お腹が空いたサイン??
お腹が空いた時には、お腹が鳴りますよね。
これを「腹鳴」といいますが、この時、腸内でお掃除が始まっています。
腸は常に腸内の内容物やガスを押し出す運動をして消化吸収の役割を果たしています。
これをMMC(伝播性消化管収縮運動)といい、殺菌作用のある消化液が、悪玉菌の過剰増殖を抑えて環境を整えています。
この強い収縮が起こると、腸雑音と呼ばれる音が出ます。
腸管の運動をコントロールする神経
腸管神経
腸管の蠕動運動は腸管神経がコントロールしており、脳からの指令がなくても腸管の機能を調節できます。
「第二の脳」とも呼ばれる最も複雑な末梢神経系です。
さらに腸管神経は自律神経と連携しています。
自律神経
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類あります。
交感神経は興奮や活動時に活発になり、副交感神経はリラックス時に働きます。
交感神経が働くと、腸管の動きは抑えられ、逆にリラックス時には腸管の働きが活発になります。
ストレスや食事の偏りや運動不足などによって、自律神経のバランスが崩れると腸管の動きを正常にコントロールできなくなります。
腸管の動き(MMC)が正常に働かなくなると、悪玉菌の増殖を抑えられなくなってしまいます。
腸内フローラに、悪玉菌の割合が増えると、心身に不調をきたすようになります。
自律神経はストレスなどによって乱れてしまい、それに伴なって腸の働きも乱れます。
よって、自律神経が乱れると心身の不調の原因になってしまう。
まとめ
お腹が鳴っている時には、腸の掃除が行われている。
お腹が空いているサインではなくて、リラックスができて、腸がきちんと働いている証拠。
腸内の環境を整えるために掃除を行なっている。
腸が働かないと、腸内環境が悪くなる。
腸内環境が悪くなると、ストレスに弱くなる。
同時に、ストレスがかかりすぎる生活は、自律神経のバランスを崩し、腸の動きを悪くする。
腸の動きが悪くなれば、腸内環境が悪くなり、全身へ悪影響を及ぼす。