では、ブレインフォグの症状を持つ患者で脳の血流の低下が確認されています。
◆後遺症へのお灸のアプローチ
お灸は免疫力を向上させる効果があります。
さらに、ストレス関連の免疫反応も調整する効果があります。
◆後遺症とヒートショックプロテイン
ヒートショックプロテインは細胞の損傷修復に役立ちます。
コロナの後遺症に対する効果が期待される理由として、その抗炎症作用が挙げられます。
◆当院の「ハーブ箱灸」がおすすめ
箱灸(はこきゅう)は、灸の一種で、特定の方法でモグサを燃やす際に使用される小さな箱を利用する治療法です。
当院では、ノーマルなヨモギから作られた「モグサ」だけではなく、レモンリーフ、ペパーミント、陳皮(みかんの皮)、ローズマリー、ユーカリの葉を乾燥させて作ったオリジナルブレンドの「モグサ」を使っております。
具体的には以下のように行われます:
- 箱の材質と形状
通常、木製や竹製の小箱を使用します。この箱には底に複数の穴が開けられており、その上に灸を置いて燃やすことで、熱やモグサの煙を患者の体に伝えます。 - 治療法の流れ
まず、モグサを灸台の上に置き、それを点火します。次に、箱灸用の箱をその上に置き、煙や熱を箱の中に閉じ込めます。患者の体の特定の部分、特に痛みや不調がある部分の上にこの箱を置き、熱を伝えることで治療効果を得るのです。 - 特徴
箱を使用することで、直接皮膚に灸を置く方法よりも熱が緩やかに伝わるため、熱さを控えめに感じることができます。これにより、皮膚への刺激が減少し、灸によるやけどのリスクも低くなります。 - 適応症状
疲労回復、冷え性、筋肉痛、関節痛、生理痛など、多くの症状に対して箱灸は適用されることがあります。
箱灸は、伝統的な灸の方法と比べてやや穏やかな刺激を持つため、灸の熱さを避けたい人や初めて灸治療を受ける人に特におすすめされることが多いです。
体温を高め、免疫力をアップする効果が期待されます。
コロナ感染やワクチン接種後の後遺症でお悩みの方、ぜひ当院までご相談ください。