来院時
中学に入学し、テニス部にも入って元気に通っていた。
中1の夏頃から朝起きが苦手になった。
小学校の間は遅刻などの経験はなかった。
中学校1年の夏頃に起立性調節障害(OD)と診断された。
血圧を上昇させる薬を処方されている。
1年の夏頃から
部活の朝練に参加できなくなった。
体育の授業中、めまいがしてフラフラする感じがして座り込む。
朝礼で腹痛が強くなり、立っていられなくなった。
学校にいる間に頭痛が多く起こる。
などがあり、一限目に間に合わなくなることも増えた。
カウンセリング
朝起きられない、午前中ダラダラ過ごすということが続いて、お昼をすぎると元気に過ごせるので、親も一瞬「怠けている」と感じることもあったとのこと。
しかし、小児科で起立性調節障害と診断され、ご自身でもいろいろ情報を探して勉強したところ、気の持ちようや気合いでなくなるものではないことを知った。
処方されている血圧の薬だけでは、改善しないのではないかと疑問に思い、相談にこられたとのこと。
本人(15歳 女性)も、基本的には元気で、朝起きれないことを不安がっている。
生活習慣(本人)
食事
朝:トースト、甘いカフェオレ
昼:お弁当(ご飯、おかず)
夜:白米、おかず
間食:夕飯後にたまにスイーツ
就寝:2時
ダイエットを気にしていて、野菜を多く摂取していた。
小学校時代に1、2度、朝礼中に貧血で倒れたことがある。
母親も貧血の既往歴あり。
アドバイス内容
かかりつけの医師に相談しつつ。
食事に肉、魚、大豆などのタンパク質も多く取り入れる。
できれば、炭水化物は食事の最後の方でたべるようにする。間食もスイーツを控える。
どうしても、肉魚が食べられないならプロテインも飲んでみる。
血液検査で鉄(フェリチン値)を調べておく。
週1程度、整体・鍼灸治療を受けながら、状況を聞かせてもらう。
結果
通院して1ヶ月
お母さんの協力があって、かなりタンパク質、プロテインの摂取量が増えた。
炭水化物や甘いものを食べることが減った。
病院で検査することに抵抗があり、まだ診察を受けていない。(引き続き推奨)
最近は、起きられるようになってきた。
一限目に間に合うことも増えてきた。
腹痛、頭痛もずいぶん減った。
今後は、部活の朝練があるので、毎朝参加できるよう生活習慣を改善していきたいとのこと。
昇圧剤を飲むことを忘れていることもあるが、あまり問題にならないとのこと。(医師への報告、相談はかかさないように推奨)