動脈硬化の原因とダイエット
動脈硬化の原因として悪玉コレステロール(LDL)があります。
しかし、動脈硬化の直接の原因は悪玉コレステロールが酸化されるものです。
LDLの酸化を促進させてしまうものに、ホモシステインという物質があります。
ホモシステインをとは?
最近の研究で、葉酸が不足するとホモシステイン(アミノ酸)が増加することがわかっています。
MTHFRは、ホモシステインからメチオニンへ転換させるために必要な化合物を作り出す酵素です。
「MTHFR遺伝子」に変異があるとMTHFRの活性が下がります。そうすると、ホモシステインがメチオニンに転換されにくく、血中ホモシステイン濃度が高まってしまいます。
ホモシステインが増えると、過剰なLDLコレステロールと結合し、活性酸素により酸化されやすくなります。
酸化LDLはマクロファージに食われて血管壁に付着することで動脈硬化のリスクが高くなります。
この酵素の量は個人によって異なり、「MTHFR遺伝子」によって決められます。
MTHFRの種類
MTHFRには、遺伝子配列の違いによって3つの型があります。(模式図参照)
日本人の66%(CT型50%、TT型16%)が「MTHFR遺伝子」に変異があるといわれています。因みに TT 型は最も脳梗塞のリスクが高い型です。
MTHFRに変異がある場合
葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が不足しないようにする。サプリも有効に利用しながら、おすすめの食材は以下の通り。
- 葉酸:海苔、海藻類、えだまめ、モロヘイヤ、干し椎茸、パセリ、ブロッコリー、アスパラガス
- ビタミンB6:かつおやマグロなどの赤身の魚や、ヒレ肉やささみなどの脂が少ない肉類に含まれる。他には、バナナやパプリカ、さつまいも、玄米、ニンニクなど
- ビタミンB12:牡蠣、あさり、鯖、鮭、しじみ、海藻類など。菜食主義、野菜中心の食生活では不足しやすい。