クロストリジウム属の菌は、一般に嫌気性菌と呼ばれ、無酸素の状態でのみ増殖ができます。
酸素は菌を死滅させてしまいますが、クロストリジウム属の菌は、芽胞と呼ばれる厚い皮膜に包まれた球状体に変わることができます。
芽胞状態では、数年から10数年以上も生存することができます。
さらに芽胞の状態では、100℃で4時間以上の加熱にも耐えることができます。
121℃15分の高圧滅菌でやっとほとんどの菌を死滅させることができます。
この芽胞の状態は、発育条件がそろうと通常の菌体に戻り増殖を始めます。
食中毒の原因菌となることが多い菌の仲間です。