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冷え・自律神経 疲労・睡眠 鍼灸

「睡眠薬を飲めば眠れる。でも、それは本当に『良い睡眠』?睡眠時間だけでは分からないこと」

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「睡眠薬を飲めば6〜7時間は眠れます。だから睡眠は大丈夫ですよね?」
不眠で悩んでいる方なら、こう考えるのは自然なことです。

まず大切なのは、睡眠薬で眠ることを「悪い睡眠」「偽物の睡眠」と考える必要はないということです。睡眠薬は不眠症の治療に用いられ、寝つきや睡眠の維持などを助ける役割があります。

ただし、「薬を飲んで7時間眠れた=睡眠の問題がすべて解決した」とも限りません。睡眠を考えるときには、眠った時間だけでなく、朝に休めた感覚があるか、日中に眠くないか、疲労感が残っていないかまで確認することが重要です。

「何時間眠れたか」だけでは睡眠は評価できない

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、睡眠時間を睡眠の「量」を反映する指標とする一方、睡眠で休養がとれている感覚である「睡眠休養感」も重要な指標としています。

たとえば同じ7時間睡眠でも、朝すっきり起きて日中も活動できる人と、何度も目が覚め、起床時から疲れ、昼間も強い眠気がある人では状態が違います。

そのため、「昨日は何時間眠った?」だけではなく、「眠った結果、翌日どうだった?」まで見ることが、良い睡眠を考えるポイントになります。

睡眠薬にはいくつかの種類がある

「睡眠薬」と一括りにされがちですが、すべて同じ仕組みで眠らせる薬ではありません。

日本睡眠学会では、睡眠薬としてベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系(Z-drugs)、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬などを挙げています。

寝つけない、途中で目が覚める、朝早く目覚めるなど、不眠のタイプは人によって異なります。さらに年齢、持病、他の薬との組み合わせなどによっても、薬の選択は変わります。

つまり、「睡眠薬を飲んでいる人はみんな同じ睡眠になっている」というわけではありません。

薬で眠れているなら、それで十分?

ここで確認したいのが「夜」だけではなく「昼」です。

日本睡眠学会は、不眠症が改善したかを考える際、不眠症状だけでなく、日中の眠気、疲れやすさ、イライラ、不安などの日中症状も見ることが重要としています。

  • 薬を飲めば眠れるが、朝から身体が重い
  • 7時間寝ても疲れが取れない
  • 昼間に強い眠気がある
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 薬を飲む時間がどんどん遅くなっている
  • 休日になると昼まで寝てしまう

こうした状態があれば、「睡眠時間は確保できているから大丈夫」と数字だけで判断せず、主治医に現在の状態を伝えることが大切です。

「睡眠薬を飲み続けると危険」と決めつけるのも違います

反対に、「睡眠薬は身体に悪いから、できるだけ飲まない方がいい」と自己判断するのも注意が必要です。

特に一部の睡眠薬では、長期間使用した後に急に中止すると、不眠が強くなったり、不安、動悸、発汗などの離脱症状が現れたりする場合があります。

眠れるようになったから半分にする、今日は眠れそうだから飲まない、と自己判断で変更するのは避けましょう。

薬を減らしたい場合も、「今の睡眠状態なら減量を検討できるか」を処方した医師と相談することが基本です。

朝の「休めた感じ」を確認してみる

自宅でできることとしておすすめしたいのが、睡眠時間だけではなく「朝の状態」も記録することです。

  • 布団に入った時間
  • 眠れたと思う時間
  • 途中で目が覚めた回数
  • 起床時間
  • 朝のすっきり感
  • 日中の眠気
  • 昼寝の有無

「7時間寝た」という情報だけだったものが、「7時間寝ているけれど朝の休養感が低い」「平日は眠いのに休日だけ3時間長く寝ている」など、睡眠の特徴として見えてくることがあります。

睡眠薬だけでは説明できない眠気や疲労もある

眠れているのに強い眠気や疲労感が続く場合、薬だけを原因と決めつけるのも適切ではありません。

睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害、更年期に伴う変化、気分の問題、生活リズム、飲酒、カフェイン、身体疾患など、睡眠休養感を低下させる背景はさまざまです。

大きないびきを指摘される、睡眠中に呼吸が止まっていると言われる、運転中にも眠くなる、十分寝ても強い眠気が続くといった場合には、医療機関へ相談してください。

東洋医学では「眠れない」だけを見ない

東洋医学では、不眠を考える際に「何時間眠れたか」だけではなく、寝つき、中途覚醒、夢の多さ、朝の疲労感などに加え、冷え、ほてり、食欲、胃腸の状態、緊張感など全身の状態を確認します。

ただし、東洋医学の「気・血・陰陽」などの概念は、現代医学の自律神経やホルモンとそのまま同じものではありません。

また、鍼灸を受けることで睡眠薬が不要になると断定することもできません。薬を服用している方は、処方医による治療を継続しながら、生活リズムや身体の緊張なども含めて睡眠を考えていくことが大切です。

当院で睡眠の相談を受ける際に確認すること

杉本接骨鍼灸院では、睡眠について相談を受ける際、「何時間寝ていますか?」だけでは判断しません。

寝つくまでの時間、中途覚醒、起床時間、朝の疲労感、日中の眠気、仕事や生活のリズム、身体の緊張、冷えやほてりなどを必要に応じて確認します。

睡眠薬を服用されている場合には、自己判断で中止・減量するのではなく、処方医との相談を優先していただきます。そのうえで、生活習慣や身体の状態から見直せる部分がないかを一緒に整理していくことを大切にしています。

まとめ

睡眠薬を飲んで眠れていること自体を「悪い睡眠」と考える必要はありません。

一方で、「6時間寝た」「7時間寝た」という睡眠時間だけで、良い睡眠かどうかを判断することもできません。

朝に休めた感覚があるか、日中に眠気や疲労が残っていないか、途中で何度も目覚めていないかなども重要です。

そして睡眠薬を使用している方は、薬を怖がって自己判断で中止するのではなく、現在の睡眠と日中の状態を主治医へ伝えながら治療を進めてください。

「眠れた時間」ではなく、「眠った結果、翌日の自分はどうだったか」。
ここまで見ると、自分の睡眠をもう少し具体的に考えられるようになります。

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杉本接骨鍼灸院
大阪府八尾市恩智中町1-35-1-103
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  • この記事を書いた人

杉本敏男

大阪八尾市でダイエットと腰痛を栄養で解消する整体院を経営しています。身体だけでなく精神的な痛みや疲れも栄養を変えれば大抵は改善してしまいます。もしあなたがどこへ行ってもよくならない、痛みを抱えておられるのであれば当院へ一度、お越しください。