自閉症と農薬と葉酸の関係とは?
葉酸たくさん飲んでたのに?
この30年ほどの間に子供の自閉症や発達障害が増加しています。現在、日本では100人に1人が自閉症だといわれています。
増加の原因は「診断の基準が変わったこと」と、「子供を心配して受診することが増えた」ことがあります。
子供の自閉症の原因については、遺伝的要因・環境の汚染・ワクチン・喫煙・栄養などが挙げられています。
葉酸を摂取していても安心できない理由
「グリホサート農薬」という除草剤は輸入作物にも使われていますが、日本でも購入することができます。
さらに海外では使用禁止の流れですが、国内では食品に含まれる安全な含有量が緩和されています。
グリホサート農薬はヒトの腸内フローラを破壊します。グリホサートは体内で葉酸塩を作りにくくなります。
妊娠初期に必要な葉酸塩が欠乏する可能性があり、自閉症児のリスクが高まってしまいかねません。
グリホサート農薬とは?
グリホサート農薬は、日本でも、ホームセンターなどでも簡単に手に入る除草剤です。
以前は安全だと考えられていて、小麦などを収穫する際に作業効率をあげるために雑草を枯らすために使われていました。
植物が生長するのに必要な酵素の働きを阻害し、枯らします。
人には安全だということでしたが、最近になってアメリカでは「ガンの原因」として認識が高まっています。
実は、それ以前からも、グリホサート農薬はアレルギー、アルツハイマー病、自己免疫疾患、生殖障害などの原因として危惧されていました。
グリホサートが原因で子供が自閉症になる?
ある統計によると、1970年代には、アメリカで自閉症の子どもは1万人に1人という割合であったのに対し、2009年には100人に1人の子どもが自閉症の傾向があるとしています。
グリホサートの使用量と自閉症児の増加が一致しているという訴えもあります。
グリホサートが自閉症を発生させるメカニズム
グリホサートは植物だけでなく、ヒトの腸内細菌叢を破壊します。善玉の腸内細菌が働けなくなり、アミノ酸(チロシン、トリプトファン、フェニルアラニンなど)や葉酸塩などを合成することができなくなります。
さらに、鉄分やマンガンなど重要なミネラルの吸収を阻害してしまいます。
妊娠初期の女性の葉酸不足は、子供の脳や神経の先天性異常や二分脊椎症などの障害のリスクを高めてしまいます。
グリホサート入りの食品とは?
2017年12月、日本では除草剤グリホサートの残留基準値を大幅に緩和されました。改正後の残留許容量は、トウモロコシで改正前の5倍、小麦で6倍、ひまわりは400倍となっています。
アメリカやカナダでは多くの食品にグリホサートが含有されていることが報告されています。日本では基準が緩和されていますので、検査を通ってしまいます。
リスクを下げるために
Dr.Mercolaによると
- 農薬は自閉症スペクトラム障害(ASD)を起こす要因に見える。腸内細菌叢機能失調はASDの問題の一部をなすことが疑われ、グリホサートは腸内細菌叢を破壊する
- 葉酸塩(ビタミン B9)濃度が低いと神経障害の原因になることがわかっている葉酸塩は腸内細菌によって自然に生産されており、グリホサートは 腸内細菌叢を破壊し、葉酸塩の生産能力欠如につながり、葉酸塩欠乏に至らせる
- 受精時に葉酸の推奨される量800 mcgを摂ると子供の農薬関連自閉症リスクを下げるのに役立つことが研究からわかっています。しかし、(合成)葉酸は葉酸塩を置換できず、よりよい代替物質について検討されている
以上から「食事性葉酸」を摂取することで、子供の自閉症リスクが下がる可能性があることがわかります。
「食事性葉酸」と「人工葉酸」の違いについてはこちらをどうぞ。
市販で購入できる葉酸サプリメントの多くが、人工的に作られた「合成葉酸」です。
この合成葉酸は、食事性葉酸にくらべて、体内で利用するまでに時間がかかります。MTHFRという酵素によって活性化される必要がありますが、この酵素に異常があると葉酸が活性化されずに、遺伝子異常を起こす可能性があります。
葉酸が活性されないと、DNA合成が進まなかったり、神経伝達物質が産生されなかったり、脳が正常に発達せずに言葉を話す能力が低下することもあります。
まとめ
良かれと思って摂取しているものが、健康に悪影響を及ぼしているということがあり得ます。特に、プレハーベスト農薬や人工葉酸に関してはそのリスクは胎児や赤ん坊にまで及ぶ可能性もあります。
できるだけ安全なものを選択したいですね。