辛い更年期症状の解消法について。
更年期は多くの女性が経験する体調変化の時期で、ホットフラッシュ、冷えのぼせ、イライラ、汗が止まらない、体重増加など、様々な症状に悩まされます。
これらは体内のホルモンバランスの変化によるもので、特に40代から50代の女性に多く見られます。
東洋医学では、更年期症状を「上熱下寒(じょうねつげかん)」という概念で捉えます。
これは、体の上半身が熱く、下半身が冷える状態を指します。体のエネルギーがうまく巡らないことで起こるこの状態を改善するために、東洋医学的なアプローチが非常に有効です。
今回は、この「上熱下寒」の状態を改善する具体的な方法を3つ紹介します。
更年期症状と「上熱下寒」
更年期症状は、ホルモンバランスの乱れから起こる様々な体調不良です。
東洋医学では、この状態を「上熱下寒」として説明します。上半身、特に頭や顔が熱くなり、汗が止まらなかったり、ホットフラッシュが起こったりする一方で、下半身は冷えが強く、手足が冷たく感じることがあります。
この「上熱下寒」は、体内のエネルギー(気)や血液の流れが滞っている状態を表しています。特に、更年期においては体の水分や血液の不足が原因で、熱が上にこもりやすく、冷えが下に溜まりやすくなります。
この状態を放置すると、ホットフラッシュや冷え、さらには不眠や体重増加など、さまざまな不快症状が悪化してしまいます。
解消法1: 血液を増やしサラサラに保つ食材を取り入れる
「上熱下寒」を改善するためには、体内の血液と水分を増やし、サラサラに保つことが大切です。特に次の食材は、血液を増やしつつ、流れを良くする効果があります。
納豆
納豆に含まれる納豆キナーゼは、血液をサラサラにし、血栓を予防します。また、大豆イソフラボンが女性ホルモンのバランスを整え、更年期症状を緩和します。
白すりごま
白ごまは体に潤いを与え、内臓の働きを助けます。特に白すりごまは、栄養を効率よく吸収できる形で摂取でき、料理に手軽に取り入れられる点も魅力です。
切り干し大根
切り干し大根は、乾燥することで血液サラサラ効果が高まり、更に血液の生産を助けます。胃腸にも良い影響を与え、消化機能をサポートします。
解消法2: 目を休め、肝臓の負担を減らす
目の酷使は、肝臓のエネルギーを消耗し、更年期症状を悪化させる一因です。特に長時間のスクリーンタイムや読書は目に負担をかけ、結果として体全体の「上熱下寒」を悪化させます。
定期的に目を休めること、そしてハーブティなど目の健康に良いとされるお茶を摂取することが推奨されます。
解消法3: 質の良い睡眠を確保する
更年期症状を和らげるためには、7時間以上の質の良い睡眠が必要です。睡眠中に体はエネルギーを回復させ、血液を作り、ホルモンバランスを調整します。
特に、更年期においては睡眠不足がホットフラッシュや体重増加を悪化させる要因となります。
睡眠の質を高めるためには、就寝前にリラックスする習慣を取り入れることが大切です。
まとめ
更年期症状は、特に「上熱下寒」として現れることが多く、これが様々な不調の原因となります。
東洋医学の視点から見ると、食事、目のケア、睡眠といった日常の習慣を見直すことで、症状を緩和し、体のバランスを整えることができます。
今回紹介した方法を実践することで、更年期を少しでも快適に過ごせるようになるでしょう。