「炭水化物は太るから、抑えないとだめ。」
これ、良く聞きますよね。
過激な表現では「 糖質は毒だ!」なんてドクターもいらっしゃるくらいです。
しかし、一方では「糖質を摂らないと老化が早まります。」なんて真逆のことを主張するお医者さんもいらっしゃったりします。
少し前も、バナナダイエット、りんごダイエット、おにぎりダイエットなど糖質をとってもダイエットになるという方法も流行っている時期もありました。
栄養士さんでも、摂取カロリーの60%は炭水化物でしっかりと摂りましょう。
なんて主張する方もいらっしゃいます。
いったいどちらが正しいのでしょうか?
ダイエットを成功させるなら炭水化物や糖質について正確に理解しておくことが必要ですので、この際にしっかり身につけてしまいましょう。
【糖質と炭水化物の違い】ダイエットで糖質制限のやり方
炭水化物というと難しく聞こえますが、「糖分」のことをさします。
炭水化物というと主食である、白米、パン、うどん、パスタなどに多く含まれています。
主食として炭水化物が選ばれる理由は、良質なエネルギー源となるからです。
3大栄養素のうち、タンパク質や脂質よりも炭水化物は消化吸収が良く、胃腸に対する刺激も少なく、大量に摂取しても筋肉や肝臓に貯蓄しておけるというメリットがあります。
細かいことをいうと 炭水化物 = 糖質 + 食物繊維 となります。
食物繊維は消化吸収されないので、本来は栄養素には分類されませんが、様々な効果を発揮しますので炭水化物の一部として考えれています。
【糖質と炭水化物の違い】糖質の種類
糖質は植物に存在します。
代表的なのは根菜類に含まれるデンプン。
糖質には単糖類、オリゴ糖類、多糖類があります。
単糖類は糖質の中で一番小さいもののことを指します。
ダイエットで糖質制限のやり方:単糖類とは?
単糖類には次のものが含まれます。
グルコース(ブドウ糖)
ガラクトース
マンノース
フルクトース(果糖)
「グルコース」は果物や野菜などに含まれます。
特にブドウに多く含まれるので、ブドウ糖と呼ばれます。
乳製品に含まれる乳糖を分解すると、「ガラクトース」と「グルコース」になります。
乳糖を過剰に摂取すると「ガラクトース」を過剰に摂取することになり、ヨーグルトの摂りすぎが白内障の原因になるという報告もあります。
「マンノース」はこんにゃくなどに含まれています。
「フルクトース」は果物やハチミツなどに多く含まれます。
非常に甘みを強く感じます。
ショ糖や果糖は中性脂肪や尿酸を増やす作用があるとされるので大量に摂取することは注意が必要です。
オリゴ糖は単糖類が少数結合したものをさします。
【糖質と炭水化物の違い】二糖類とは?
2個結合したものは二糖類と言います。
二糖類には次のものがあります。
ラクトース(乳糖) =ガラクトース + グルコース
スクロース(ショ糖)=グルコース + フルクトース
マルトース(麦芽糖)=グルコース + グルコース
イソマルトースやトレハロースも二糖類の仲間 です。
ショ糖はいわゆる砂糖のことです。
ラクトースは母乳や牛乳にも5%ほど含まれています。
日本人には乳糖を分解する酵素が少ないと言われていて、乳糖を摂取すると下痢などの症状を起こすことがあります、これを「乳糖不耐性」と言います。
グルコースの分子が2つ結合すると麦芽糖になります。
名前の由来は麦の発芽時に生じるためです。
【糖質と炭水化物の違い】多糖類とは?
多糖類は単糖類が多数結合したもので、次のものがあります。
グリコーゲン:グルコースが多数結合してできた多糖類で肝臓や筋肉にはグリコーゲンとして貯蔵されています。
植物で生成され、貯蔵されているデンプンも多糖類です。
糖質と言っても含まれる食品によってもかなりその質が変わってきます。
しかし、血糖値をあげるという意味ではあまり違いがありません。
糖質制限では全て糖質が対象になります。
【糖質と炭水化物の違い】糖質と炭水化物の違いまとめ
炭水化物だけを抑えるというやり方では、糖質制限はうまくいかないです。
糖質を抑えことができても、糖質制限食は完成しません。
あくまでも、健康食の入り口の最初の第1歩が糖質を抑えましょうということです。
だから、ダイエット目的で流行りに飛びつくように、炭水化物を控えてもダイエットも健康増進も成功しません。
さらに他の栄養素、例えば、脂質、タンパク質を摂取することが肝心となります。
他の栄養の摂取の仕方についてはこちら↓
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