アッカーマンシア ムシニフィラ 属:Akkermansia 種:muciniphila
痩せ菌といわれている菌です。
腸内のアッカーマンシア ムシニフィラが少ない人は、体重、BMI(肥満度指数)、コレステロール値、空腹時血糖値が高くなる傾向があります。
アッカーマンシア ムシニフィラが多い人ほど、食事の改善による有効性が高いので、食事療法に向いているかどうかの指標にもなることも期待されています。
血糖値の抑制・肥満予防にも
糖尿病のひとにはこの菌が少ないという研究結果もあり、この菌がいれば糖尿病のリスクが低いといえるかもしれません。
また、マウスの実験研究で、体脂肪の増加を抑えることが明らかになっています。
β3AR遺伝子(脂質を分解しやすいかどうかがわかる遺伝子)リスクをお持ちの方は、この痩せ菌を増やすように心がけましょう。
※ある研究では、アッカーマンシア・ムシニフィラが少ない人は、虫垂炎の重症度の増加と過敏性腸症候群の罹患率の高さと深い関係があるということがわかっています。
増やすには?
ポイント
精製炭水化物や砂糖を控える
DHA・EPA
ねばねば食材、海藻類
オリゴ糖
甘いものや白米、パン、ラーメンなどの炭水化物の量を少し控えましょう。
アジ、サンマ、サバ、プリ、イワシなどの魚の油を適量摂取すると増えるといわれています。
DHA・EPAのサプリメントでもかまいません。
ネバネバ系食材(長芋、オクラ、納豆など)や果物(ドライフルーツ含む)、海藻類を積極的に取ることもポイントです。
さらにオリゴ糖も、善玉菌を増やします。たまねぎ、ごぼう、にんにく、はちみつなどに含まれています。
オリゴ糖としても市販されていますので、砂糖の代わりに使用してもOK。
ただし、オリゴ糖は多く摂りすぎると、お腹が緩くなることがありますので注意が必要です。