花粉を中心とした、アレルギーと食用油との関連を知っていますか?
アレルギーは身体のメッセージです。
都会の悪質な大気と花粉が複合し、アレルギー反応を引き起こすことがあります。都会育ちの友人の奥様は、花粉症で困っていましたが、「山間部でキャンプすると花粉症の症状が軽減する」と仰っていました。
山間部では花粉の量は多い筈なのに、なぜ症状が軽くなるのでしょうか?
また、都市から郊外に移住した若者が花粉症を発症することもよく耳にします。
一部の専門家は、杉を伐採すれば良いと主張しますが、杉の花粉はどこでも同じです。
問題の本質は都会の汚れた空気と花粉の組み合わせにあると推察されます。
私たちの身体が「空気質が良くない」と訴えているのに、多くの医師はただアレルギー症状を抑える薬だけを処方しています。本質的には、環境を改善することが求められると思われます。
食用油の選択を再考してみませんか?
アレルギーと密接に関わる脂質の新しい視点を紹介したいと思います。普段使用している食用油の成分を確認してみてください。
「オレイン酸」「リノール酸」、「αリノレン酸」といった脂肪酸の記載がありますか?
特に「リノール酸」の過剰摂取が懸念されており、逆に「αリノレン酸」をもっと摂るべきです。
「リノール酸」はω6系の脂肪酸で、これが体内で代謝されると、炎症反応や血栓の原因となる成分へと変わります。このω6系脂肪酸の摂取が過多になると、さまざまな健康問題が引き起こされることが知られています。
一方、ω3系脂肪酸「αリノレン酸」、「EPA」、「DHA」は、ω6系と対立し、ω6系の悪影響を和らげる効果があります。
最新の研究では、ω6とω3の比率を適切に保つことで、健康面での利点が見られるとされています。
現代の食生活では、リノール酸の摂取が過多とされる傾向があります。
しかし、食材の選び方や調理法を工夫することで、健康的な脂質摂取を実現できるでしょう。
例えば、ω3が豊富なαリノレン酸は、エゴマ油や亜麻仁油、シソに多く含まれています。さらに、EPAやDHAは魚の油に多く、魚を食事に取り入れることが大切です。
アトピー症状の強い子供たちの食事においても、この脂肪酸比率の工夫が効果的だという報告があります。
アレルギーに悩む方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。