Game of Thrones(ゲームオブスローンズ)とはHBOというアメリカの放送局制作のテレビ番組です。初演されてから4年間で、『winter is coming(冬が来ている)』『valar morghulis(ヴァラーモルグリス)』などのフレーズがアメリカのレキシコン(✴︎)に入りました。
『Throne』とは王が座る「玉座」のことです。この「玉座」を巡ってのストーリなのですが、「裏切り」、「血流」、「火を吐く空飛ぶドラゴン」など話題が豊富で、休日の夜を盛り上げる展開でいっぱいです。(アメリカでは日曜の夜に放送)
*レキシコンとは、通常は古典的な辞書の意味ですが、ここでは知っている人は知っていて日常でも使っている言葉のことです。流行語みたいなものだと思ってください。(^。^)
8番目のシーズンが2018年11月現在HBOで製作中で、日本ではHULUで上映中です。
そんなの知らんかったーという人も、ちょっと前から気になってたのという人、エピソードを少し観たけど人間関係が複雑すぎてついていけなかったという人も、この記事を参考にして観たいという気持ちになってもらえれば、最高です!
あなたを『鉄の玉座』へと誘う従者となることが私にとってこの上ない栄誉です。
ゲームオブスローンズを今日から観るためのあらすじ
Game of Thrones(ゲームオブスローンズ)は、中世の国の内戦の話を伝えるテレビ番組です。2011年4月に初演されて以来、シーズン7まで完結し、2018年11月現在にはシーズン8での終結が伝えられています。ストーリーの世界の舞台は、「Westeros(ウェステロス)」と「Essos(エッソス)」という架空の大陸に設定されています。
物語の始まりは、10年間の夏が終わり、冬の訪れとともに『何か』が始まる緊張感に包まれています。その緊張感は7つの王国を支配する王が座る『鉄の玉座』を巡る主張が起こることを予知しています。『鉄の玉座』に座ることのできる王は「Westeros大陸」の北端を除く全ての国(7つの王国)を支配しています。
『鉄の座に座る』という言葉は、「ウェステロス大陸」もしくは「7つの王国」を支配することができるという比喩的表現で使われています。
ゲームオブスローンズを今日から観るために知っておきたい舞台
ストーリーは大きく分けて3つのラインがあります。
ストーリーライン①「Westeros大陸」の国王たちの間の戦い
「鉄の玉座」のための戦いに関わっているのは、Baratheon(バラシオン家), Lannister(ラニスター家)、 Stark(スターク家)の由緒正しき家系です。
ストーリーライン② デナーリス・ターガリエン(凶王の娘、継承権を主張)
父である凶王が殺されて、亡命中のDaenerys Targaryen(デナーリス・ターガリエン)にまつわるストーリーです。玉座を取り戻すために「Essos大陸」で軍隊を建てる。
ストーリーライン③ 「Westeros大陸」北部の『壁』を守るナイト・ウォッチ
「Westeros大陸」の北端(王国の支配が届かない)には「ホワイトウォーカー」と呼ばれる神話的な生き物が住んでいる。いわゆるゾンビです。
これから国土全域を守るために、長さ300マイル(500km)、高さ700フィート(210m)の壁がある。この壁での「見張り役」に就いている武装ユニット『ナイト・ウォッチ』のストーリー。
ゲームオブスローンズを今日から観るために知っておきたいキャスト
この番組には、『ティリオン・ラニスター』役として、エミー賞を受賞したピーター・デンクレージを含む多彩な俳優陣が出演しています。
レナ・ヘイデイ、ナタリー・ダーマー、エミリア・クラーク、キット・ハリングトン、エイダン・ギレン、ニコライ・コスター・ワルド、チャールズ・ダンス、メイシー・ウィリアムズなど。
ゲームオブスローンズを今日からどこで観れる?
日本ではDVDを購入する、レンタルビデオ、HULUで観ることができます。
ゲームオブスローンズを今日から観るために知っておきたい原作は?
Game of Thrones(ゲームオブスローンズ)のストーリーは、ジョージRRマーティン原作の「A Song of Ice and Fire(氷と火の歌)シリーズ」(ファンタジーブックシリーズ)を元に、David BenioffとDB Weissの二人の脚本家によって脚色・演出されています。
原作者のマーティンは1996年にシリーズの最初の本、『Game of Thrones』を出版しました。もともと三部作で完結するつもりだったらしいですが、結果として、シリーズは現在7冊に及んでいます。
マーティンの小説は軽い読み物ではありません、すべて700ページ以上の長編です。ストーリーの中の登場人物1,000人以上に名前を付けていますし、内容は血、復讐、セックスであふれています。
原作者マーティンは人気のある脇役たちを躊躇なく殺していきます。それによってストーリーの世界社会が暴力によって成り立っていることを表現しています。
シリーズ開始当時のファンの数は少数でしたが、出版を重ねるとともに、人気が高まっていきます。人気が高まった要因として、ストーリーにファンタジーを積極的に取り入れることで、その世界感も広がりました。
ゲームオブスローンズの世界中に広がるファン
今日、マーティンの小説は20以上の言葉に翻訳され、販売されています。米国だけで2400万冊以上を売り上げています。
マーティンの壮大な物語はコミックブック、ビデオゲーム、そして多くの歴史物語にまで渡っています。HBOで放映されている番組もそのうちの1つのスピンオフにしかすぎません。
ゲームオブスローンズをわかりやすくサクサク見るために
だいたいシーズン4くらいまでの重要なイベントをネタバレしない程度にお伝えしますね。そのためには3つのメインストーリーが必要になります。
Westerosの君主
まず、Westerosの主要な「家」もしくは「国」の間で起こっている鉄の『玉座(Iron Throne)』を主張する戦いを見てみましょう。重要な「家系」は3つ。Baratheon(バラシオン家), Lannister(ラニスター家)、 Stark(スターク家)です。
物語の始まりは、7つの王国の支配はBaratheon(バラシオン家)と Lannister(ラニスター家)の共同支配です。国王であるロバート・バラシオン(Robert Baratheon)はラニスター家の長女であるサーセイ・ラニスター(Cersei Lannister)と結婚。
しかし、サーセイは双子の兄弟であるジェイミー・ラニスター(Jaime Lannister)と不倫をしています。そして、国王ロバートが自分の子供だと思っている子供たち全員が、この不倫でできています。大陸中の噂になっているけど、真偽が定かでないです。結局明るみにされますけどね。
当然この不倫でできた子供中には、後継のジョフリー(Joffrey)も含まれます。
これを知られないように、サーセイはロバートの暗殺を画策し成功させます。そして、我が子である10代のジョフリーに戴冠させます。ジョフリーの指揮する軍隊はラニスター家の軍隊で構成されています。若くして王になったジョフリーには
「王の手」と呼ばれる顧問・相談役がいます。実質上の支配者とも言えますが、これが、ラニスター家の長であるタイウィン・ラニスター(Tywin Lannister)です。
タイウィンはサーセイ、ジェイミーから見ると父、ジョフリーから見ると祖父ということです。
若くして王になったジョフリーが不貞の子だという事実が流出したとき、前王のロバートの弟であるスタニス・バラシオン(Stannis Baratheon)は、王座を主張します。
シーズン2では、王位を巡って、スタニス・バラシオンとラニスター家の争いが描かれています。結果として、ラニスターの勝利で終わります。
一方、破れた方のスタニスとバラシオンの家来たちは、迷走が始まります。なぜかというと、王位を取り戻すための戦略を、「火の中で未来を予言する魔女のような女」(Melisandre of Asshai アッシャイのメリサンドル)のいうことに委ねてしまいます。結果として、王位を取り戻すことはありません。
これから観るよ!って人にぜひ知っておいて欲しいのが「スターク家」です。主人公となる家系。
エダード(Eddard・Stark 略してネッド)スタークはロバート・キングの顧問である「王の手」を務めた。ロバートの死が暗殺ということと、若き王ジョフリーが不貞の子ということを突き止めたが、ラニスター家との権力闘争に破れ、斬首された。ネッド・スタークの息子ロブ・スターク(Robb・Stark)は、父の斬首に納得いかず、北の諸侯を従えて反乱軍として立ち上がった。ラニスター側の諸侯と戦い、多くの戦いには勝ったが、ラニスターの地位を脅かすまでには至らなかった。
シーズン3に入ると、ロブも惨殺されます。ロブ・スタークと母親のキャトリン・スターク(Catelyn・Stark)と妊娠中の妻タリサ(Talisa)はすべて殺されます。この時点でスターク家は没落してしまいます。スターク家の子供達はナイトウォッチ、スターク家の人質、放浪の身など大陸に散在してしまいいます。
シーズン4では、若き王ジョフリーが鉄の玉座に座っており、マージョリー・タイレルと婚姻しますが、シーズンが終わる頃には、ジョフリーも死んでしまいます。変わって、弟のトメン(Tommen)が王座に座わることになります。(のちに、マージョリーと結婚)。この間、スターク家の居城であるウィンターフェル城もグレイジョイ家に占領され、残されていた2人の息子(ブランドン・スターク、リコン・スターク)にも悲劇が訪れる。
最後のターガリエン
物語が始まる前に、古代王朝の支配者ターガリエン家は何百年もの間、「Westeros大陸」を統治してきました。古代王朝最後の王『エイリス・ターガリエンⅡ世』は『狂王(Mad King)』と呼ばれています。その所以は、敵を生きたまま燃やして殺してしまうという異常性からです。彼はジェイミー・ラニスターによって暗殺され、ターガリエン家は王位を喪失してしまいます。
「狂王」エイリス・ターガリエンの子供(息子のヴィセーリスと娘のデナーリス)たちは「Essos大陸」に逃げました。狂王の死後17年経った時点から物語は始まります。ヴィセーリス・ターガリエン(Viserys Targaryen 狂王の息子)が東部の部族(ドスラク)を軍隊として手中にし、王政を取り戻そうと画策します。
ヴィセーリスは、部族ドスラクの協力を得るために、妹のデナリスと部族ドスラクのリーダーKhal Drogo(カール・ドロゴ)との結婚を手配。部族とともに「Westeros大陸を目指し行軍しますが、途中でヴィセーリスとドロゴの両方が死んでしまいます。部族の長を失い軍隊として機能しなくなり、分散してしまいます。その一方で、デナーリスは3つの卵から3頭のドラゴンを孵化させます。
デナーリスは戦術とドラゴンの脅威で、「Essos大陸」にある3つの都市を征服し、それぞれの都市の奴隷階級を解放します。そして、「鉄の玉座」を取り戻すために強く従順な軍隊(アンサリード)を獲得します。
デナリスは「デニー」という愛称や「Khaleesi(ドスラクの王妃)」と呼ばれます。
北の壁
「Westeros大陸」の北の国境には巨大な氷の壁があります。壁は、南の王国を壁のい北側に存在する「脅威」から守るためにあります。領地を守る誓いを立てたナイトウォッチの兄弟によって守られています。
彼らが守る一つの脅威は、遠くに住むネイティブ(野人)からの侵略
そしてもう一つの脅威が、「ホワイトウォーカー」。氷の魔法により蘇った死者、いわゆるゾンビです。
壁より南部の人々は、魔法の存在を知らず、何千年も前からホワイトウォーカーが伝説の生き物であると信じています。