「肩こりがひどくなると、仕事に集中できません」
このようなお悩みで、八尾市にある杉本接骨鍼灸院へ相談に来られた女性の症例をご紹介します。
この方はデスクワークの時間が長く、仕事中は肩の重さだけでなく、首の詰まるような感覚や頭の重さも感じていました。肩がつらくなるたびにマッサージを受けたり、ご自身で肩を揉んだりしていましたが、しばらくすると同じ状態を繰り返していたそうです。
肩こりが続くと、身体の不快感に意識が向き、パソコンの画面や書類に集中しにくくなることがあります。さらに、頭痛や目の疲れ、眠りの浅さまで重なると、仕事が終わる頃には何もする気になれないほど疲れてしまう方もいます。
今回の症例では、痛い肩だけを見るのではなく、首、背中、肩甲骨、呼吸、座り方まで順番に確認しました。
肩こりがひどくなった原因
カウンセリングで詳しくお話を伺うと、仕事では一日の大半をパソコンの前で過ごしていました。忙しい日は、数時間ほとんど姿勢を変えないこともあったそうです。
身体を確認すると、肩の筋肉だけでなく、首の付け根から背中にかけて強い硬さがありました。また、腕を上げる動作では肩甲骨の動きが小さく、背中を反らす動きも十分に出ていませんでした。
パソコン作業では、画面を見るために頭が少し前へ出やすくなります。頭が前へ移動すると、その重さを支えるために首や肩の筋肉が働き続けます。短時間であれば問題にならなくても、同じ姿勢が毎日長く続くと、筋肉が休みにくくなります。
さらに、この方は胸の前が縮こまり、呼吸が浅くなっていました。呼吸をするたびに本来動くはずの肋骨や背中が十分に動かず、首まわりの筋肉を使って息を吸う状態になっていたのです。
そのため今回は、肩の筋肉だけではなく、頭の位置、背中の動き、肩甲骨、胸の前の硬さ、呼吸の浅さが重なり、肩に負担が集中していると考えました。
肩こりと一緒に出ていた症状
この方には、肩の重さ以外にも次のような症状がありました。
- 夕方になると首から肩が固まる
- 後頭部が締めつけられるように重い
- 目が疲れてパソコン画面を見続けられない
- 仕事中に何度も肩を回したくなる
- 集中力が続かず作業に時間がかかる
- 帰宅後も身体の緊張が抜けない
- 眠っても肩まわりの疲れが残る
肩こりという言葉は同じでも、状態は一人ひとり違います。肩だけが疲れている方もいれば、首の関節、背中の動き、目の疲れ、噛みしめ、睡眠不足、精神的な緊張などが重なっている方もいます。
特に、急に起こった強い頭痛、手足のしびれや力の入りにくさ、ろれつが回りにくい、発熱、吐き気、胸の痛みなどを伴う場合は、一般的な肩こりと自己判断せず、医療機関での確認が必要です。
肩こりを放置するとどうなる?
肩こりを我慢して仕事を続けると、すぐに大きな病気になるという意味ではありません。しかし、身体を動かさない時間が長くなり、首や肩に負担がかかる姿勢が続けば、症状を繰り返しやすくなります。
肩がつらいから動かさない、動かさないからさらに硬くなるという流れになることもあります。また、不快感によって集中が途切れると、仕事が予定どおりに進まず、焦りや緊張が強くなります。その緊張で肩に力が入り、さらに肩こりを感じるという悪循環も起こります。
マッサージで一時的に楽になっても、仕事中の姿勢や身体の使い方が変わらなければ、同じ場所に負担が戻ってきます。大切なのは、肩を揉むことだけではなく、なぜ肩が働き続けているのかを確認することです。
肩こりを軽減するためのセルフケア
セルフケア1 30分から60分ごとに姿勢を変える
「正しい姿勢をずっと保とう」とすると、かえって身体に力が入ることがあります。大切なのは、完璧な姿勢を固定することではなく、同じ姿勢を長く続けないことです。
30分から60分を目安に一度立ち上がり、数歩歩く、背伸びをする、肩を前後に回すなど、短い動きを入れてください。忙しいときは、椅子に座ったまま胸を開いて深呼吸するだけでも構いません。
セルフケア2 胸の前を伸ばす
壁や柱に片方の手をつき、身体を反対側へゆっくり向けます。胸から腕の前が伸びる位置で、呼吸を止めずに20秒ほど保ちます。左右を無理のない範囲で行ってください。
デスクワークでは腕が身体の前にある時間が長いため、胸の前が縮みやすくなります。胸が開きやすくなると、肩甲骨や背中も動かしやすくなります。痛みやしびれが出る場合は中止してください。
セルフケア3 画面と椅子の位置を確認する
パソコン画面が低すぎると、頭を下げた状態が続きます。画面の上端が目線と同じか、少し下になる高さを目安に調整します。ノートパソコンを使う場合は、台を置き、外付けのキーボードを使う方法もあります。
椅子には深く座り、足の裏が床につく高さにします。肘は肩をすくめずに置ける位置へ調整してください。ただし、机や椅子を整えるだけですべての肩こりが解消するわけではありません。仕事量、休憩、睡眠、運動量なども一緒に見直す必要があります。
当院で大切にしている考え方
杉本接骨鍼灸院では、肩こりの方に対して、最初から肩だけを施術することはありません。
まず、どのような仕事をしているのか、何時間座っているのか、いつ症状が強くなるのか、頭痛やしびれはないか、睡眠は取れているかなどを確認します。そのうえで、首の動き、肩甲骨、背骨、骨盤、呼吸、足元のバランスまで見ていきます。
今回の方は、首から肩にかけての筋肉の緊張に加え、背中と肩甲骨の動きが小さく、胸の前が縮こまっていました。そのため、硬くなった部分への鍼や手技だけではなく、背中や肩甲骨が動きやすくなるように整体を組み合わせました。
鍼は、首や肩の緊張が強い場所を確認し、刺激量を調整しながら行います。強い刺激を我慢してもらうのではなく、その日の体調や鍼の経験に合わせます。整体でも、無理に首をひねったり、強く押し込んだりすることはありません。
さらに、施術を受けた日だけ楽になることを目標にするのではなく、仕事中に負担が戻りにくい座り方や休憩方法もお伝えしました。肩こりの背景は人によって異なるため、鍼や整体が適しているか、医療機関での検査が必要かも含めて判断します。
まとめ
肩こりがひどくて仕事に集中できない場合、肩の筋肉だけが原因とは限りません。
今回の症例では、長時間のパソコン作業に加えて、頭が前へ出る姿勢、背中の動きの小ささ、肩甲骨の動き、胸の前の硬さ、浅い呼吸が重なっていました。
肩を揉んでもすぐに元へ戻る方は、肩以外の場所に負担を増やしている要因がないか確認することが大切です。セルフケアを続けても変化が乏しい場合や、頭痛、しびれ、めまいなどを伴う場合は、我慢を続けず専門家へ相談してください。
杉本接骨鍼灸院では、肩こりだから肩だけを見るのではなく、仕事環境や日常生活も含めて身体全体を確認しています。ご自身の肩こりについて気になることがありましたら、公式LINEからお気軽にご相談ください。
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院情報
杉本接骨鍼灸院
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