サテレラ 科: Sutterellaceae 悪玉菌
オックスフォード大学の研究によると
社交性が高い人の腸内には、アッカーマンシア属、ラクトコッカス属、オシロスピラ属の3属が豊富に確認されました。(参考文献)
自閉症スペクトラムの人ではこれらが平均よりも少なく、反対にデスルフォビブリオ属とサテレラ属の2属は、自閉症の人に多く存在することが確認されました。
スルフォビブリオ属とサテレラ属の2属は、内向的で社交性が低い人に多く見られることもわかりました。
とはいえ、まだまだ不明確なことも多く、今後の研究が待たれます!
これまでの研究で
「自閉症・アスペルガー症候群・広汎性発達障害といった発達障害を包含した自閉スペクトラム症(ASD)の症状に、便秘や下痢といった腸の問題が起こる可能性が高い」という観察結果が明らかになっています。
これまでに以下のような研究結果がわかっています。
研究結果
「ASDの人の腸内細菌叢をマウスに与えると自閉症のような行動を取る」
「腸内細菌叢を利用したセラピーが自閉症の症状を緩和する」
「ASDの子どもたちと非ASDの人々は腸内細菌叢に違いがある」
このことから、腸内細菌叢と自閉症の関係について注目が集まっています。
まだ研究途中
ですが、「腸内細菌叢が自閉症を引き起こしている」とする説と、この説には矛盾があるとする研究もあります。
腸内細菌叢と自閉症の関係については、科学的に不確実な部分もあり、食事療法が、治療法としては有効性と安全性が不足している上に、健康にも悪影響を及ぼしかねないと指摘する研究者もいます。