
「外反母趾には、どんな靴がいいですか?」
「インソールは入れた方がいい?」
「家では何をしたらいいですか?」
外反母趾の患者さんから、よく聞かれる質問です。
そこで今回は、当院で外反母趾の方にアドバイスするときの考え方をもとに、靴・靴下・インソール・テーピング・足趾ケア・自宅運動までまとめて紹介します。
外反母趾は「とりあえず幅広の靴」ではありません

外反母趾になると、
「親指の付け根が当たるから、もっと幅の広い靴にしよう」
と考えがちです。
しかし、大きすぎたり幅が広すぎたりして足が靴の中で動いてしまう靴もおすすめできません。
重要なのは、
・かかとがフィットしている
・中足部が安定する
・靴の中で足が前に滑りにくい
・つま先には適度な余裕がある
・母趾の付け根を強く圧迫しない
ということです。
日本整形外科学会でも、外反母趾の予防として「母趾のつけ根はフィットして先はゆったりとした履物」が紹介されています。
つまり、
「細い靴」でも「幅広の靴」でもなく、自分の足に合っていることが重要です。
👟 ① 靴|NIKEのZoom系なども候補に

当院では、患者さんの足の形によってはNIKEのZoom系など、かかとから中足部までフィット感のあるランニングシューズも候補としてお話ししています。
ただし、同じシリーズでもモデルやサイズによってフィット感は変わります。
必ず実際に履いて、
「歩いたときに足が靴の中で動かないか」
を確認してください。
外反母趾だからといって、普段より大きなサイズを選ぶ必要はありません。
🧦 ② 靴下|開張足をサポートするタイプ

外反母趾では、横アーチが低下した「開張足」が併存していることがあります。
そのため靴下も、
・中足部を適度にサポートする
・靴の中で滑りにくい
・足趾を強く締め付けない
といったものがおすすめです。
靴だけで考えるのではなく、
「靴+靴下+インソール」
をセットで考えてみましょう。
おすすめ開帳足をサポートする靴下
① 普段履きの第一候補 NAIGAI みんなのくつした エイジングケア フットエイドソックス
¥1,430•マルイウェブチャネル + その他
ナイガイは「足の横幅が広がってきた」人向けとして、横アーチサポートソックスを公式に展開しています。靴下なので毎日使いやすく、まず患者さんに勧める商品として相性がいいです。
→「開張足用の靴下ならまずこれ」枠。
② 横アーチをもっと直接支えたい人
ソルボ ヨコアーチサポーター薄型
横アーチ部分にソルボパッドが入り、中足部を締めながら横アーチをサポートする商品です。薄型なので、靴を履く患者さんにも使いやすい。S=22.0〜24.5cm、L=25.0〜27.5cmです。
→「開張足が目立つ人にはこれ」枠。
③ 外反母趾+開張足をしっかりサポート
ファシリエイドサポーター 外反母趾
これは中足骨を締める+足底パッドで横アーチを押し上げる構造。パッド位置も調整できます。薄手で、装着したまま靴を履ける設計です。
→「外反母趾+開張足が強い人にはこれ」枠。
👣 ③ インソール|ソルボヘルシー
当院でおすすめしている選択肢のひとつが、
「ソルボヘルシー」
です。
インソールによって足裏をサポートし、靴の中で足が安定しやすい環境を作ります。
ただし、インソールを入れると靴の中が狭くなります。
インソールを入れた状態で、
「親指の付け根が靴に強く当たっていないか」
まで確認してください。
🎗️ ④ 外反母趾テーピング

当院では、足の状態を確認したうえでテーピングを行うことがあります。
「家でもやってみたい」
という方のために、テーピング方法を動画にしています。
▼外反母趾テーピングの動画
YouTube Shorts
https://youtube.com/shorts/Zo9p4xV6Qx4
🦶 ⑤ 足趾ケア「これいいよ!」3選
1.足指セパレーター
母趾と第2趾の間などを広げるタイプです。
自宅でリラックスしている時間などのケアに。
無理に大きく広げる必要はありません。
※セパレーターだけで外反母趾そのものが治るというものではありません。
2.足裏ほぐしボール
足裏にボールを置き、ゆっくり前後に転がします。
目安は30~60秒程度。
「痛いほどやった方が効く」というものではありません。
気持ちいい程度の刺激で十分です。
3.足趾トレーニング用バンド
足の指を「開く・動かす」練習に使います。
外反母趾では、ただ足裏をほぐすだけではなく、
自分で足趾を動かせるようにしていくこと
も大切です。
🏠 ⑥ 自宅でやってほしい3つの運動
① タオルギャザリング

椅子に座って床にタオルを置きます。
かかとは床につけたまま、足の指を使ってタオルを少しずつ手前へたぐり寄せます。
無理に力を入れず、ゆっくり行ってください。
② 足指じゃんけん

足の指で、
グー
チョキ
パー
を作ってみましょう。
最初は思ったように動かなくても大丈夫です。
毎日少しずつ動かしてみてください。
日本整形外科学会でも、外反母趾の予防として足趾を開く運動が紹介されています。
③ 親指を自分で動かす練習

足を床につけます。
まず、
親指だけ上げる → 下ろす
次に、
親指を床につけたまま、残りの4本を上げる
という動きを行います。
うまくできなくても問題ありません。
足趾を意識して動かすことから始めましょう。
👟 実はかなり大事!靴の正しい履き方

いい靴やインソールを買っても、靴紐をゆるゆるにして履いていたら足が靴の中で動いてしまいます。
靴を履くときは、
① かかとを靴の後ろに合わせる
↓
② 足をしっかり靴の後方へ収める
↓
③ つま先側から靴紐を整える
↓
④ 甲を適度に固定する
↓
⑤ 立って親指周辺に強い圧迫がないか確認する
ここまでやってみてください。
外反母趾は「ひとつのグッズ」だけで考えない
外反母趾対策というと、
「このインソールを入れればいい」
「このサポーターを付ければいい」
となりがちです。
しかし当院では、
靴
+靴下
+インソール
+テーピング
+足趾ケア
+運動
を組み合わせて考えることをおすすめしています。
外反母趾の診療ガイドラインでも、保存療法として運動療法や装具療法などが検討されています。
大切なのは、今の自分の足がどうなっているのかを確認すること。
「何を買えばいいのかわからない」
「自分の靴が合っているかわからない」
「親指の付け根が痛くて歩きにくい」
という方は、普段履いている靴を持ってご相談ください。
足の状態だけでなく、実際に履いている靴も一緒に確認すると原因を考えやすくなります。
※痛みが強い、靴を脱いでいても痛む、変形が強くなっているなどの場合は、整形外科での評価が必要になることがあります。
杉本接骨鍼灸院
大阪府八尾市恩智中町1-35-1-103
072-943-6521
https://yao-diet.com/
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