鍼灸治療って少し恐ろしいとか、胡散臭いとかって認識をもっているかもしれません。特に針を体に刺すってなると、どんだけ痛いの?って思われるかもしれません。
針治療ってなんで効くの?
針を体に刺すことで、なぜ気分が良くなったり、痛みが治まったりするんでしょう?
考えてみてください。そんなに痛くて嘘くさいものが、2500年以上もの間、研究と実践を繰り返されるのかどうか?
実際は、想像するほど激しい痛みを伴うものではありませんし、根拠が明確にされている効果が多いです。
鍼灸治療はなんでも治すというイメージを持たれていたり、実際にそういうことを宣伝している鍼灸院があるのも事実ですが、逆に、胡散臭さを増加させているかも。
なんでも治すなんて嘘ですから。
個人的な見解では、鍼灸治療のベースになっている哲学が病気を予防するためにすごく優れているということです。「未病」という考えを元に、鍼灸治療を受ければ、不調や痛みも予防できるということです。
「奇跡の治療」なんかではないとおもいます。(^。^)
鍼治療とは?
鍼治療は、症状に応じた「ツボ」を刺激することで治療の効果を引き出す治療法です。
針治療に使われる「針」はとても細くて、挿入部位に小さな傷を追わせますが、不快感などはほとんどもしくは全く引き起こさない程度のものです。しかし、体に反応を引き出すには十分な量の刺激です。
この体の反応には、免疫系の刺激、血流の促進、創傷治癒、痛みの抑制などが含まれます。」鍼治療に関する研究は、こういった点で進められています。
鍼治療の哲学とは?
鍼灸治療は古代の伝統的な慣習の積み重ねに基づいています。だから、科学と医学には基づいていません。東洋医学、中医学とよばれますが、少し複雑です。
人間の体は「気」と呼ばれる目に見えないパワーで満たされ、活動できていると考えてきました。気がスムースに流れ、適切な場所に行き渡ると、精神的にも肉体的にも健康になれます。
気の流れが滞っていたり、間違ったところへ流れていくと、病気になると考えます。
気は目に見えて、存在するものではありませんが、日本人の生活に密接に結びついています。
例えば、「元気がある」とか「気のせい」、「病は気から」などなど
「気」は、そもそも人の体に備わっている内部の仕組みとして捉えてください。
ストレスや不安を感じると、病気になりやすいことがあります。リラックスして健やかに過ごしていると体に反映されます。科学や医学でも、気分、精神面の不安定は身体的な症状として影響がでます。
鍼治療は、人の気がバランスを保って、スムースにながれることを助けます。その結果、多くの病気や痛みを軽減することができます。
鍼治療では何をするか?
なかなか治らない症状を抱えていて、鍼治療に興味があるかもしれません。以下は、鍼治療が効果があるとされる状態と症状の一部です。
- アレルギー
- 不安とうつ病
- 変形性関節症
- 慢性疼痛
- 高血圧
- 不眠症
- 月経痛およびPMS
- 頭痛、片頭痛
- つわり
- 捻挫
- 頻脈
鍼治療は癌やその他の難病に効果があるいう研究結果もありますが、多くは限定的で、明確にするためにはもっと大規模な研究が必要ということも事実です。
鍼治療は奇跡の治療法や万能薬であるということはありませんが、治らないとされている病気に一定の効果があることも証拠があります。
鍼治療を受けるには
治療に使う針は使い捨ての消毒済みのものです。
当院では針治療を始めるまでに十分な時間をカウンセリングに費やします。針治療自体は60分程度。
初回の問診時には60分程度いただいています。日常生活での食事内容、運動歴、病歴、家族の病歴、家庭環境などをお聞きします。
針治療と灸治療は同時に並行して行うこともあります。
鍼治療を施して、全員が同じ反応を示すことはありません。リラックスすることもあれば、少しだるさがあって疲れているかもしれません、活力に満ちたように感じることもあります。
鍼治療に対する反応は、言葉で表現することは難しいですが、心地よい気持ち良さがあります。血流が改善され、ほどよい刺激が疲れを感じさせます。
食欲、睡眠、または便秘など改善がみられることもあります。
中医学では、漢方を処方して、その服薬で治していきますが、当院では栄養をおすすめしていきます。