メニエール病は、内耳の障害により、めまい、耳鳴り、難聴などの症状が起こる病気です。
東洋医学、特に鍼灸においても、メニエール病の症状を緩和するための治療法が存在します。
1. ツボの選択:
メニエール病に対する鍼灸治療では、以下のツボがよく用いられます。
- 肝経:太衝、中封
- 腎経:涌泉、築賓
- 胆経:瞳子髎、風池
- 三焦経:耳門、耳尖
これらのツボは、耳や頭部の症状を緩和するため、また体全体のバランスを整えるために選ばれることが多いです。
2. 鍼の施術の仕方:
- ツボに対して、適切な角度と深さで鍼を挿入します。
- 鍼を挿入した後、患者が微細な鍼の刺激を感じる程度に鍼を回転させることがあります。
- 鍼は通常、10〜30分放置されます。
3. 灸の施術の仕方:
- 使用するモグサをツボの上に置き、点火します。
- モグサが燃えることによって、ツボに熱を加えます。
- 灼熱感を感じたら、灸を取り除くか移動させます。
- 通常、1ヶ所のツボに数回、短時間(数秒から1分)の灸を行います。
4. 施術時間:
- 鍼の場合は、約20〜40分。
- 灸の場合は、数分から20分程度。
5. 通院頻度:
初期の治療段階では、週に1〜2回の通院が推奨されることが多いです。
症状が安定してきたら、2週間に1回、月に1回と間隔をあけていくことが一般的です。
最終的には、病状や個人の体質、生活習慣によって治療の内容や頻度が異なりますので、専門の鍼灸師との相談が必要です。