「鏡に映った自分の背中が思った以上に丸まっていて目をそむけたことがある。」
「自分の写真をみたときに、背中が丸くて老けて写ってショックだった。」
この記事は 背中が丸まって猫背を治せるなら何とかしたいと思っているあなたのために書きました。
猫背の原因はストレッチ不足
猫背の 一番の原因はライフスタイルにあります。
まず、一般的にデスクワークが増え、1日中パソコンの前に座っていることが当たり前です。パソコンを使わない生活でも、スマホはほとんどの人が手にして至る所で四六時中使っています。
このようなライフスタイルが当たり前になっていると、姿勢が悪くなるのは当然のことですよね。画面の作業に集中していて、気がつくと、前傾姿勢になったり、肩をいからせているなどの動作をしていませんか?
逆に「背中を反る」、「胸をひらく」などの動作をまったくと言っていいほどしなくなる。
こういったことを長年続けていると、「猫背」が取り返しのつかないう状態になってしまいます。悪循環を防ぐためには、背骨の歪みが原因で凝り固まってしまった筋肉の柔軟性を取り戻して、骨や関節の歪みを取り除く必要があります。
猫背になりやすい人チェックリスト!
猫背は「見た目だけ」の問題だと思っている
「猫背で何が困っていますか?」という質問に対する答えでもっとも多いものが、「見た目が悪いから治したい。」ということ。
猫背というと可愛らしく、ただ、姿勢が悪いだけという見た目の問題のように捉えられがちですが、実は体のあらゆるところに支障をきたしてしまう原因になる。
猫背は「体の歪み」があるからこそ、背中が丸まってしまっていく。体に歪みがあると筋肉の働きのバランスが崩れてしまい、ある部分の筋肉だけが硬くなっていく。
もっとも硬くなりやすいのが「肩甲骨」の周りの筋肉。パソコン作業やスマホの操作で長時間、猫背姿勢をとってしまう現代の生活ではとくに肩甲骨周りの筋肉にかかる負担は大きい。猫背姿勢は肩甲骨を本体あるべき位置から外方、上方へ、移動させてしまう。肩甲骨自体の可動域が極端に狭まってしまい、凝り固まってしまう。
結果、体のゆがみが悪化していく。
そこまでの歪みがありながら、支障もなく過ごせているから大丈夫と思われるかも。
しかし、歪みにより狭くなった可動域を、他の部分が補ってくれていますので、他の部分の痛みや硬さの原因になっている。こういった場合は原因が特定されにくく、治りが悪いというデメリットもある。
猫背を解消するための筋力と意識が不足している
瞬間的に意識して、その場しのぎで姿勢を正すことはできる。整体にいって指導された時、鏡の前に立って自分の姿を見たとき、人前で喋る時など姿勢を意識していると正すことはできる。
しかし、一時的には姿勢を正すことができたとしても、気を抜けばすぐにもとに戻ってしまう。長時間、意識し続けることは不可能です。だから、背骨がどんどんゆがみ、可動域が狭まっていってしまう。
それだけに、姿勢が悪くなってしまうのは、意識と筋肉が足らないからだと勘違いしてしまう。
筋トレをしても姿勢が悪いまま、トレーニングを積むと悪い姿勢を増悪させてしまう。まずは正しい姿勢、正しいトレーニングの仕方を習得することが先決。
猫背は矯正グッズを使えば良いと思っている
数々の矯正グッズが販売されている。姿勢を意識でも筋トレでも改善できないとなれば、道具に頼ってみようと考えるのも理解できる。しんどいことをしないで、できるだけ楽な方法で治したいという気持ちはわかる!しかし、残念ながらそういった矯正グッズも姿勢を矯正することはできない。
猫背姿勢は背骨がゆがみ、筋肉が硬くなった状態。それを矯正グッズの力で一時的に強制的に位置を戻していても、外せば元に戻ってしまいます。根本的に猫背が改善されることはない。
そして、無理に矯正グッズで可動域を狭くしていると、さらに体をゆがめてしまったり、腰痛の発症や悪化してしまう可能性もある。
猫背を姿勢矯正ストレッチで解消する7つのメリット
一見、猫背と関係のないところの痛みでも猫背が原因となっていることも多々あります。背骨の硬さと猫背の関係ついて知っておけば腰痛や肩こりも簡単に改善されるかも?!
1、猫背を治すと、正しい姿勢は疲れにくい
正しい姿勢を無意識にできるようになると、骨や筋肉にかかる負担のバランスがよくなる。悪い姿勢のままだと、どこか一箇所、左右のどちらかに活動や姿勢維持のための負担が偏ってしまう。正しい姿勢を無意識のレベルでできるようになると、体への負担は非常に軽くなる。だから疲れが現れにくいのですが猫背ではバランスが崩れている。
猫背でバランスが崩れていると、一部の筋肉が硬くなってしまう。その結果、血流もリンパの流れも悪くなってしまう。猫背を整体や矯正することにより血流が改善され、老廃物が排出されやすくなります。
いくら寝ても朝起きるときに疲れが取れていないなどがあれば、早期に改善が必要です。
2、ストレッチで猫背を治すと、見た目がキレイ
猫背でみっともなく思ってしまうのは、実際の年齢よりも老けて見えてしまうことがあると思います。背筋がまっすぐ伸びて正しい姿勢の人は、若々しく、そして美しく見えます。
背中が丸まっていると、実年齢より10歳は老けて見えますよね(^。^)v
美容に気を配るなら、姿勢にも気をつけましょう。
3、ストレッチで猫背を治すと、血流がよくなる
猫背の状態が長くなると、背骨に柔軟性がなくなってしまう。背骨が硬くなってしまうと全身の血流が悪くなってしまうので、手先や足先に血流が届きにくくなる。歳を重ねると冷え性の女性が多くなるのは、猫背によって背骨の柔軟性がなくなっていることにも原因がある。
猫背を解消すると血流が良くなりますので、冷え性の改善も可能です。さらに猫背で圧迫されやすい内臓の動きもが活発になる。体の深部の体温が上がり、手足の冷えや低体温の解消にもつながる。
4、ストレッチで猫背を治すと、ポジティブ思考
背骨には自律神経の信号を伝達するための働きもある。猫背によって背骨が硬くなってしまうと自律神経の情報がうまく伝わらなくなってしまう。自律神経がうまく働かないと、動悸がしたり、汗をよくかく、集中力がない、落ち着かない、イライラする、眠れないなどの症状が現れることもある。ひどくなると「自律神経失調症」と診断されることもあります。
猫背を改善して背骨を柔らかくすると自律神経の伝達もスムーズになり、身体だけでなく、精神的にもポジティブに改善することができます。
落ち込んでいる時には背中が丸まっていますよね。逆にずっと背中が丸まっていると無意識のうちにネガティブな思考に陥ってしまっているかもしれません。
5、ストレッチで猫背を治すと、代謝がアップする
猫背を解消して背骨の柔軟性を高めることで、血流がアップし自律神経のバランスも整う。このことは結果として代謝を上げることになる。基礎代謝が上がれば、消費カロリーが増える。ダイエットを常に意識している形であれば、同じ量のご飯を食べていても、運動量も変えなくても、猫背を解消することで痩せやすい体を作ることができる。
6、ストレッチで猫背を治すと、腰にクビレが蘇る
猫背を改善して姿勢を正しくすると、見た目の美しさだけでなく、腰のくびれも作りやすくなる。同時にお腹の脂肪で隠れているあばら見えるようになる。 正しい姿勢を意識すると、猫背だけでなく、お腹のぽっこりも隠せない。 意識して腹筋に力を入れてお腹をへこますようになると、さらに内臓の働きも良くなり血流も改善される。
7、ストレッチで猫背を治すと、自信が戻る
猫背を解消して正しい姿勢を身につけることで、心身の状態が改善する。心身の状態が最高の状態にあれば、精神的な安定につながる。猫背をきっかけにして健康に意識を持つことで、自分の身体、精神に自信を持つことができる。
自信を持てば自然と胸を張って歩くことができると思いますので、猫背で見た目が悪いということで悩むこともなくなる。
猫背の4つのデメリット
猫背を治さないでいると以下のようなことが考えられる。
1、猫背を治さないと、血流が悪くなる
猫背を改善しないままでいると背骨の周りの筋肉が硬くなってしまいます。筋肉の中には、人体のほとんどの血管(毛細血管)が走っています。だから、筋肉が硬くなるということは全身の血流が悪くなってしまうということです。血流が悪いことで体に悪影響が及ぼすことは周知のことです。
2、猫背を治さないと、首痛、肩こり、腰痛の原因になる
猫背を放置していると背骨の柔軟性がなくなり、周囲の筋肉がどんどん硬くなってしまう。背骨は体の中心ですので、柔軟性がなくなってしまうと首、肩、腰などの関節の動きが悪くなる。猫背のままでいると肩こりや首の痛み、腰痛の原因になる。
3、猫背を治さないと、自律神経の働きが悪くなる
背骨には自律神経がたくさん走行していますので、猫背で背骨が硬くなると自律神経の伝達がうまくいかなくなる。気分が落ち込んだり、焦ったり、イライラ、食欲不振や生理不順、めまいなどといった症状が現れてしまう。さらにはストレスに弱くなったり、免疫力が落ちてしまう。
病気になりやすくなったり、風邪をよく聞いたりというような症状も現れてしまう。
4、猫背を治さないと、内臓の働きが悪くなる
猫背の状態は、お腹に圧迫力を加えてしまう。胃腸の働きが悪くなってしまう。食事をうまく消化吸収できなくて栄養が不十分になってしまうと、疲れやすくなる。
さらに横隔膜の動きが悪くなったりして肺にうまく空気が取り込めなくなる。体に酸素が足りない状態になると、各臓器や細胞が活発に動けなくなり疲れやすいというだけでなくだるさが取れなくなったり、 病気になりやすくなったりという体の症状として現れる。
猫背をシャッキとさせるストレッチ
いきなりですが、ブリッジできますか?
本人が意識している、していないは別にして、猫背を持っている人はブリッジすることを想像できません。
仮に出来る自信があっても、実際にはできません。
「あなたは、ブリッジができますか?」
「若い頃は余裕でできていたのに・・・」
加齢によって基本的な運動能力は衰えていく。そこへ長期間の運動不足が加わると、筋肉の柔軟性は想像以上に落ちてしまう。
年齢が上がっていくにつれて、普段から適度なストレッチや運動が必要であると言えます。しかし、社会人になると日常の忙しさを言い訳に、体をほとんど動かすことがありません。長い時間、椅子に座りっぱなしで、画面に顔を近づけて、手先を動かすだけ。休憩や移動の合間でも、スマホをいじって首が前傾する。
一日中、 ほぼ同じ姿勢しかしていません。これが長年の習慣となってしまっていれば、体が硬くなり、ブリッジもできなくなる。
まずは、少しずつでいいので、1日の終わりにブリッジをするようにしましょう!
猫背をストレッチで解消すればスッキリがたくさん
寝ながらできる猫背をスッキリさせるストレッチポール
ストレッチをポールを使ってやると、とても簡単にできます。丸まっている背中をぐいっと伸ばすだけです。下の写真のように数十秒から数分乗るだけです。
タオルを使った猫背スッキリストレッチとは?
大きめのバスタオルを数枚、くるくる巻いてください。毛布や薄めの布団でも構いません。くるくる巻き寿司状態にしてストレッチポールがわりにして、背中に当てて伸ばしてください。
ストレッチポールは素材がとても硬いので、猫背がきつい人にはタオルを巻いてやる方がいいかもしれません。十分に伸ばされて、タオルが物足りなくなったら、ストレッチポールを購入してください。
NHKでも紹介されてる猫背を解消する肩甲骨ストレッチ動画
NHKの動画サイトでもストレッチの仕方が紹介されています。こちらは立ちながら肩甲骨を伸ばす簡単な運動になっていますので、寝転びながらストレッチポールに乗るのが辛い人は、こちらを参考にして肩甲骨周りの筋肉を緩めてから次の段階へ進みましょう。
日テレ系「世界一受けたい授業」で紹介された猫背ストレッチはこちら!
肩こり・腰痛・神経痛 原因は体のゆがみにあった!?トラブルを引き起こす姿勢は4タイプに分けられる!
子供の猫背もストレッチで解消します。
子供の猫背も深刻な問題になっています。子供の数は減っているけれども、猫背の割合は増えています。スマホやゲームの普及により前傾姿勢になることが多く、運動不足もそれに拍車をかけています。
昨今では学校の授業だけでは成績が伴わず、塾へ通う子供が増えています。その分、机に向かう時間も増えています。勉強の時間が増えることはいいかもしれませんが、注意すべきはその姿勢です。姿勢が悪いと猫背が強くなり、集中力や成長にも影響を与えてしまいます。
猫背にならないように、お父さんお母さんが一緒になって、1日の終わりにストレッチをしてあげるべきです。