便秘にも、いくつかタイプがあります。
大きく分けると、急性と慢性の2種類。
「急性便秘」は突然にお通じがなくなってしまい、「慢性便秘」は徐々に出辛くなって、慢性化します。
まずは自分の便秘の原因やタイプを理解して、便秘を改善していきましょう。
あなたの便秘タイプは?
急性、慢性にもさらにいくつかタイプがあり、以下の通りです。
【急性便秘】突然の便秘
一過性便秘
生活環境の変化などが原因で起きる一時的な便秘です。
ダイエット、旅行、結婚、就職などで生活環境の変化がある時に起きやすい。
一過性便秘はそれまでと生活のリズムと変わった際に起きやすいです。
症状としては、便秘の程度もお腹が張るくらいが多い。
ほとんどの場合、自然に治ります。
ただ、環境の変化によるストレスが慢性化すると便秘も慢性化することもあります。
器質性便秘(急性)
病気のサインかもしれません。
急性の便秘の場合、激しい腹痛や嘔吐を伴うのであれば、腸捻転や腸閉塞などの病気が原因として考えられます。
専門の医師に早急に受診なさってください。
こんなときには注意!
激しい腹痛や嘔吐がある。
いままでに経験したことがない痛みがある。
生活に変化がないのに、突然の便秘が続いている。
便の形状が極端に細長かったり、厚みがなく平らになった。
便に、血や粘液が混じる。
【慢性便秘】
日常的に続く便秘のことを指します。
機能性便秘(最も多い便秘のタイプ)
機能性便秘には、3つのタイプがあり、以下の通り。
機能性便秘
弛緩性便秘
直腸性便秘
けいれん性便秘(過敏性腸症候群)
機能性便秘は腸の機能が低下した際に起きます。
一般的に、もっとも多く見られるタイプの便秘です。
腹部膨満感や倦怠感などの不快感があります。
3つの機能性便秘のうち、どのタイプかチェック!
弛緩性便秘
運動不足
残便感がある
疲れやすい
肩こりや頭痛・冷えを感じる
ダイエットを繰り返している
食事が偏っている
直腸性便秘)
便秘薬や浣腸に頼っている
排便時に肛門が痛む
便が硬い
便を我慢することが多い
水分をあまり摂らない
けいれん性便秘(過敏性腸症候群)
便秘にも下痢にもなる
下痢が続くこともある
まじめで几帳面な性格
食事をするとお腹が痛むことがある
鹿のフンのような硬くて丸い便もある
器質性便秘(慢性) 大きな病気に発展のリスク
ある病気が原因での慢性的な便秘を「(慢性)器質性便秘」といいます。
原因となる代表的な病には、大腸ガンや大腸ポリープがあります。
これらが腸管にできると、便の通り道が狭くなり便秘になります。
女性の場合、子宮筋腫に罹患していると、腸管を圧迫して便秘になることもあります。
薬がほとんど効かない、食事や生活習慣を見直しても、お通じが良くならない場合は、医師へ相談することをお勧めいたします。
こんな症状ありませんか?
便秘薬の効果を全く感じない
これまでにない痛みを感じることが多い。
極端に細長い便や、平らな便が出ることが多い。
便に血や粘液が混じることが多い。
激しい腹痛や嘔吐がしばしばある。
まとめ
治らないからと薬に頼ってばかりいても、根本の解決になりません。
腸内環境を改善するには、時間がかかってしまうことがあります。
できるだけ最短で改善するために、まずは便秘のタイプをしって、適切な対策をしましょう。