「首が痛くてカイロプラクティックや整体の矯正を考えている。」
「首が痛くて頚椎ヘルニアを疑っている時に整体かかっても大丈夫か知りたい。」
この記事は整形外科で薬を出されるだけの治療に疲れて、整体やカイロプラクティックなどを検討しているけど、危険がないか不安に感じているあなたのために書きました。
カイロや整体で頚椎ヘルニアが悪化するのは危険な矯正が原因
消費者庁から以下のような報告が発表されています。
法的な資格制度がない医業類似行為の手技による施術は慎重に
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_170526_0002.pdf
この報告を元に説明していきますね。
消費者庁が受けた通報では、法的な資格制度がない施術による生命身体への危害の情報が 1,483件寄せられています。期間は平成 21 年9月1日から平成 29 年3月末までとなっています。
このうち、治療期間が1か月以上の重症となる事故が 240 件と全体の約 16%を占めています。
頚椎ヘルニアが悪化する原因が整体やカイロの失敗なら
頚椎ヘルニアにかかわらず、首を痛めた際に整体やカイロプラクティックを受診すると、頚椎への施術が行われます。頚椎、つまり首の骨は体の部位のなかでも、特にデリケートで慎重に扱われるべき部位です。
頚椎ヘルニアが悪化する原因は事故が起こりやすい
整体やカイロプラクティックで手技を受けた際に事故を起こした内容別にグラフがあります。整体が圧倒的に多いのは母数が大きいことと治療に特化足している治療院が多いことが原因としてあると思います。整体の質が悪いという結論にはならないと思います。しかし、安易に看板に書いてある通りに受診するのも危険だと言えます。
頚椎ヘルニアが悪化のすると首の血管が損傷する
首の関節を矯正(アジャスト)することで。首の骨(頸椎)の間で圧迫された神経が解放され、首の痛みや腕の痺れが解消するという理論も確かにあります。しかし、首への施術は、よほど熟練したカイロプラクターや整体師でない限り、矯正を失敗する可能性が高くなります。そして失敗すると脳へ向かっている動脈(椎骨動脈ついこつどうみゃく)を傷つける危険性があります。
頚椎ヘルニアが悪化する原因は捻挫もある
首の矯正をする際にひねりを加えることがほとんどですが、その際に失敗をしてしまうと人為的に捻挫をさせてしまいます。捻挫が起こればひどい状態だと数ヶ月間痛みが引かなくなってしまい、本来できるはずの治療もできなくなる可能性があります。
頚椎ヘルニアが悪化する原因は靭帯や筋肉の損傷
同じようにひねる矯正の衝撃で、首の運動に重要な胸鎖乳突筋や僧帽筋などが損傷を受けてしまいます。損傷すれば頚椎ヘルニアの治療が遅れることは必須です。
頚椎ヘルニアが悪化する原因は骨折
首の骨(頚椎)は全部で7個あり、上下の骨は小さいな骨のパーツで繋がっている外力に弱い関節です。これらに矯正のような強い力が加わると簡単に折れてしまいます。しかも、矯正の際に加わる捻る衝撃にはとても脆く骨折の危険が高くなります。
頚椎ヘルニアが悪化する施術のリスクを避けるには?
上記のような失敗による危険を避けるためにどのようにすれば良いか、予防策とリスク度チェックを2つあげておきます。
【頚椎ヘルニアが悪化する原因】① 「痛いと言ってもやめてくれない。」
施術中に我慢ができないほどの痛みがあって、「痛いのでやめてください」と伝えてもやめてもらえない、手技を続けるということは危険度が高いです。治療には適度な刺激というものがあります。
ある程度の痛みはあるかもしれませんが、我慢ができないほどの痛みを強要されるなら、筋肉などの組織が損傷する恐れがあります。
「やめてください」という言葉にも耳を傾けないというのはありえません。
即刻中止を願うか、次回から行かないようにすることが懸命です。
【頚椎ヘルニアが悪化する原因】② 「痛みが強くなっても好転反応と言われる。」
刺激が強すぎると痛みが悪化してしまうことがあります。事前に説明がある場合はまだしも、「ひどくなった」という問いかけに対して、一方的に「いい反応ですよ。」と言われる。好転反応だから大丈夫というのは、理論上ありえません。改善するための施術であるのに悪化することはありません。
ただし刺激に敏感な方がいらっしゃるのも事実です。痛みの原因に対して適切な刺激を与えていても、痛みを強く感じてしまいます。ご自身でもそのことを申告し刺激を緩めてもらうか、他の方法を探ってもらうようにお願いしましょう。
「好転反応だから大丈夫」というのは論理的ではありません。くれぐれもよく説明を聞いてみて、「おかしい」と判断したら通うのをやめるべきです。
頚椎ヘルニアで矯正以外でやってはいけないことについて
【頚椎ヘルニアのやってはいけないこと】手術を避けるための5つの方法
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頚椎ヘルニアが悪化する5つの原因:まとめ
正しい治療法を選択するために、国家資格、民間資格、無資格も一つの判断材料ですが、これも必ずしも持っているからと言って良い治療家とは限りません。
もっとも正しい判断を下すことができる材料はその人が発信している情報を得ることです。最近ではほとんどの治療院がホームページやブログを持っています。
病院も同じようにインターネットで検索することができます。
それらを同じように比較してみることで、その治療家がどういう人で、どういう思いで、どういう患者が通っているか判断することができます。正しい治療をしているなら、正しいと思わせる情報を発信しているはずです。
スマホを片手にあなたに最適な治療家を探してください。