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腸活

腸内細菌の偏りは「乳がん」や「子宮体がん」のリスクが高くなる理由

乳がんや子宮頸がんに罹患する年代のピークは30代から40代です。

子宮体癌でも50代から60代。

閉経に向かう時期、閉経前後の女性ホルモンのバランスを崩しやすい時期と重なります。

乳がんや子宮体がんは、女性ホルモンの分泌と深い関わりがあると考えられています。

 

エストロゲンとガンの関係

乳がん

統計によると、乳がんの発生は40歳代に最初に発生することが多いです。

この年代はエストロゲンが急速に低下していきます。

エストロゲンの分泌量が減ってしまうことを、少しでもカバーして、できるだけ無駄にしないようにするために、乳管上皮細胞ではエストロゲン受容体(ER)が増えます。

この受容体と結びついたエストロゲンは細胞分化や細胞増殖を促す働きがあるため、乳がんの原因の一つとして考えられてます。

年齢を重ねると乳腺は萎縮していきますが、乳管上皮細胞のエストロゲン受容体(ER)は残っているため、何歳になっても、乳がん発生のリスクも残ってしまいます。

 

子宮体癌

エストロゲンは子宮内膜を増殖させ、プロゲステロンはそれを抑制する作用があります。

そのバランスが崩れ、エストロゲンが過剰になると子宮内膜が過剰に増殖します。

これは、がんの発生原因の一つとされています。

エストロゲンに関係なく発生こともあります。

子宮体癌のリスク因子として、肥満、遅い閉経、生理不順、出産経験がない(少ない)ことなどがあります。

閉経前後で、ホルモンバランスが崩れやすいので、50~60代での発症が多くみられます。

タモキシフェン(乳がんの治療薬)を処方されている場合やエストロゲンの補充療法(更年期障害の治療)を受けている人も子宮体がんのリスクが高くなる傾向があります。

 

女性ホルモンとがん

エストロゲンやその受容体が過剰に増えすぎると、がん細胞が増えやすくなり、がんのリスクが高くなってしまうということになります。

実は、このエストロゲンの過剰な増加には、腸内細菌が深く関係しています。

腸内にはエストロゲンを分解する細菌が存在し、その細菌が、ホルモンのバランスをコントロールしているのです。

なんらかの影響で過剰に生産されたエストロゲン、もしくは使われなかったエストロゲンは、肝臓で処理され、体外に排出されやすいように、不活性化されます。

不活性化されたエストロゲンが腸に送られ、便として体外に出ます。

アルコールや薬物などで肝臓が疲弊して、エストロゲンの処理能力が低下したり、腸内環境のバランスが崩れると、エストロゲンが再活性化します。

再び活性化されたエストロゲンは、血中に戻されてしまい、エストロゲンの過剰が進んでしまうという悪循環に陥ってしまいます。

 

エストロゲン過剰による病気

エストロゲン過剰による病気の代表的なものは以下の通り。

ポイント

生理不順
お腹や太股の脂肪蓄積
慢性疲労
頭痛
乳房の痛み
子宮筋腫
子宮内膜症
卵巣嚢腫
乳腺繊維症
乳がん
子宮がん
PMS
不妊
鬱や不安症
血栓の増加
自己免疫疾患

その他

女性ホルモンのバランスを整えるためにできる4つの事。

女性ホルモンのバランスを整える

1.食物繊維を積極的に摂取する

2.アルコールを控える

3.発酵食品などプロバイオティクスを含む食品を摂取

4.水分摂取量を増やす

この4つ。

腸内環境を改善し、肝機能をアップするための基本的な生活習慣です。

 

腸内環境の悪化とがん

乳がん患者の腸内を調べると、腸内細菌の「ディスバイオシス」が見られます。

この「ディスバイオシス」とは、腸内細菌の種類の多様性が失われた状態をいいます。

乳がん患者の腸内細菌叢では、エストロゲンを分解する細菌が激減しているということも分かっています。

婦人科系のがんや病気に不安があるなら、腸内環境のバランスを整えておくことが予防へとつながります。

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  • この記事を書いた人

杉本敏男

大阪八尾市でダイエットと腰痛を栄養で解消する整体院を経営しています。身体だけでなく精神的な痛みや疲れも栄養を変えれば大抵は改善してしまいます。もしあなたがどこへ行ってもよくならない、痛みを抱えておられるのであれば当院へ一度、お越しください。