腸活

60歳から急激に悪化する腸内環境|悪玉菌がガンの原因になる仕組み

腸内環境は加齢とともに、悪化しやすくなります。

特に還暦を過ぎるころになると、腸内細菌の多様性に変化がみら、善玉菌は減少し、悪玉菌が増加してしまいます。

問題になるのは、有害な物質を産生する悪玉菌が増えてしまうことです。

 

腸から広がるネットワークのデメリット

腸と全身の臓器は神経や血管を介してネットワークを広げて、お互いに影響し合っています。

なので、腸内細菌が生み出した有害物質は、迷走神経や血管、リンパ管などから、全身であちこちで健康上のトラブルを招いてしまう原因になってしまいます。

 

ガンの原因となる悪玉菌の一例

たとえば、クロストリジウム・アリアケ(アリアケ菌)という腸内細菌ががんを引き起こすことが明らかになっています。

アリアケ菌は二次胆汁酸の一種であるデオキシコール酸(DCA)という物質を排出しますが、このDCAは細胞を傷つけて、老化させてしまいます。

傷ついた細胞が周囲に発がん性物質を出すことで、がん細胞が生まれてしまいます。
(がん研究会有明病院の研究者が発見したため、アリアケ菌)

 

胆汁酸とは?

胆汁酸は、肝臓でコレステロールから合成されます。

胆汁酸は、食物に含まれる脂肪をミセル化して吸収を促進させる働きがあります。

胆汁に含まれる有機酸で、ヒトではコール酸、ケノデオキシコール酸が「一次胆汁酸」として合成され、さらにアミノ酸のグリシンあるいはタウリンとの抱合体を形成して、胆汁成分として十二指腸に分泌されます。

十二指腸に分泌された胆汁は、腸内細菌のはたらきにより、デオキシコール酸やリトコール酸などの「二次胆汁酸」へと変換されます。

二次胆汁酸には大腸がん促進作用が報告されています。

 

腸内環境悪化のリスク

腸内環境が悪化すると、腸と肝臓は門脈という血管で繋がっており、有害物質が肝臓に入ってしまうと、肝臓癌の原因にもなるリスクがあります。

他にも、腸内環境の悪化は、認知症、パーキンソン病、うつ病、肌荒れ、その他細胞を傷つける有害物質を産生する悪玉菌の増加の原因になってしまいます。

 

まとめ

腸内環境を整えておくことは、老化の予防だけでなく、現段階では治りにくいとされる多くの病気の予防につながります。

腸内環境を良好に保つためには、食物繊維や発酵食品などの腸内細菌の餌となる食べ物を積極的に取り入れましょう。

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杉本敏男

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