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免疫力アップ、抗がんにも?!ビタミンAの健康上のメリットとは?

投稿日:2020年2月2日 更新日:

ビタミンAの基礎知識

ビタミンAは、脂溶性ビタミンの一つです。

「レチノイド」(構造や働きなどが同じもの)と「プロビタミンA(ビタミン前駆体カロテノイド)」に分類されます。

「レチノイド」は、肝臓、腎臓、卵、乳製品などに多く含まれていて動物性の食品から摂取しやすいです。

レチナール、レチノール、レチノイン酸、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、3-デヒドロレチノールなどが含まれます。

一方の「プロビタミンA」は、緑黄色野菜など植物に多く含まれています。

α、β、γ-カロテン、βクリプトキサンなどが含まれます。プロビタミンAから体内で必要な分だけを代謝することで、ビタミンAを作り出しています。

プロビタミンAの中で、一番活性されやすいのが、「β-カロテン」。

ビタミンAと遺伝子発現や細胞分化について

幹細胞は、自己複製能と様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持つ細胞をさし、発生や組織の再生などを担う細胞であるとされています。
幹細胞は、主に胚性幹細胞(ES細胞)、成体幹細胞、iPS細胞などに分類されます。

自己複製(self-renewal)とは、幹細胞が細胞分裂により1つ、もしくは2つの母幹細胞と同じ能力をもった娘幹細胞を生み出すことで、幹細胞は長期の自己複製能を持ちます。

多能性胚性幹細胞は全ての種類の細胞の元になる幹細胞で、その多能性の維持には様々なシグナル伝達系の因子が関与しています。

様ざまな研究において、レチノールがシグナル伝達系を活性化し、胚性幹細胞の維持と増殖を亢進することを報告しています。

つまり、ビタミンAは胚性幹細胞の増殖因子として作用するというメカニズムです。

ビタミンAと視覚について

網膜の色素上皮細胞で、レチナールはレチノールとなり(異性化)、さらに酸化されて11-cis-レチナール(アルデヒド)になる。これがオプシン(タンパク質)と反応結合し、ロドプシンになる。

光があたると、ロドプシンがオプシン(タンパク質)から遊離します。その際に、神経伝達を起こします。
錐体細胞の場合は、ヨードプシンというタンパク質と結合します。

ロドプシンは、常に再生と分解を繰り返すため、ビタミンAの補充は必要不可欠なものとなっていきます。スマホやPC、テレビなど明るい画面を見ることが多くなっているので、ロドプシンの分解が進んでいるかもしれません。

上皮組織の分化と維持

皮膚や粘膜の角質層は、微生物の侵入を防ぐバリアの役割を持ちます。ビタミンA(レチノール)は、皮膚や粘膜の上皮細胞のケラチン生成を促進させます。

この角質をつくるために表皮ケラチノサイトが基底層で分裂し、ケラチンを産生し分化,成熟しながら上層へ移行します。これを角化(keratinization)といいます。

最近では表皮ケラチノサイトが各種サイトカインを分泌していることが判明し、これらの細胞が角化だけではなく免疫にも深く関与していることが示唆されています。

角質に存在する主な脂質は、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸、硫酸コレステロールです。

構成はセラミド50%、コレステロール25%、遊離脂肪酸10%、硫酸コレステロールは約4%も含んでいます。

コレスロール硫酸は、カルシウムイオンを介して角質細胞の層構造を接着、安定化させる作用があります。ビタミンAにはコレステロール硫酸を減少させる作用がありますから、ターンオーバーを促進させることができます。

レチノイン酸の投与により表皮のターンオーバーが速くなり激しい落屑の効果が期待できます。

粘膜

レチノイン酸は、ムコ多糖の生合成を促進して、細胞膜の抵抗性を増強します。

ヒアルロン酸、コンドロイチンなど聞き馴染みのある成分も含まれます。

胃の粘膜にあるムチンも含まれます。

口腔、胃や腸の壁などの消化器官や鼻腔、腟、関節液などにもムチンはあります。

粘膜があることで、風邪やインフルエンザ、アレルギーなどから体を守ったり、粘性があることで関節の間の摩擦を減らし、潤滑に動く助けになります。

摂取量は?

ビタミンAは、健康にとって非常に重要な役割を持っています。
視力、免疫系、粘膜の維持、胎児の成長と発達など、体内の多くの代謝に不可欠な栄養素です。

厚労省によると必要な摂取量は以下の通りです。

表1:ビタミンAの食事摂取基準(㎍RAE/日)
性別男性
年齢推定平均必要量推奨量目安量耐容上限量
0~5(月)300600
6~11(月)400600
1~2(歳)300400600
3~5(歳)350500700
6~7(歳)300450900
8~9(歳)3505001,200
10~11(歳)4506001,500
12~14(歳)5508002,100
15~17(歳)6509002,600
18~29(歳)6008502,700
30~49(歳)6509002,700
50~69(歳)6008502,700
70以上(歳)5508002,700
性別女性
年齢推定平均必要量推奨量目安量耐容上限量
0~5(月)300600
6~11(月)400600
1~2(歳)250350600
3~5(歳)300400700
6~7(歳)300400900
8~9(歳)3505001,200
10~11(歳)4006001,500
12~14(歳)5007002,100
15~17(歳)5006502,600
18~29(歳)4506502,700
30~49(歳)5007002,700
50~69(歳)5007002,700
70以上(歳)4506502,700
妊婦(付加量)初期00
妊婦(付加量)中期00
妊婦(付加量)後期6080
授乳婦(付加量)300450

ビタミンAとは、レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称で、脂溶性ビタミンに分類されます。
植物性食品に多く含まれるプロビタミンAと動物性食品に多く含まれるビタミンAがあります。

プロビタミンAカロテノイド(アルファカロチン、ベータカロチン、ベータクリプトキサンチン)は体内で活性型に変換されます。
たとえば、ベータカロチンは小腸でレチノール(ビタミンAの活性型)に変換されます。

ビタミンAは、活性型のビタミンで体内でそのまま使用できます。肉、鶏肉、魚、乳製品などの動物製品に含まれています。

ビタミンAの作用とメリットは?

1.夜盲症や加齢よる視力低下を予防させる?!

ビタミンAは、目に当たる光を、電気信号に変えて脳に送る際に必要です。
ビタミンAは網膜にある色素「ロドプシン」の主要成分であるため、不足すると「夜盲症」になってしまいます。

夜盲症とは、日中の視力は普通ですが、暗闇で視力が低下してしまい、低レベルの光を拾うのに苦労しています。
急に暗闇に入ってしまうと、目が慣れるまでに時間がかかってしまいます。

夜盲症の予防だけでなく、十分な量のベータカロチンを摂取しておくと、加齢よる視力の低下を遅らせる効果が期待できます。

しかし、ベータカロチンサプリメントだけではによる視力低下を防止または遅延させないことが明らかになっています

2 特定のがんのリスクを下げる可能性

がん細胞は異常な成長や分裂を行い、コントロールができません。
ビタミンAは細胞の成長と発達に重要な役割を果たしているため、レチノイドと呼ばれるビタミンAと構造や機能が類似した物質が、がんのリスクを下げたり、がんの予防に役立つことはいくつもの研究で明らかにされています。

さらに、ベータカロチンの形でビタミンAを摂取することでホジキンリンパ腫子宮頸がん肺がん膀胱がんなどのがんのリスクを低下げることができるという研究結果もあります。

ガンに効果のあるものは、動物性食品に含まれる活性型のビタミンAよりも、植物性食品から摂取されたビタミンAの方が、癌のリスクの低下に関連していると示唆しています。

しかし、喫煙者がビタミンAのサプリを摂取することで肺がんのリスクが上がったとする報告もありますので、現時点では、体内のビタミンAレベルとがんリスクの関係はまだ完全には理解されていません。

それでも、野菜などの植物性食品からの大量のビタミンAを摂取することは正常な細胞分裂にとって重要であるということと、特定の癌のリスクを減らす可能性はあります。

まとめ

ビタミンAの作用は以下の通り
• 視覚作用
• 細胞分化や遺伝子発現に関与
• 成長促進
• 免疫細胞の分化
• 正常な生殖 男性:精子形成,女性:胎児吸収の阻害など
• 上皮細胞の維持 正常な上皮細胞の分化,粘液の分泌に重要

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杉本敏男

大阪八尾市でダイエットと腰痛を栄養で解消する整体院を経営しています。身体だけでなく精神的な痛みや疲れも栄養を変えれば大抵は改善してしまいます。もしあなたがどこへ行ってもよくならない、痛みを抱えておられるのであれば当院へ一度、お越しください。

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