
アトピー悪化は自律神経が関係?整体・鍼灸を“根拠ベース”で解説
「最近、かゆみが強い」「寝不足で皮膚が荒れる」「季節やストレスで急に悪化する」——アトピー性皮膚炎は、皮膚バリアや炎症だけでなく、睡眠・ストレス・生活リズムなど“自律神経の乱れ”と相性の悪い要素が重なることで悪化しやすい疾患です。
まず前提:アトピーの基本は“皮膚の炎症+バリア低下”
アトピー性皮膚炎の治療は、①炎症を抑える外用(ステロイド外用薬やタクロリムスなど)、②保湿でバリアを守る、③増悪因子を避ける、という3本柱が基本です。ここは最重要で、当院でも「医療の基本治療を続けながら、体調側(自律神経・睡眠・緊張)を整えて悪化しにくい状態を作る」という考え方でサポートします。
なぜ自律神経が関係するのか:かゆみ・睡眠・ストレスのループ
アトピーのつらさは「かゆみ」に集約されます。かゆい→掻く→皮膚が傷つく→炎症が増える→さらにかゆい、という悪循環に、睡眠不足やストレスが加わるとループが強化されます。
- 交感神経優位(緊張・睡眠不足・忙しさ)になりやすい
- 寝つきが悪い/眠りが浅い → 皮膚回復が追いつきにくい
- ストレスで掻破行動が増える(無意識の掻きこわし)
つまり、皮膚そのものの治療に加えて「緊張を落とし、睡眠と回復を回す」ことが、悪化の頻度や強さを下げる鍵になります。
鍼灸が期待できること:研究で注目される“かゆみ・重症度・QOL”
近年、鍼灸がアトピー性皮膚炎(またはアトピー性湿疹)に対して、症状(かゆみ)や重症度指標、生活の質(QOL)に良い影響を与えうる、という臨床研究・レビューが増えています。すべての人に万能ではありませんが、少なくとも「かゆみ」「睡眠」「ストレス緊張」に関連する部分で、補助療法として検討される領域になっています。
当院が重視する“現実的なゴール”
- 夜間のかゆみを軽くして、睡眠の質を上げる
- 掻きこわしを減らし、皮膚が回復する時間を確保する
- 緊張(交感神経優位)を落として、悪化スイッチを入りにくくする
※重要:鍼灸は「外用治療の代わり」ではなく、「悪化因子(睡眠・緊張・自律神経)に対する上乗せの手段」として考えると失敗しにくいです。
整体(手技)が期待できること:首・胸郭・呼吸と“自律神経”
アトピーの悪化期は、首・肩の緊張、浅い呼吸、睡眠の質低下が重なりがちです。整体では、胸郭や頸部の過緊張をゆるめて呼吸を深くし、「休むモード(副交感神経)が入りやすい状態」を作ることを狙います。
また、アトピー性皮膚炎に対して、鍼灸やオステオパシー(徒手療法)を組み合わせて評価した臨床試験も報告されており、手技療法領域でも探索が進んでいます。当院では、刺激量を抑え、皮膚刺激や体調変動を起こしにくい設計で進めます。
杉本接骨鍼灸院での進め方(例)
- 悪化パターンの特定:季節・睡眠・食事・入浴・ストレス・掻破の時間帯を整理
- 刺激量の最適化:強い刺激は避け、リラックス反応を優先(鍼の本数・深さ・通電の有無)
- 首・胸郭・腹部の緊張調整:呼吸と睡眠に関わるポイントを中心に施術
- セルフケア提案:睡眠導線、入浴、保湿のタイミング、掻破予防(手袋・爪・冷却など)
注意点(安全のために)
- 皮膚の炎症が強い部位への刺激は避け、状態を見ながら行います。
- 感染兆候(熱感・膿・強い痛み)や急激な悪化がある場合は医療機関での評価が優先です。
- 薬を自己判断で中止せず、医師の方針と併用しながら進めるのが安全です。
まとめ:アトピーは“皮膚+自律神経(睡眠・緊張)”の両面で整える
アトピー性皮膚炎は、皮膚バリアと炎症を軸にしつつ、かゆみ・睡眠・ストレスという自律神経と関わる要素が悪化を引き起こしやすい疾患です。整体・鍼灸は、基本治療を補助しながら「悪化しにくい体の土台」を作る選択肢になり得ます。
「最近悪化しやすい」「眠れない」「掻きこわしが止まらない」などでお困りの方は、一度ご相談ください。
