冷え性のあなたは「UCP1」遺伝子に問題があるかもしれません!
DNA検査をする際に、基本的な6項目があります。それが以下の通り。
この記事では脂肪を燃焼して熱を発生させる際に関わるタンパク質UCP1を合成するのに関わっている遺伝子についてお話しします。
熱産生を行えないと代謝も下がるので、ダイエットには重要です。
ポイント
UCP1:熱産生に関わる情報
β3AR:中性脂肪を分解する能力
β2AR:筋力の落ちやすさ
ACTN3:持久力向き、瞬発力向きの傾向
MTHFR:脂質を酸化させやすいホモシステインの蓄えやすさ
Min-SOD:活性酸素を除去する能力(抗酸化能力)
UCP1:熱産生に関わる情報
褐色脂肪組織や筋肉が熱を作るための仕組みに関わっているタンパク質を脱共役タンパク質(UCP)といいます。UCPは細胞内のミトコンドリアの中に存在します。
褐色脂肪の中のUCPは、最初に見つかったので「UCP1」と呼ばれます。
UCP1の働きは「非震え熱産生」で、運動をしなくても、身体から熱が発生します。
UCPの遺伝子には個体差があります。
日本人では約20%もUCP1を作れない人がいます。UCP1が作れないと熱を作る能力が低くなります。低体温や冷え性といった症状になりやすく、免疫力も下がってしまいます。
UCP1が作られない、能力が低い場合
UCP1を増やす
EPA・DHA(※1)
京都大学のマウスを使った研究で、EPAとDHAを摂取した場合、内臓脂肪が15~25%減少したという結果もあります。この研究ではUCP-1が増加することによって白色脂肪組織が褐色脂肪組織に似たベージュ細胞に変化する現象も報告されています。
脂肪の分解を促進させる
ビタミンB群、L-カルニチン、鉄、CoQ10、ビタミンC、クエン酸
筋肉量を増やす
適度な運動、タンパク質、ビタミンB群
※1:Fish oil intake induces UCP1 upregulation in brown and white adipose tissue via the sympathetic nervous system
Scientific Reports, 2015; 5: 18013 DOI: 10.1038/srep18013