潰瘍性大腸炎(UC)は、再燃と寛解をくり返す慢性の病気。
最近では、20代~50代の女性にも患者数が増えており、
「体に優しいケアを取り入れたい」と考える方が多くなっています。
今回は、潰瘍性大腸炎の安定期にできる
体ケアと栄養サポートについて、わかりやすくご紹介します。
「もう悪化させたくない」「もっと元気になりたい」という方に、
すぐに役立つ情報です!
潰瘍性大腸炎の安定期とは?
まず、安定期(寛解期)とは、
・腹痛や下痢などの症状が落ち着いている
・炎症がコントロールできている
・日常生活に支障が少ない
このような状態のことを指します。
「安定しているからもう大丈夫」と思いがちですが、
腸内はまだデリケートな状態です。
この時期にしっかりと体を整えることが、
次の悪化を防ぐカギとなります。
安定期におすすめの生活習慣
1. 腸に負担をかけない食事を心がける
潰瘍性大腸炎では、安定期でも「消化に優しい食事」が基本です。
以下のポイントを意識しましょう。
- よく噛んで食べる
- 脂っこいものを控える
- 乳製品や刺激物は少量にとどめる
- 食物繊維は水溶性中心(海藻類・オクラ・大根おろしなど)
🌟特に水溶性食物繊維は、腸内の善玉菌を育てる働きがあり、
腸内環境の回復に役立つため積極的に取り入れましょう。
2. 栄養の不足を防ぐ
潰瘍性大腸炎の方は、炎症により「栄養の吸収」が悪くなることがあります。
特に不足しやすいのが以下の栄養素です。
- 鉄分
- ビタミンD
- 亜鉛
- タンパク質
これらは食事だけで補いきれない場合が多いため、
サプリメントでの補給が非常に有効です。
【おすすめサプリメント例】
✅ 鉄:ヘム鉄サプリメント(胃にやさしい)
✅ ビタミンD:高吸収型ビタミンD3サプリ
✅ 亜鉛:アミノ酸キレート加工の亜鉛サプリ
✅ タンパク質:ホエイプロテイン(無添加・プレーンタイプ)
3. 免疫バランスを整える
潰瘍性大腸炎は、免疫の過剰反応が一因とされます。
そのため、安定期には「免疫を整える」意識が大切です。
免疫調整に役立つ成分として注目したいのが…
- グルタミン(腸粘膜の回復に)
- 乳酸菌・ビフィズス菌(腸内フローラ改善)
- オメガ3脂肪酸(炎症抑制効果)
これらも、サプリメントで効率的に取り入れると効果的です。
鍼灸師が提案する体ケア
安定期の患者さんには、鍼灸による自律神経調整をおすすめしています。
潰瘍性大腸炎の患者さんは、
・ストレス過多
・交感神経の過剰興奮
が続きやすい傾向にあります。
鍼灸では、副交感神経を優位にし、
リラックスモードを引き出すことで、腸への血流を促進し、
体の自然な回復力をサポートします。
🌿実際に、定期的な鍼灸施術で「おなかの張りが減った」「体調が安定しやすくなった」と感じる方が多いです。
【施術ポイント】
- お腹まわりの血流改善
- 自律神経バランス調整
- ストレス軽減を目的とした耳ツボ刺激
潰瘍性大腸炎の再燃を防ぐために
潰瘍性大腸炎は、「治った」と思っても再燃する可能性があります。
そのリスクを減らすために大切なことは、
- 毎日の小さなケアを続けること
- 腸の声に耳を傾けること
- 栄養補給を怠らないこと
です。
特に、安定期のうちに「腸を育てる」ことが、
未来の体を守る最大の秘訣です。
「悪くなってから治す」のではなく、
「いい状態を育てる」という発想に切り替えていきましょう。
まとめ
潰瘍性大腸炎(安定期)にできることはたくさんあります。
無理をせず、体にやさしい選択を重ねることが、
本当の意味での健康への第一歩です。
今日から始められることリスト
- 水溶性食物繊維を意識して摂る
- 栄養素不足をサプリで補う
- 鍼灸で体のバランスを整える
- ストレスケアを習慣にする
あなたの腸が、あなた自身の未来を作ります。
無理なく、少しずつ、健やかな毎日を目指していきましょう!